代打で呼ばれた試合がきっかけでプロレス復帰？
無事、門弟たちから観山流宗家継承者と認められた観山寿一（長瀬智也）だったが、金欠なのは相変わらずだ。
そんな時、古巣さんたまプロレスから怪我をしたスター選手・スーパー多磨自マン（勝村周一朗）の代打で試合に出てくれと頼まれる。
ギャラが10万と知り、寿一は志田さくら（戸田恵梨香）に借りた金が返せると飛びついた。しかし、寿一がいない間に父・寿三郎（西田敏行）が家で倒れてしまう。
覆面レスラー・スーパー世阿弥マシン誕生
寿三郎は観山寿限無（桐谷健太）が早く発見したことで、どうにか回復に向かう。
医者からの奨めで寿一はリハビリをスタートする。
そんな折、突然、さんたまプロレスのメンバーが家に押しかけてくる。
しかも先輩・長州力（長州力）だけでなく往年のプロレス界のレジェンド・蝶野正洋、武藤敬司も一緒だった。
経営危機にある、さんたまプロレスを救うために現役復帰して欲しいと頼まれる。
金は欲しいが観山流の継承者が顔をさらすことはできない。
そこで寿一は「スーパー世阿弥マシン」と名乗り、マスクマンになって再びリングへ戻る。
折しも能の稽古で姿勢の悪さを寿三郎に指摘されていた寿一。
体幹を鍛えろと指摘されたが……試合中に腰を痛めてしまう。
しかし、寿三郎の体幹のアドバイスを思い出し、スピーディーな動きを見せる。
またたく間に人気レスラーになった寿一は借金も順調に返済できるようになり、溜まったお金を家族旅行の貯金に充てるほどになった。
ある日、寿一はさくらから寿三郎の最近の行動を知らされた。
さくらに恋愛感情がなかったことを忘れ、何度も遺言状を書いているというのだ。
寿一は寿三郎が亡くなるまで、さくらに婚約者のふりをするように頼んだ。
さくらは毎月の手当てに3万円上乗せする条件で、寿一の頼みを引き受けた。
全てのことをお金基準でしか考えられないさくら。
それはさくらの過酷な生い立ちが原因だった。
男運に恵まれず、金に振り回される母の人生を見て、「絶対に金に不自由しない暮らしをする」と決意していた。
スーパー世阿弥マシンも寿三郎も絶好調
スーパー世阿弥マシンは親不孝固めという必殺技を編み出し、絶好調。
寿一の息子・秀生（羽村仁成）は能の稽古することで落ち着きができ、教室でトラブルを起こさなくなった。
養育費も支払って、元妻のユカ（平岩紙）も秀生の能稽古に理解を示すように……
寿三郎もリハビリの成果が出て、要支援２に回復。歩行車を押して歩けるまでになった。
頭もはっきりしてきて、寿三郎はさくらが婚約者でないことが分かってきた。
寿三郎はさくらに子供たちの前だけでは婚約者である芝居をして欲しいと頼むことに。
どうやって人生を畳んでいいのか分からないと嘆く寿三郎。
さくらは自分で畳まなくていい、子供たちが畳んでくれるからと答えた。
偶然にも散歩先で、寿三郎とさくらは寿一のプロレスを観戦することに……
試合中に敵の攻撃で、意識が朦朧とする寿一。
寿三郎の声援を聞いて、意識を取り戻した。
試合が終わると、急いで家に帰って夕飯と風呂の準備をした。
風呂に入った寿三郎はレスラー世阿弥の体幹を誉めた。
間接的ながら寿一は寿三郎に生まれてはじめて誉められた。
父のエンディングノートにはもう一度能舞台に立つことが夢だと書いてあった。
観山家最大最悪の秘密が発覚
秀生が能に打ち込みはじめる一方、いとこの長田大州（道枝駿佑）は幼い頃から能の稽古をしながら自分には素質がないことを痛感する。
そんな折、寿限無の母（美保純）が観山家に訪れる。
寿三郎の思いがけない告白に観山家の妹弟は激怒する。
果たしてその秘密とは？