「刑事7人」第１話までのあらすじ
専従捜査班と資料係は解散。
それぞれの部署に移っていて、みんな戻る気はないと言う。
野々村は7係の係長多々良に自分の捜査方針を否定されて、無断欠勤して独自で捜査を始めた。
天樹はじめ専従捜査班のメンバーはそれぞれ、捜査一課7係に異動した野々村が心配で密かに野々村を見守っていた。
野々村は市会議員の雨宮の反社との関わりをつきとめ、雨宮の事務所に潜入する。
しかし、そこでスタンガンで攻撃され意識を失った。
雨宮に捕まった野々村は縛り首で殺されかかるが、かつての仲間達が集結して、命拾いする。
雨宮は真犯人のコロ助に口封じのために殺され、コロ助は逃走した。
捜査の失敗の責任を全てとらされて野々村は7係を追い出された。
しかし、片桐は特別捜査班を結成、かつての仲間は再集結し、コロ助を追い続ける。
コロ助が殺したのは2件ではなく、すでに5件の事件が発生していた。
そして、被害者は10年前に起きた青梅一家殺害事件の関係者だと判明する。
刑事7人再集結、特別捜査係結成！
警視庁の専従捜査班と資料係は解散し、それぞれのメンバーはバラバラになった。青山新（塚本高史）は少年課、堂本俊太郎（北大路欣也）は大学講師に、水田環（倉科カナ）はマル暴、片桐正敏（吉田鋼太郎）は白バイ、海老沢芳樹（田辺誠一）は交番勤務、野々村拓海(白洲迅)は晴れて捜査一課7係に異動になっていた。野々村は「デス山コロ助」と名乗る覆面の男が関わるネットで公開された殺人ゲームを追ううち、市会議員雨宮の息のかかった反社に縛り首になりかかる。そこを救出に来たのが天樹悠（東山紀之）だった。天樹はひそかに他のメンバーと連絡をとり、新チーム特別捜査係の結成に動いていた。雨宮はコロ助に殺害された。調査のうちに殺人ゲームの参加者は10年前のある事件と関わりがあると分かった。
特別捜査係、10年前の青梅一家殺人事件の謎
特別捜査係は謎の殺人ゲームは全て10年前に起きた一家の殺人事件に結びつくと推理した。
殺されたのは父、母、長男、長女で次男の悟（今井悠貴）だけは、2階にいて助かっていた。
優等生だった兄、妹と比べて絵が好きだった悟は成績も悪くて、ひきこもっていた。
一家が殺された後も、真っ先に疑われて世間から身を隠すように暮らしていた。
プールの監視員やスーパー銭湯などのバイトを転々として、心を許す人もいない。
唯一、恋人かずはだけが信じられた。悟はかずはが自分の子を宿していると知ると、部屋を出て行った。
悟はコロ助がネットに公開している殺人ゲームのメンバーの1人だった。
野々村は片桐の指示で、青梅殺人事件の関係者の何万人の中の顔をしらみ潰しにチェックした。
その中から現在は通販会社の社長を発見、彼も殺人ゲームの参加者の1人だった。
社長は当時青梅の会社の訪問販売のセールスマンで、悟の母は顧客の1人だった。
殺人事件とのつながりを感じたが、取調の直後社長は何者かに殺害された。
デス山コロ助の正体は……
やがて、堂本俊太郎（北大路欣也）の死因鑑定で長女の楓だけが、別の方法で殺されたのが分かる。
悟は事件後、家族からの手紙を発見して、家族全員が自分の絵の才能を信じていてくれた事実を知り、家族に心を閉ざしていたことを悔やんだ。
全てを捨てて10年間、真犯人を捜すためだけに人生を費やした。
真犯人は父が自己防衛のために使った包丁で受けた脇腹の疵があった。
悟は脇腹に疵がある男を捜すために、プールや浴場で腹が見られる場所のバイトをしていた。
悟が犯人候補と絞った男達が殺人ゲームの参加者だった。
悟は楓の元恋人で兄の親友・小岩井に2年前に再会、犯人を追い続けていることを打ち明けた。
しかし、実は一家殺しをしたのは小岩井だった。
小岩井は一方的に楓を好きになりストーカーになった。
楓に冷たくされたために逆上して殺してしまった。
それを見た父が包丁で迫り脇腹を負傷、包丁を奪って一家を惨殺していた。
小岩井は罪を悟になすりつけ、事件をカムフラージュするために犯人候補を殺人ゲームの参加者として公開した後、殺害していた。
コロ助の顔は実はおなじみのマークと若干アレンジされたレアものの購入者だと分かり、小岩井は逮捕された。
悟の容疑は晴れて、かずはの元へ無事帰ることができた。
事件が解決して、特別捜査係は祝杯をあげる。
橘と青山は同棲ではなく、ルームシェアだと言うのだが果たして本当か？