海外ドラマ『スーツ/SUITS』シーズン6 あらすじ
事務所再建に向けて奔走するハーヴィ達だが、弁護士資格のないマイクを雇っていたことが事務所の信頼と評判を落とし、クライアントを繋ぎ止めるだけで精一杯の状態に陥る。ジェシカも朝から晩までクライアントの元へかけずり回るが信頼回復は容易でない。
罪を認め服役するマイクは、刑務所の厳しさを痛感させられる。初日に出会ったギャロという受刑囚は、自分を刑務所に入れたハーヴィに恨みを抱いており、マイクを通じて復讐しようとする。刑務官まで買収し力を振るうギャロから身を守るマイクだが、ハーヴィはマイクを早期出所させる方法を思いつく。
ハーヴィの案を実行するには、マイクがギャロの目を盗んで行動する必要がある。失敗すれば刑期を勤め上げるどころか、命の保証もない。
ジェシカやマイクなど自分の周囲の人との関係が変わっていく中で、ドナから本当の家族にも目を向けるようアドバイスを受けて、母親との関係を修復しようとする。
海外ドラマ『スーツ/SUITS』シーズン6
第1話「トラブルに乾杯」
パートナーもアソシエイトもいなくなった事務所で、残ったメンバーは途方に暮れる。追い打ちをかけるように、集団訴訟の通知が届く。マイクが関わった案件全ての顧客から訴えられたのだ。
訴訟に負けると事務所が崩壊する状況下で、ジェシカとハーヴィとルイスは改めて腹を割って話し合い絆を深める。
刑務所に収監されたマイクは、同じ部屋になったフランク・ギャロに親切にされ、信用して自分のことを話す。ギャロは看守に賄賂を送りスマホの所持を許されており、レイチェルに無事を知らせるため自分のスマホを使うよう勧めてくれる。
ジェシカの最も古いクライアントであるジム・レイノルズから連絡がある。事務所を去ったパートナー達が事務所の分割を狙っているという噂が流れ、早急に建て直さないとジムも契約を解消すると告げられる。
ギャロを信用し心を開いたマイクだったが、ギャロは13年前自分を刑務所に入れたハーヴィに恨みを抱いており、復讐のためマイクを利用しようと近づいたのだった。
第2話「解放宣言」
レイチェルの電話番号を手に入れたギャロは、レイチェルに写真を送らせ、それをネタにマイクを挑発する。挑発に乗ったマイクはギャロと喧嘩をしてしまい、面会禁止の処分を受ける。
レイチェルからマイクと面会出来なかったと聞き、ハーヴィは刑務所に向かう。ギャロとの1件を聞いたハーヴィは、マイクに手を出さないようギャロに脅しをかける。
ギャロの件を知ったレイチェルは、「必ずマイクを守って。何かあれば絶対に許さない」と、ハーヴィに食って掛かる。
ハーヴィは、ショーン・ケイヒルに協力を依頼、ギャロを他の刑務所に移すよう画策する。ケイヒルと交渉していること伝えにハーヴィが面会に行った直後、マイクはギャロにナイフで襲われてしまう。
事務所にハーヴィの同級生・ステンプルが現れ、集団訴訟の原告団に加わると言い出す。ステンプルはハーヴィが奪われて最も傷付くものを渡せば手を引くと言い、ハーヴィのオフィスに飾ってあるアヒルの絵を持って帰る。
第3話「再起をかけて」
事務所の経営が起動に乗らず、厳しい経営を強いられるジェシカは、ルイスにフロアを貸す企業を探すよう命じる。ようやく投資会社が借りてくれることになるが、代表のストゥと初日からトラブルを起こしてしまう。
ギャロに狙われたマイクは、同室のケヴィンと行動を共にし、互いに守り合うことを約束する。事件を知ったカウンセラーのジュリアスは、正式にギャロに襲われたと申し立てするよう勧めるが、ギャロの嫌がらせがエスカレートするだけだとマイクは断る。
レイチェルはダンバー教授から冤罪になった人を救う活動を手伝って欲しいと依頼され、手伝う決意をする。
大物投資家ウィリアム・サターが証券取引委員会に狙われ、弁護を依頼してきた。契約するようジェシカに指示されるが、裏で違法なことをするサターと契約するのが嫌なハーヴィは、別の大物クライアントとの契約を成立させる。
