みんななかよく揃って離婚?
緒原咲(北川景子)は5年間交際した青山貴也(高橋光臣)と結婚できず、雪山遭難のときに助けてくれた自衛隊員・緒原紘一(永山瑛太)とスピード婚した。
しかし、暮らしはじめて生活・性格が合わず即離婚話に……ところが、お互いの両親も離婚に向けて話が進んでおり、打ち明ける機会を逃してしまった。
家を飛び出し箱根の旅館で仲居を務める紘一の母・緒原薫(宮崎美子)を訪ねるうちにお互いの気持ちを理解しはじめ、ようやく夫婦として向き合えるかと思えた。
しかし、家に戻ると青山が待っていた。
紘一と青山は素性を知らないままスポーツクラブで親しくなっていた。
やっと距離が縮まったのに
咲はやっと紘一と距離が縮まったかと思ったが、家に青山がいた。
偶然とは言え紘一には内緒でレストランで青山と会ったのも知られて、再び険悪な空気に……咲は今ならやり直せるかも知れないとわずかに期待をしていた。
しかし、紘一は離婚届を用意して、マンションの売ることも検討していた。
紘一にもやり直したい気持ちはあった。
咲が離婚を望んでおり、青山も咲に未練があるのなら、別れた方が咲にとって幸せではないかと考えていた。
二人の事情を知らない咲の母・水口美土里(三石琴乃)は2人の家で自分の誕生日パーティーを開き、多勢を招待していた。
しかも、気まずくなった青山も来ることに……
会社で咲はファッション誌から文芸誌に異動し、作家水無月連(白洲迅)の担当になる。
わがままな水無月の要求にも対応し、咲は顔だけでないと一目置かれるようになる。
パーティー当日、一ノ瀬純(田辺桃子)は筑前煮やおでんなどを持ってきて、家庭的な部分をアピール。
咲に紘一を家庭の面で、支えるように頼む。
青山は紘一に咲の幸せそうな顔を見るのはつらいと、咲への未練をみせた。
青山は一ノ瀬の態度を見て、紘一に今も恋心があり、咲への嫉妬心があると見抜いた。
青山は不倫は法律に触れると警告したが、一ノ瀬は心で思うことは法で罰することはできないと答えた。
やがて、水口武史(平田満)も花束をもって現れたが、美土里は花を突き返した。
来客のいる前で離婚を発表した。
咲の思い
パーティーの後、美土里は今までいくら浮気しても、絶対に認めなかった武史だったが、ボーリング場で城木里奈(中田クルミ)と一緒にいたときに、浮気を否定しなかった。
「いくら浮気しても絶対に否認する」
それが夫婦のルールだと美土里は思っていて、裏切られたと感じていた。
離婚が確実になり落ち込む武史を見て、咲はいたたまれない。
今離婚しても、もう帰る実家はない。
いざ、両親が離婚する現実に向き合い、寂しさと喪失感に苛まれる。
本当に1人ぼっちになったと号泣する咲を抱きしめる紘一。
「もう君を傷つけない」
と離婚をやめることにした。
やっと本当の夫婦になりつつある咲と紘一だが……
美土里が離婚を切り出したのは、乳がんに理由があるようだ。
一方、薫は緒原正(酒向芳)の元へ戻っていた。
だが、よりを戻すためではなく正式に離婚するためだった。
青山は紘一が書いていた離婚届を誤って鞄に入れていた。
この離婚届けがまた波乱を呼びそうだ。
愛情を取り戻して、もう一度やり直そうと決めた咲と紘一だが、作家の水無月や青山が二人の関係を揺さぶる。