ポンコツ探偵と名推理の助手コンビ初始動
2002年4月、美神始(仲村トオル)はとある病院の廊下にいた。
産まれたばかりの乳飲み子を抱いて、「俺はこの秘密も、この子も一生守る」と誓った。
始の隣りには、探偵・栗田一秋(江口洋介)と風真尚希(櫻井翔)の姿が……
それから19年後の2021年、栗田は探偵事務所の名前をネメシスとかえて、再出発しようとしていた。
栗田は探偵を引退してCEOに就任、風真に探偵を任せた。そして、インドから3ヶ月前に帰国した始の娘・アンナが助手を務めることになる。
そこへ、始めての依頼人が……
上原黄以子(大島優子)は、磯子のドンファンと呼ばれる大富豪・澁澤火鬼壱(伊武雅刀)の専属の医師だ。
澁澤の80歳の誕生パーティーに脅迫状が届いた。
パーティーを中止しないと命の保証はないという内容だ。
6人の愛人に均等に遺産を分配すると宣言していた澁澤だったが、パーティーで、書き換えた遺言状の内容を公表すると言う。遺言状を書き換えられると困る誰かが、脅迫状を送ったのに違いない。
殺されたドンファン。容疑者は6人の愛人!
ドンファンの豪邸に乗り込んだ風間とアンナ。
やがてパーティーが始まるが、澁澤の愛人は、銀座のクラブのママ、演歌歌手、占い師、ピアニスト、漫画家、モデル、など職種は様々だ。
澁澤は愛人たちを集めて、黄以子にも遺産を残すと発表した。そして、新しい遺言状を捜し出したものに、資産価値10億の豪邸を与えると宣言した。
翌朝、ドンファンがバスタブの外で死体で発見された。
床には、血で書かれたダイイングメッセージが……
事件を知り、駆けつけた神奈川県警捜査一課の千曲鷹弘(勝地涼)と四万十勇次(仲村蒼)は「あぶない刑事」のタカ&ユージを気取っているが頼りにならない。
6人の愛人はそれぞれ、自分の容疑がかかるのを恐れて、ダイイングメッセージに細工をしていた。
私ちょっと入ります
事件はダイイングメッセージに名前があった愛人・森銀子(橋本マナミ)の容疑が濃厚になる。しかし、アンナは「入ります」と言うと、事件当夜の状況の中に潜り込み、1つの推理を導き出した。
やがて、風真は容疑者全員を集めて謎解きを始めるが、実は風真の推理はトンチンカン。
アンナが作ったカンペ通りに話しているだけだった。
澁澤が残した暗号は、鳩時計の中に遺言書があった。推理の結果、犯人は漫画家の桜田桃だと分かった。桃は自分の名前が遺言書から、取り除かれるのではないかと不安だった。
新しい遺言状が発表される前に澁澤を殺そうと思い立った。
アンナの推理で見つかった遺言状には桃の名前もあった。
澁澤は脅迫状を出したのが桃だと知りながら、遺言状を書き換えることはなかった。
アンナは父捜し、少女からの依頼は兄捜し
事件は無事解決。
アンナは今日も珍妙な料理を出前で頼み、栗田と風真を困らせていた。
栗田は探偵を引退して、別の事件を追いかけていた。
その事件は、アンナの父・始の失踪と大きく関わっているようだ。事務所には謎の隠し部屋があって、そこには栗田が追いかけている事件の資料が
置いてある。
2020年10月、インドから帰国した始は法事の最中に、荷物を残したまま失踪した。
その後、帰国したアンナは探偵助手をしながら、父捜しをすることになった。
次回、アンナと風真は少女から兄捜しの依頼を受けた。