バイオネオから妙子を奪還した藤木たち。
妙子が目を覚まし証言したことで、佐々木の黒い闇が見えてきた。
佐々木に呼び出された藤木は罪を償わせるため最後の戦いに挑む。
「逃亡医F｣第10話：あらすじ＆ネタバレ
正義
妙子を奪還した藤木圭介(成田凌)たちは、筋川のアパートに身を潜めていた。
そんな中、筋川から留置所にいる長谷川が殺されたと連絡を受ける。
どうやら余計なことをしゃべる前に殺されてしまったようだ。
筋川は長谷川から言伝を預かっていた。
自分の身に何かあったら妻と子供に伝えて欲しいことがあると。
筋川は沢井と共に、長谷川の妻が入院している病室へと向かった。
長谷川は妻の鞄の中に妻宛の手紙を残していた。
さらに病室のぬいぐるみの中にデータの入ったUSBを隠していたのだ。
USBの中には、佐々木が臨床試験で死亡させた患者の名簿が残されていた。
ずるい方法でしか妻と子供を救えなかったと嘆いていた長谷川が最後に託した正義だった。
そしてついに妙子が意識を取り戻し、言葉にならない喜びを噛みしめる藤木たち。
一方、佐々木は留置所の長谷川を殺したことで、警察の協力者たちから見放されていた。
身の危険を感じた佐々木は部下の幹にDDSηと藤木の血液サンプルを守り抜くよう指示を出した。
妙子の証言
妙子は順調に回復し、ようやく話しを聞くことができた。
佐々木にDDSηのデータを提出するよう迫られていた妙子は、そのうち謎の男にあとをつけられるようになっていた。
そしてあの日、自分の研究室にトサカ頭の男が忍び込み研究データを探しているのを発見した。
トサカ男に自白剤のようなものを注射され意識が混濁していた妙子。
なんとか逃げようと走り回り屋上にたどり着いてしまったのだ。
そして助けを求めて電話した藤木が着いた時には、屋上から転落してしまっていたと語る。
長谷川の残した名簿から裏を取り、佐々木を追い詰めることにした筋川。
佐々木の身柄を拘束するため駐車場で待ち伏せていた。
しかしそこに幹がやってきて警察は足止めを食らってしまい、あと一歩のところで佐々木を取り逃がしてしまった。
救いたい命
佐々木は指名手配され警察から追われる存在となってしまった。
そんな中、藤木のスマホに佐々木から電話が掛かってくる。
指定した場所に来い、さもなくば藤木や妙子の将来に重大なダメージが残ると脅迫してきた。
藤木は拓郎と共に佐々木が指定した灯台へ向かった。
佐々木の要求は、逮捕されたあと佐々木にとって有利になるよう藤木たちに証言してもらうことだった。
佐々木には何としてもガイストを完成させたいという強い執念があった。
執行猶予つきで警察署から出て薬を完成させることが佐々木の目的だ。
ガイストの研究データを公開すれば、佐々木ではなく他の研究者たちが薬を完成させてくれると突っぱねる藤木。
さらに、部下に命令し自白剤を妙子に投与して殺しかけたことについて佐々木に問いかけると、佐々木はその件については何も知らないと言い出した。
佐々木がガイストにこだわるのは、自分と同じく誰かを救いたいという根源的欲求があるからだと指摘する藤木。
すでに詰んだ状況にあった佐々木は、せめて藤木を後悔させてやりたいと灯台から飛び降りてしまった。
逃亡の果て
転落した佐々木は重傷、すぐに帝都医大に搬送された。
病院には通報を受けた警察が待ち構えていたが、藤木は佐々木の処置を遂行し命を救った。
その後沢井は、元の船の仕事に戻っていた。
妙子が警察の前で証言したことで、藤木にかけられていた殺人容疑を晴らす手助けとなった。
佐々木を実刑にするために、筋川は何度も警察の黒い部分を見てしまい、ついに警察を辞めてしまう。
これからは拓郎と共に、海外の災害ボランティアで頑張るようだ。
さらに烏丸は、奪ったDDSηを海外に高額で売り払っていた。
あの日妙子の研究室に忍び込んだ男は、烏丸の指示で妙子のDDSηのデータを狙っていたのだ。
一方、ガイストを投与した藤木と妙子に記憶障害が見られはじめていた。
楽しい記憶だけが脳の奥に入り込み、思いだしにくくなっていたのだ。
しかしそんな症状に気落ちすることなく、楽しそうに生活する藤木と妙子。
思い出せなくなっても、また新しい思い出で埋めていくようだ。
「逃亡医F」まとめ
逃亡医Fついに最終回を迎えました。
逃亡中の藤木が限られた器具や環境の中で、医手一律の精神を貫いて救っていく姿はかっこ良かったですね。
一貫して悪者のように見えた佐々木でしたが、多くの人を救いたいと言う強い想いは藤木と同じだったのでなんだか切なかったです。
医術と薬、両方にスポットが当てられていて、とても考えさせられるドラマでした。