ケイヒルが、マイクを出所させる方法があると持ちかけてくる。条件は、同室のケヴィンを売ることだった。
第4話「秘策」
イノセント・プログラムで、無実の罪で12年服役するベイリーの弁護をすることになったレイチェルは本人と面会に行く。ベイリーは、10年以上無実を訴えてきたが誰にも相手にされなかった悔しい思いをレイチェルにぶつける。
ケイヒルからの提案を聞いたマイクは、唯一信用できる人を売ることは出来ないと拒むが、ハーヴィから人生をやり直すチャンスを無駄にするなと言われ迷う。
ストゥたちと上手くいかないルイスは、ドナの勧めで彼らと顔を合わさなくていいよう、事務所のリフォームを検討、数件のリフォーム会社を面談することになる。最初のリフォーム会社の建築家・タラと出会い一目惚れ、即決でリフォームを依頼する。
自由時間にケヴィンとバスケを楽しむマイクだが、何者かに食事に薬を盛られ、気分が悪くなり倒れ医務室に運ばれる。刑務所から連絡を受けたハーヴィは、刑務所に急行する。
第5話「勝ち得た信頼」
ケイヒルの狙いがウィリアム・サターだと知ったハーヴィは、サターの義理の息子・ケヴィンにマイクが疑われないよう、サターの弁護を引き受け、サターとケヴィンを監視する。ケイヒルは、共謀がバレないよう慎重に行動し、少しでも怪しくなれば手を引くとハーヴィと取り決める。
取引に応じ刑務所に戻ったマイクだが、ケヴィンから情報を聞き出すことに苦戦する。
レイチェルは、ベイリーの件は証拠不足で、イノセント・プロジェクトの許可が下りなかったとダンバー教授に告げられるが、約束を果たすためジェシカに協力を依頼する。
タラの気を引きたいルイスは、別荘を購入しその別荘をリフォームしてもらいたいとドナに相談する。
裏で手を組んでいるが本気でサターを起訴するケイヒルと、弁護するハーヴィは法廷で激しくやり合う。お互いのスキルに感心した2人は、ハーヴィのオフィスで酒を酌み交わす。
ハーヴィのフォローもありケヴィンからの信頼を勝ち取ったマイクだが、ケヴィンが明かした情報は、サターのケイヒルが望む情報ではなく落胆する。
第6話「夢と現実」
サターはケヴィンの作った売買ソフトで儲けていると言っているが、実際には儲けの大部分はインサイダー取引で儲けている。
ソフトが無価値であるとケヴィンが証言すればサターを有罪に出来るとケイヒルは踏んでいるため、見切り発車だがマイクが情報を得ることに期待し、サターを起訴。売買ソフトの提出を求めるが、案の定サターは提出を拒む。
サターが起訴を棄却しろとハーヴィに迫ってくる。サターを追い詰めるため、売買ソフトをケイヒルに渡すと持ちかけるが、違法な行為のためケイヒルは受け取ろうとしない。
ハーヴィは、証言録取の練習にかこつけて情報を聞き出す作戦に出る。ハーヴィの作戦が的中、録取の練習の最中、サターとケヴィンは喧嘩を始める。監房に戻ったマイクは、怒ったケヴィンから真実を告げられる。
一度は証拠のソフトを受け取ることを断ったケイヒルだが、勝利を確実なものにするため、ソフトを渡して欲しいとハーヴィを訪ねてくる。そこで、ケイヒルがサターを狙う本当の理由を聞く。
第7話「揺さぶり」
ベイリーの刑の執行日が30日後に決まったことを告げるため、レイチェルはジェシカに同行してもらい刑務所を尋ねる。刑の延期を求めるジェシカに対し、ベイリーは延期では今までと何も変わらないと訴えてくる。
判事とサターの目の前で、ソフトを証拠として提示しやり合うハーヴィとケイヒル。ケイヒルがソフトを持っていることを怪しむサターだが、社員の誰かがリークしたので犯人を探すとハーヴィが提案し、マイクが情報を聞き出すまでの時間稼ぎを目論む。
期限まで5日しかないと急かされるマイクだが、ケヴィンの秘密を口外しないとの約束がひっかかり、聞き出した情報をハーヴィに話せない。
