ミステリー

【ネタバレ】「イチケイのカラス」第4話あらすじ・見逃し【ベルトコンベアー裁判官・黒木華が少年事件をさばく】

少年が非常階段から一万円の札束をばらまいた!

赤色のジャンパーに黒色のキャプをかぶった少年が、東京都北区赤羽の商店街を逃げる。
追いかけているのは警察だ。
パトカーがサイレンを鳴らし、十人近い警察官が彼を捕まえようとしている。
「逃がすな!」
店先にパイプ椅子を並べただけのスペースでカップ酒を飲む客の間を走り、昼間から営業している居酒屋の裏口を抜ける少年。
見失わない警察。
「向こうだ! 逃がすな!」
少年が雑居ビルの非常階段を駆け上がる。
「あそこだ !追え! 」
階段を上へ上へと逃げる少年。

しかし、非常階段は途中でふさがれていて、これより上へ逃げることができない。
高さは地上数十メートル。
下からは警察がせまってくる。
ビルの十数階の高さで逃げ場を失った少年は、非常階段の踊り場で立ち止まる。
抱える黒色のショルダーバッグのファスナーに手をかけ、バッグを開ける。
なかに詰まっているのは、一万円札の束だ。
それをつかむと、非常階段から、ばらまいた。
札束の帯がほどけ、一万円札がビルとビルの間を舞う。
逃走の騒ぎに集まっていた野次馬たちの頭上に、一万円札が紙吹雪となって揺れ落ちる。
少年は警察に捕まる間際、ショルダーバッグを逆さにし、すべてのお札を宙に投げた。
こうして捕まったのが、十七歳の少年・望月博人(田中偉登)。
今回のイチケイメンバーが裁く少年だ。

完全黙秘の少年が唯一しゃべったセリフ「法律はクソだ」

遊園地でアルバイトをしていた望月は、現金が輸送されるすきを突いて5,000万円を奪った。
それをショルダーバッグに詰めて逃走。
赤羽の商店街にいるところを警察官に発見され、逮捕された。
逮捕・取り調べの段階から、弁護士にたいしても被告人・望月は完全黙秘を続けた。
何も話さない望月が唯一しゃべったセリフは、「法律はクソだ」の一言。
ほかにも、遊園地から赤羽の商店街に姿を現すまで、望月の行動が不明であるなど、多くの疑問が残る事件だ。
これらを理由に千鶴は渋々、職権を発動する。

裁判所主導の捜査だ。
まず、被告人・望月博人の家庭環境から。
児童養護施設で育った望月には、吉沢未希(ついひじ杏奈)と滝本陸(細田佳央太)という兄妹のような存在がいた。

三人は一歳違いであり、同じ日に施設に来た。
そうしたこともあって、特別な存在だった。
それから八年が過ぎた去年、望月は吉沢の誕生日を遊園地で祝う。
そこで二人は事故にあった。ジェットコースターに乗ったときだ。
機械の故障により起きた事故でジェットコースターが緊急停止。
吉沢は左手の尺骨神経を損傷、手に麻痺が残った。
この事故がきっかけで、吉沢はピアニストの道を諦めることに。
ピアノの才能があった吉沢は夢が絶たれた。
追い打ちをかけるように、事故を起こした遊園地とその社長に無罪判決が下された。
望月は憎んだ。
わずかな見舞金しか支払われなかった事実に怒り、現金を盗む犯行を思いついたのだった。

現金をばらまいたのは犯行計画の一部。完全黙秘をつづけた被告人の真意も明らかに

検察、弁護士、イチケイメンバーが総出で、町中に設置された監視カメラを調べた。
毎日交代で徹夜した。
この捜査によって、遊園地で金を奪ってから赤羽の商店街に姿を現すまでの、被告人の“空白の三時間”の行動を明らかにした。

まず、犯行の動機。
それは、吉沢の手術費用を捻出することだった。
最先端治療なら彼女の左手を完治させられる。
だが、保険適用外の医療。
いまわしい遊園地を相手に望月はひらめいた。
遊園地からお金を盗んで捕まっても、手術費を捻出する犯行計画だ。
これが今回の事件。

