着飾ってはみたものの
輸入雑貨を営むベンチャー企業el Arco Iris=エル・アルコ・イリスのSNS広報担当真柴くるみ(川口春奈)は、取材先に向かう途中で、LINEの告知に間違いを発見。
同僚の茅野七海(山下美月)はそのトラブル解決へ向かい、1人で取材先に向かう。
電車で一緒になったFuji Balを経営する藤野駿(横浜流星)のフードトラックに乗せてもらい、どうにか現場にたどり着く。
SNSの投稿で公私ともにスマホが手放せないくるみに対して、駿はスマホを家に置いて仕事に出るくらいのアナログ体質。
親切にしてもらったものの、話がかみ合わない2人は気まずい思いで別れた。
フードスタイルストの早乙女香子(夏川結衣)に誘われ香子所有のマンションに引っ越しすと、そこには駿も住んでいた。
香子は自分のマンションをルームシェアで貸し出していた。
くるみは香子が海外に引っ越すまで、クローゼットに住むことになった。
7年越しの相手にやっと誘われる
香子の家には、ネット専用のカウンセラーの寺井陽人(丸山隆平)も住んでいる。
くるみは家に帰っても、美容やおしゃれに余念がなく、まめに投稿を続けていく。
起きている間は常にインフルエンサーとしての努力を続けなければならない。
それもこれも全部社長・葉山祥吾(向井理)のためなのだが……
葉山には思いを打ち明けることができない。
ある日、葉山は「散歩」と称して、会社から逃亡した。
くるみはすぐに葉山を探り出した。葉山のことなら、何でも知っているのでお見通しだ。なにせ葉山は、くるみが20歳の頃からの7年越しの憧れの人。社長は会社へ向かう途中で、数日後のイベントの後に一緒に花見をするように誘われた。
恋の答えは携帯の中にはない
やっと憧れの人からのお誘いでよろこびが隠せないくるみだったが……
香子は花見は恋のアプローチとは言えないと断言。
積極的に社長に告白するしか恋は開けない。
アドバイスを頼んだ駿にはどうでもいい態度をされたが、「少なくても携帯の中には答えはない」と言われる。恋バナをしているのに、なぜかくるみは2日後のイベントのケータリングに駿に協力してもらうことを思いたつ。
ところが駿はあっさり断った。
駿はミニマリストで、少なく働いて必要最低限を稼げれば、あとは自由な時間を楽しむというライフスタイル。
陽人は今月はフードトラックのメンテナンスをしたから、まだ目標金額に達していないことを指摘した。陽人の助言で駿はしぶしぶ、協力することに……
鮮やかな手つきで試食用の料理を作っていく駿。
くるみも手伝おうとするが、ネイルアートをしているくるみの爪では手伝ってもらいたくないと言う。できあがった料理は、地味過ぎてくるみはもっと見た目を工夫して欲しいと指摘する。駿は見た目よりも味にこだわっていた。
全く意見が合わずに、駿はイベント参加を拒否。
香子がかわりに参加してくれることになった。
駿が今のようなライフスタイルになったのは、過去の出来事に理由があるようなのだが……
衝撃の別れ……恋のゆくえは?
イベント当日だが、衝撃的なニュースが……
前日に社長が株主総会で、突如辞任を発表、それから姿を消していた。
その日はくるみの誕生日で、LINEのフォロワー数も10万人突破目前。
くるみは心辺りの場所を全部歩くが、既に社長の姿はなかった。
失意の中、帰宅したくるみに花束と共に社長からのメッセージ。
「誕生日おめでとう。ごめん、花見いけない」
そのメッセージを見たとき、LINEでお知らせメールが届いた。
フォロワー数10万人突破を祝うメッセージが飛び交うが、くるみの心は虚しかった。
そこへ駿が来て、カレーを持ってくる。
シンプルだが深い味わいのカレーを、くるみは泣きながら食べた。
駿はくるみの涙に衝撃を受けた。
リビングのソファでそのまま寝てしまったくるみを、駿は抱きかかえてクローゼットへ連れていく。
翌朝、くるみは駿とすれ違い昨夜の礼を言った。
くるみはネイルをきれいにするのをやめた。
実は駿も、はじめて会った時、駅でタクシーを待つくるみが、自分よりも人を優先する姿を見て、気になっていた。
次回、突然の社長の退任の対応に追われるくるみは、SNSも全面停止になってしまう。