検察と取引すればケヴィンも家族も無事だと説得するマイクだが、ケヴィンは取引に応じようとしない。
ハーヴィはサターの共犯者を探すようルイスに協力を依頼、ルイスとドナはストゥから情報を得て共犯者を突き止める。
サターが捕まればケヴィンの妻ジルも逮捕されるため、マイクはケヴィンの妻ジルの免責を要求するが、ケイヒルは共犯者フィリップ・アレンを見つけており、マイクとの取引を白紙に戻す。
第8話「自由への切符」
アレンが証人になったことを知ったサターだが、アレンから情報を得たジルがサターに情報を流した証拠がないので問題ないと強気だ。このままでは罪に問われるのはジルだけでサターの罪は証明できない。
ベイリーの無罪を証明する人を探すレイチェルだが、育ての親でもある叔母も無実を信じてくれず、証人探しは振り出しに戻る。
仮釈放の件でギャロに脅されるマイクだが、マイクが出所すれば仮釈放させる必要ないのでハーヴィは何もしていない。ハーヴィがアレンの証言を潰し、マイクがジルに証言させればケイヒルとの取引を復活させることができると信じ、それぞれにアプローチする。
マイクはケイヒルとの取引をケヴィンに打ち明け、ジルがケイヒルに狙われると告げるが、喧嘩になりケヴィンは独房に入れられる。ハーヴィに事情を説明し、策があるのでギャロの弁護士になってくれと頼む。
ベイリーの件で法廷に行ったジェシカはマローンと再会し、ディナーの約束をする。ディナーの席でマローンがシカゴに帰ることを知らされ、一緒に来てほしいと頼まれる。
第9話「最後の切り札」
ギャロの仮釈放に対しての審問を翌日に控えた日、ハーヴィの家にキャメロンが現れ、ギャロのような人殺しはどんな手を使ってでも釈放させないと凄む。
キャメロンはギャロの審問にマイクを証人として呼び、ギャロから受けた暴行を証言させる。仮釈放要請は却下され、怒ったギャロはマイクへの報復を誓う。
5年服役すれば釈放する条件の取引をベイリーに提示するが、無罪であることを家族に分かってもらうことが大事だと言って取引に応じない。
裁判になると死刑になる可能性もあるので、応じるよう勧めるジェシカだが、ベイリーの気持ちに寄り添い最後まで闘うことを誓う。
ジェシカのおかげで娘と12年ぶりの再会を果たしたベイリーは、ジェシカに感謝し涙ながらに娘と抱擁する。
マイクはキャメロンと取引し、ケヴィンの釈放も認めさせるが、自身の出所は1日遅れることになる。
話しを聞いたハーヴィは、1人になったマイクがギャロに殺されるとケイヒルに詰め寄るが、今回の件はギャロに止めを刺すためのマイクの計画だった。
第10話「P.S.L」
マイクの出所祝いのパーティで、ハーヴィはマイクにコンサルタントとして事務所に戻るようオファーを出す。皆に迷惑をかけたのでオファーを受けて良いのか迷うマイクに、ハーヴィは数日考えて返事するよう伝える。
サターの件でハーヴィがクライアントを裏切りわざと負けたという噂が広まる。ジェシカの最も古いクライアントであるジム・レイノルズが、他の事務所から狙われていると情報が入るが、ベイリーの裁判で忙しいジェシカはハーヴィに説得を頼む。
ジムはジェシカかルイスが来ることを期待しており、裏切り者のハーヴィには最も会いたくなかったと追い返される。
ハーヴィは収監前に嫌がらせするサターを訪ね、悪い噂を流すのを辞めなければ、出所後路上暮らしをさせてやると脅しをかける。
タラが妊娠したことが分かり喜ぶルイス。自分の子ではないと知り困惑するが、タラと生きていくことを決意しプロポーズする。
ベイリーの控訴が始まり、少しずつ明らかになる12年前の事件には、驚きの真実が隠されていた。ジェシカは裁判を通して弁護士になった本当の理由を思い出していた。
第11話「再出発」
ジェシカが去り、マイクもハーヴィからのオファーを拒否する。ハーヴィとルイスの前にロバート・ゼインが現れ合併を提案してくる。