望月がくわだてた犯行はこうだ。
5,000万円という高額な金を盗んだら、望月は、すぐに別な場所で滝本陸と落ち合う。5,000万円から、吉沢の手術に必要な額だけを抜き取り、これを滝本に手渡す。
このあとの望月の行動は、本来の犯行計画を悟られないための偽装工作だった。
残りの現金を持った望月は、赤羽の商店街に姿を現し、わざと警察に見つかる。
衆人環視のなか、バッグに残る現金をばらまく。
それを通行人や野次馬が持ち去ったり、風に飛ばされて紛失したりすることで、正確な被害金額をわからなくする狙いだった。

こうすれば、奪った5,000万円から手術費だけを抜き取っているとは、誰も思わない。
望月の単独犯行であり、共犯者はいないと思わせることも重要だった。
被告人・望月博人だけが捕まることで成立する犯行だ。
この真実を何としても隠し通すため、被告人完全黙秘を貫いたが、これを千鶴が暴いた事件だった。

成長のきざし? 裁判長・坂間千鶴、法壇を降りる

捜査の最後に、千鶴たちは養護施設に所在尋問へ行き、滝本と吉沢に真実を語らせたのだった。
二人は涙ながらにしゃべった。
望月を嫌うフリをした滝本。
そんな滝本と望月の思いに勘づいた吉沢も、また、何も知らないフリをした。
二人が真実を話したことで犯行計画が暴かれ、被告人・望月博人は有罪。
懲役三年、執行猶予は三年、保護観察処分となった。
法廷で判決を言い渡された被告人・望月博人は裁判長の千鶴に聞いた。
「陸は、どうなったんですか」
「滝本陸さんは、家庭裁判所で審理にあたっています」
「未希は? 未希の手術は」
「手術は中止になりました」
「どうして、――。やっぱり、法律ってクソだ。どうしてだよ!」
法壇をよじ登り、千鶴につかみかかろうとする被告人。
これを二人の警護官が羽交い絞めにする。
しかし、その手を放すよう千鶴は言った。
法壇を降りる。

そこへ被告人が殴り掛かる。
構うことなく千鶴は話す。
「人生は、――」
千鶴を殴ろうとして、被告人は殴れなかった。
千鶴の目の前で動きを止める。
一歩も引かず、千鶴は語る。
「人生は、自分の思い通りにならないことのほうが多い。努力しても、どうあがいても、なんにもならないこともあります。でも、それでも、自分の人生を投げてはいけない。
いかなる理由があろうと、あなたは罪を犯してはいけなかった」

涙が被告人のほほを流れる。「お前に何がわかんだよ」
行き場を失った被告人の拳が宙をさまよった。
「許さない」
「許さなくていい。あなたの苦しみ。憤りを受け止めます。そして願っています。いつかあなたが、あなたたちが、手を取り合い、前を向いて生きていけることを。あなたが逆境を跳ね返し、努力して、自分の人生を切り開いていけることを。そして、つらい経験があったからこそ、いまがあったと。いつかそう思える日が来ることを心から願っています」
事件は幕を閉じた。

以前、社会見学の模擬裁判の裁判長を演じた千鶴は、中学生にこう聞かれた。
「判決のときに悩みますか」これに千鶴は、「悩みません」と即答した。
左から来たものを右へ流すだけの“ベルトコンベアー裁判官”だった千鶴が、みちおのように裁判所主導の捜査に踏み切り、少年事件に悩んで判決を下した瞬間だった。
坂間千鶴、ついに、“イルマ”るの巻。

【第五話予告】バレリーナ役で乃木坂46の生田絵梨花が出演

新人書記官役の石倉文太(新田真剣佑)の初恋役で乃木坂46の生田絵梨花が出演。
彼女が第五話の被告人を演じるのか?
新田真剣佑がどんな役どころを演じるかも見どころ。

ドラマ「イチケイのカラス」第4話 目次

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