引っ越しをするのに、引っ越し業者が到着したのに、引っ越しをしたくない妻の妨害のせいで夫婦の荷造りは全く進んでおらず、という。
いつもの前フリコントからドラマは始まる。
いよいよ『解散ライブ』当日!
高岩春斗(菅田将暉)、朝吹瞬太(神木隆之介)、美濃輪潤平(仲野太賀)の『マクベス』の解散ライブの当日。
『マクベス』の関係者、潤平の彼女、岸倉奈津美(芳根京子)、マネージャーの楠木(中村倫也)、同じくマネージャーになった駿太の彼女、中浜つむぎ(古川琴音)、つむぎの姉、里穂子(有村架純)、恩師の真壁(鈴木浩介)とその息子の太一などが大集合して、そのライブの行方を見守っていた。
リハーサルの時、春斗の兄が「普通の水」を差し入れる。
マルチにハマっていた時は、「奇跡の水」を差し入れていたので、ドキっとさせられた。
大事な時はアキレス腱を伸ばす潤平は、解散ライブ前もしっかり伸ばしていた!
そのライブは里穂子にとっては、思い出が詰まったライブだった。
里穂子にとって『マクベス』とはなんだったのだろう…。
大事な人たちの顔を見ながら、春斗もまた、自分にとっての『マクベス』とはなんだったんだろう、と考えていた。
ライブが終わっても、その答えは出ずにいた。
大事な話はいつもラーメンを食べ終わった後
打ち上げパーティは、焼き鳥ハウス『ボビーパット』で。
かつて、ファミレス「メイクシラーズ」に飾ってあったお花の名前を聞いた双子のお年寄りは、なんと『ボビーパット』の大将、安藤(伊武雅刀)の妹だった。
里穂子はそれで、人生をやり直すキッカケをもらったと、御礼を言うのだった。
真壁は、大学時代、落語研究会のアパートを引き払う時に家電製品を誰が持って行くかで喧嘩になった話をする。
3人は大事なことはじゃんけんで決めるから、大丈夫と笑うのだった。
2次会はスナック「アイビス」で。
遅くなってしまったけれど、とラーメンを食べに行こう、という瞬太の提案に、3人で行くことに。
春斗の大事な話はいつもラーメンを食べ終わった後だった。
けれど、『マクベス』の最後は笑い話で終わったのが、『マクベス』らしい。
最後の勝負じゃんけん
その後は、3人一緒に暮らしたアパートを引き払う作業で、冷蔵庫を誰が持っていくかの3人最後のじゃんけんは、涙のパーフェクトジャッジ。
ずっとあいこが続けばいいと思う。
3人ともがこれが最後だと悟り、3人共が泣き出すことになる。
最後は春斗が勝って号泣だった。
「今日まで続けてきたことは、間違ってなかったんじゃないか」
と言ってくれた、楠木。
『マクベス』が出て行った部屋に来た、新人芸人の「出世部屋ですか?」と聞かれ
「売れてはなかったけど、愛されていましたよ」
と言ってくれる不動産屋さん。
「紙をあげると異常に喜ぶでしょ」
と里穂子にポスターをあげるようにつむぎに渡した楠木と、それを折り目をつけずに運んだつむぎ。
初回で頼まなかったメロンソーダを、たまたまファミレス最後の勤務の日に春斗が来て、最後に頼んで飲む。
来店した時も
「何人に見えます?」と、初めて春斗と里穂子が会った時のエピソードを再度やってみる春斗。
それぞれのその後の話
その日仕事が終わってから、公園で春斗を待ち受ける里穂子。
そこで、里穂子が『マクベス』への想いを語る。
もしも、今後面白い人が現れても、マクベスのファンで居続ける、と言う里穂子の気持ちを伝えられて、
春斗は本当の意味で『マクベス』としての10年が報われた瞬間だったのかもしれない。
1人の人がちゃんと見てくれていることがわかっただけで、オレたちみたいな人間は頑張れるんですよ。
やってきた努力が無駄じゃなかったなって思える。と言う春斗。
冒険に出る瞬太に、ミートソースを作るつむぎと、それに粉チーズをかける瞬太。
冒険に出た瞬太が船の上で、カルロスに会う。
里穂子が勤めていた、ファミレスの店長、恩田(明日海りお)の話に繋がるのがとっても面白い!
里穂子からもらった赤いストップウォッチを首にかけてマネージャーとして働くつむぎ。
公園の苔だらけだった池が透明になっていたり、春斗が勝ち取った冷蔵庫に貼ってあった、水のトラブルのマグネット。
そしてコント「水のトラブル」からの、3ヶ月経って、春斗が就職したと、潤平に電話を掛けて、潤平がお腹を抱えるようにして笑っていたのは…。
春斗の就職先が「水のトラブルGOGOGO」だったという。
このGOGOGOも、ワンワンワンや、大事なことは3回言う、ということの伏線に繋がっているのかも、しれない。
「水のトラブル」は最初のコントで、このコントから始まり、ドラマも「水のトラブル」で終わるのも狙ってのことだったのかもしれない。
公園の池が透明になった、「水のトラブル」のコント、冷蔵庫のマグネット。
そんなささいなキッカケで春斗は就職を決めたのではないか、と思われる節が楽しい。
最後まで、『マクベス』の春斗として見る里穂子と「里穂子先輩」と呼ぶ、特別な関係だった。
『マクベス』の3人と中浜姉妹とは、バラバラな5人が全員が自分らしく生きていて、リアリティのある新感覚なドラマだった。
「コントが始まる」第10話あらすじ 目次