マイクは職探しをするが、犯罪歴があることでことごとく断られ、自身が犯した罪の重みを痛感していた。
恩人のウォーカー神父に出所の報告に行き、30社の弁護士事務所や相談所から断られたことを話す。教会で教師に欠員が出たので、一時的に教師をやってみないかと誘われる。オファーを受けて教師として2日ほど勤務したマイクだが、犯罪歴があることで保護者から苦情があり、教師を辞めざるを得なくなる。
マイクが弁護士資格を正式に取得できるよう奔走するハーヴィは、アニタ・ギブスに頭を下げて協力を依頼するが、逆にマイクが二度と法律関係の仕事が出来ないよう全力を尽くすと豪語される。
ゼインに力を示そうとするルイスは、彼のクライアントを強奪しようと画策する。ゼインから事情を聞いたハーヴィはルイスを怒鳴りつける。
ルイスのミスではあるが、言い過ぎだと感じたドナ。ハーヴィは皆が自分から去っていくと思いナーバスになっている。事務所の皆も家族だが、もうひとつの家族があるのを忘れないようドナは助言する。
第12話「許しのアヒル」
。
教師をクビになり失意のマイクに、法律相談所のネイサンが手を差し伸べる。メッセンジャー時代に嘘を付いた過去を知り、経歴詐称の記事も読んで罪を知った上で、ネイサンはマイクを事務所のシニアメンバー待遇として迎え入れる。
地元に戻り母とディナーの約束をしたハーヴィは、弟マーカスの店を訪れる。弟の家に泊まることになったハーヴィは、こどもを寝かしつけたり絵本を読んだり、家族の時間を堪能する。
翌日、父の葬儀の際に母から裏切られたことを思い出しながら、弟の店で母とディナーを共にする。母の浮気が原因で疎遠になったが、家族を壊した原因は、20年も許そうとしないハーヴィにもあると母に言われたハーヴィは怒って店を出る。家に帰ると弟からも家族を大事にしていないと指摘される。
NYに帰る前にもう一度母を訪れたハーヴィは、心からの謝罪を受け親子の絆を取り戻す。
オフィスに戻ったハーヴィは、ドナから不在の間のルイスの頑張りを聞き、共に事務所を守ろうと誓う。壁にはあのアヒルの絵が飾られてあった。
第13話「ジレンマ」
マイクの再就職が決まり2人は結婚の話しを進めていく。それぞれハーヴィとドナに付添人を頼み、会場はハーヴィの家を借りることになる。
法律相談所で家賃未払いの案件に関わるマイクは、苦境に立たさるオリヴァーを見て、弁護できないことにもどかしさを覚える。
弁護士適性試験を受験すら出来ないと通知が来たレイチェルはルイスを頼る。原因がマイクにあると睨んだルイスはハーヴィに相談に行く。ハーヴィは、適性試験委員会のサイデルに苦情を申し立てに行くが、サイデルから個人的な依頼を打診される。
サイデルに裏があると感じたハーヴィは、依頼を引き受けるのを条件に、レイチェルだけでなくマイクも適性試験に合格させるよう取引を持ちかける。
IT部のベンジャミンが、ドナの発言をベースにしたAIアシスタント端末『ザ・ドナ』を開発、ドナと一緒にビジネスしようと持ちかけてくる。
適性試験のことが完全な合法か悩むレイチェルとマイク。判断は任せるとハーヴィに言われたマイクは、オリヴァーのことを思い出し、ハーヴィに決意を伝える。
第14話「裏取引」
AIアシスタント端末『ザ・ドナ』の開発に全力を注ぐベンジャミンだが、本物のドナが持つ思いやりの心をプラグラミング出来ず悩んでいる。
サイデルとの取引をマイクに告げるハーヴィ。サイデルの要求に沿いヴェロシティー社の株価暴落のための訴訟を起こそうとするが、ピアソン・スペクターから訴えると私欲のための訴えだと疑われるため、相談所から訴えることにする。
マイクは健康被害を訴える被害者を説得し原告になることを了承させる。ヴェロシティー社CEOパルマーに宣戦布告しに行くが、人も金もない相談所だと見透かされ逆に脅される。
今回の案件をマイクが取り組むことに違和感を感じたオリヴァーに追求され、弁護士資格が取引の条件になっていることを告白する。
