麗子が不在の事務所に、津々井や黒丑そして紗英までもが事件を抱えてやってくる。
最後の謎は篠田が解く。
麗子が不在のその訳とは-。
第11話:あらすじ&ネタバレ
小説家の夢
篠田敬太郎(大泉洋)は夢だった小説家の夢を叶えるため、小説の原稿を出版社に持ち込んでいた。
しかしどの出版社からも、ありきたりで古いと酷評され続け落ち込んでいた。
そんな時ひょんなことから出会った『ウメ出版』の車崎が篠田の小説に目を付ける。
篠田の小説には古き良きミステリーの奥に光る新しいものがあると絶賛。
車崎はこの原稿を自分に預けて欲しいと熱望しデビューの話を持ちかけた。
数日後、篠田の元に出版前の本のサンプルが届く。
小説家デビューする話を直接伝えたいと思っていた篠田は事務所で剣持麗子(綾瀬はるか)の帰りを待っていた。
しかし突如麗子から電話があり、タヒチに旅行にいくためしばらく帰らないと言われてしまう。
事件連発
次の日、事務所に津々井が慌てた様子でやってきた。
娘が彼氏を連れてくることになっていたが、いつまで待っても来ないと言う。
娘たちからは、会いたくない一心で津々井が彼氏を脅かしたのでは?と疑われていた。
何としてでも彼氏を見つけ出さなければと麗子を頼ってやってきたようだ。
さらにそこに大量のケーキを持った黒丑がやってくる。
昨日誕生日だった黒丑は客から大量のケーキを貰い、事務所にも分けにきたのだ。
そして最後に事務所にやってきた紗英。
議員・嶺村信一の消えた3億円事件を解決して欲しいと相談に来たようだ。
3億円は嶺村の裏金で事務所の金庫に保管してあったが、ある日その3億円が金庫から消えてしまったのだ。
これが解決できれば謝礼が出るだけではなく、嶺村家が経営するいくつかの企業の顧問にもなれるというビックな案件だった。
作家デビューで気分を良くしていた篠田は、麗子がいなくてもその事件を解決してみせると宣言。
そんな時タイミング良く麗子からメールが入る。
文章には「お金になりそうな案件は詳細を連絡してくること」と記されている。
しかし送られてきたメールはいつも麗子が使っているアドレスとは違っていた。
容疑者は3人
嶺村の事務所に秘書として潜入した紗英が情報を集めていた。
金庫のある部屋にいたのは秘書の3人、嶺村の秘蔵っ子と言われた佐久間、嶺村の長男・泰司、そして女性秘書の遠山。
嶺村は金庫の暗証番号を知っている3人の誰かがやったに違いないと言う。
篠田はさっそく消えた3億円事件の話を麗子に送る。
事務所に再び津々井と黒丑がやってきた。
実は黒丑の太客がケーキの中に300万の指輪をサプライズで忍ばせていたと言い、一緒に探すことに。
ケーキを食べて指輪を探すなか篠田は、今回小説デビューに至った経緯を話す。
実はデビュー作は自費出版で300万円を費やしていると言う。
そしてそのお金は篠田の夢を応援してくれた紗英が立て替えてくれていたのだ。
話を聞いた津々井はすぐに詐欺だと気付いたが、盛り上がる篠田たちを見て言い出せなかった。
麗子の居場所
麗子はタヒチではなく留置所の中にいた。
いつもと違うメールの違和感に気付いた篠田は、メールの送信者に「あなたは剣持麗子ではありませんね」と質問した。
メールを打っていたのは麗子の弁護士だったのだ。
なんで留置所に入ってしまったのか聞くが、麗子は答えてくれなかった。
事務所に潜入していた紗英は、犬猿の仲のはずの佐久間と泰司が、金曜の夜は同じ時間に一緒に退社していることを知り尾行する。
2人の行き先は、メタボ解消のための集まり『NPO法人健康促進クラブ』だった。
もしかするとあのクラブは佐久間と泰司を追い出すために遠山が作った組織なのでは?と疑う篠田たち。
しかし調べてみると健康促進クラブを作ったのは通っている佐久間だったことが分かった。
交差する事件
3億円の裏金の件が明るみになり嶺村は逮捕された。
実は今回の事件を仕組んだのは事務所の秘書3人だったのだ。
秘書たちは一時的に金庫を空にして嶺村に3億円が盗まれたと思い込ませた。
政治と金の関係は複雑なため一介の秘書がリークしたところで結局逃げられてしまう。
そのため記者をわざと張り付かせ、リアルタイムで金銭の受け渡しを目撃させようと計画していたのだ。
健康促進クラブはその打ち合わせ場所として使っていたようだ。
麗子の出所祝いに豪華な料理を用意して待っていた篠田。
ごはんを食べながら津々井の事件の情報を見せると麗子はなにやら納得した様子。
津々井が麗子に言われた場所を見てみると、娘の彼氏を発見。
なんとマンションの間に転落し挟まっていた。
部屋に鍵と財布、スマホを忘れてしまった彼氏はオートロックに閉め出され外から壁をよじ登って部屋に入ろうとしていたようだ。
「じゃあ最後の謎は僕が解くね」と篠田は麗子が留置場にいた事件の推理を話し始める。
麗子は篠田が出版詐欺にあったことを知り詐欺師からお金を取り戻そうとしてくれていた。
紗英から篠田の出版の話を聞いてすぐに詐欺だと気付き、詐欺師を呼び出して問い詰めていた。
逃げ出しそうになった車崎の行く手を塞いだところ、殴りかかられたと騒がれてしまった。
さらに側から仲間の女が出て来て、手を出したのを見たと嘘の証言をされてしまったのだ。
その女は、黒丑に300万円の指輪をプレゼントした太客の女だった。
篠田からだまし取ったお金をホストに貢いでいた。
麗子と篠田はケーキを食べながら300万の指輪を探すことに。
篠田が紗英に借りた300万円は身内の借金として麗子が耳を揃えて返してくれていた。
篠田の書いた小説を読んだと言う麗子。
ありきたりでつまらなかったものの、篠田らしいと褒めてくれた。
2人は他愛もない会話をしながらケーキを頬張り、ケーキの中の指輪を探すのだった。
「元彼の遺言状」まとめ
元彼の遺言状がついに最終回を迎えました。
奇妙な遺言状がきっかけでバディを組むことになった篠田と麗子。
ぜひまたいつか続編が見てみたいですね。