クチュール社のCEO・カールの対応に失敗したルイスを慰めるドナから、思いやりの心を学び『ザ・ドナ』はついに完成する。
サイデルとヴェロシティー社がグルだった証拠を掴んだハーヴィは、サイデルと再交渉し、レイチェルの合格だけでなくマイクの弁護士資格も約束させる。
第15話「届かぬ理想」
和解額が1億ドルと聞いた原告団のリーダー・ステイモスは、すぐに和解することを望むが、マイクは和解額を上げるためもう少し交渉できると訴える。
完成した『ザ・ドナ』を売り出そうとするドナとベンジャミンは、ドナをよく知るハーヴィのクライアントに取引を持ちかける。
サイデルとヴェロシティー社の共謀を暴き、マイクに弁護士資格を与える約束を取り付けたハーヴィは、マイクに弁護士になれると伝える。サイデルとの取引がパルマーに知られたため、ヴェロシティー社への訴訟は取り下げなくてはならなくなったことを知り、訴訟か弁護士資格か選択を迫られる。
被害者を裏切りたくないマイクは、弁護士になることを諦め訴訟を続ける。ハーヴィからパルマーの弱みを握る方法があると言われ、レイチェルは協力し弱みを掴む。レイチェルを責めるマイクだが、弁護士になる夢を諦めた人とは結婚したくないと言われ、覚悟を決める。
ルイスはマイクの秘密をネタに上司を脅し昇進したことをタラに告白。ルイスのしたことは犯罪行為だが、状況を冷静に考えさせてほしいと、タラは出ていってしまう。
第16話「最強の味方」
和解が成立し5万ドルの報酬を得たマイクは、適正審査の準備のため休暇を取る。弁護士資格を取れてもピアソン・スペクターには戻らず弱者を助ける仕事をしたいと、希望に胸ふくらませるマイクだが、審査委員会の委員にアニタ・ギブスが就任し、マイクに賛成票は絶対に入れないと豪語する。
マイクの審査が始まり、ギブスの追求で他の委員も同調し始める。レイチェルの機転でマイクを弁護する証人を呼ぶことが認められ、マイクは刑務所のカウンセラー・ジュリアスに証言を依頼する。証言を迷うジュリアスだが、弁護士資格を取って弱者を救いたいというマイクの情熱に期待し証言台に立つ。
ギブスを審査委員から外そうとするハーヴィだが、弱みがなく追い出す方法が見つからない。マイクがハーヴィを売れば合格票を入れるとギブスは約束する。
マイクのため自分が犠牲になると決意するハーヴィだが、マイクは取引を拒否、裏取引をせず正々堂々と明日の投票に挑む。
適正審査当日、ギブスは答えが合否を分けるので慎重に答えるよう念押しした後、マイクが無資格だったのを知っている人はいるかと最後の質問を投げかける。
海外ドラマ「スーツ/SUITS」シーズン6 感想
刑務所に入ったマイクは、ハーヴィが刑務所送りにした囚人ギャロに狙われる。釈放させるためハーヴィとケイヒルが手を組む。2人のコンビは高度な技術の応酬で見応え満点。戦術も見事で最後に爽快な気分にさせてくれる。
一転、後半はハーヴィの元を家族同然だったジェシカやマイクが去り、メンバーそれぞれの再出発がテーマになっていく。
刑務所を出所したがいつまでも経歴詐称の影がつきまといマイクは苦しむ。そもそも自分が悪いので苦しんでも仕方ない気がするが、なぜかマイクやレイチェルが責任をハーヴィに押し付け被害者面しているのに違和感を覚える。
ジェシカとマイクの他に、ドナも自分の人生を見直す時が来る。『ザ・ドナ』を売り込もうとするが相手にされない。
自分が事務所から出ると何の評価もされていないのを突きつけられるのは可愛そうだが、視聴者からするとさもありなんでもある。
素晴らしいキャリアを築き順風満帆に見えたメンバーが、マイクを雇ったツケを払わされ再出発に苦しむ姿は見ていて辛いが、そもそもマイクが悪いので、最後の適正審査で少しギブスを応援してしまいたくなる。
ハーヴィ・ケイヒルのコンビプレイと、ハーヴィが大事にしていたアヒルの絵に関するストーリー『許しのアヒル』が、このシーズン6では秀逸だった。