海外ドラマ「ブレイキング・バッド」シーズン5あらすじ
ウォルターは最大の取引相手であり、敵でもある、ガス・フリングを爆死させる。このことにより、今まで通りに、ラボでドラッグを製造することが出来なくなった。ウォルターは、マイクを誘い、新たなビジネスを始めようとする。ウォルターは、ガスのビジネス仲間であったリディアからドラッグの原料を仕入れ、害虫駆除業者に紛れてドラッグを製造し始める。しかし、ハンク率いるDEAは着々と捜査を進めウォルターを追い詰めていく。さらに、ガスを殺すことを正当化するため、ウォルターがジェシーの彼女アンドレアの息子である、ブロックに毒を盛り、ジェシーにガスの仕業だと伝える。しかし、実はウォルターの仕業だったとジェシーは気づく。ウォルターの軽率な行動が仇となり、ジェシーもマイクも彼から距離を取るようになる。家族のために始めたドラッグビジネスのせいで、家族はバラバラになって行く。
海外ドラマ「ブレイキング・バッド」シーズン5
第1話「自由か死か」
家族がハンクの家に避難している間に、ウォルターは爆破の後始末をする。しかし、スカイラーはまだウォルターを避けたがっている。ハンクは爆破後のラボにやってくる。そこで監視カメラを発見する。ガスが死んだと聞いたマイクは急いでウォルターに会い、殺そうとする。警察に押収されたパソコンの中に、ラボの映像が入っている。ウォルターはそのパソコンを破壊しようとする。ウォルターたちは廃車置き場に行き、強力な磁石を車に仕込み、パソコンに破壊しようとする。ソウルはスカイラーに、テッドの意識が戻ったことを知らせる。テッドはベッドの上で、頭を金属で固定し、管に繋がれている。スカイラーはショックを受ける。ウォルターたちは深夜に、警察署に行き証拠品を破壊。
第2話「再始動に向かって」
ジェシーが無くしたと思っている毒を仕込んだタバコを2人で探す。ウォルターが仕込んだ偽物の毒をジェシーに見つけさせ、安心させる。マイクの元にウォルターたちは向かい、新たにドラッグ製造を始めようと提案する。ガスの働いていたレストランの親会社の社長が自殺した。その会社の職員の1人であるリディアがマイクと接触する。リディアはドラッグビジネスに関与しており、ガスの仲間11人が裏切り、自分たちに危険が及ぶと考え、彼らの殺人を教唆した。その後マイクはDEAの事情聴取を受ける。そこでハンクらがガスの口座からの金の流れを調べており、マイクの孫に大金が入っていることを怪しく思い、マイクこそがガスの用心棒だと推理。ウォルターたちは新たなラボを探す。リディアは別の男を雇い、マイクや他の仲間を殺そうとしていた。そこでマイクはリディアを殺そうとするが、新たなドラッグ製造に利用できると判断。
第3話「新しいチーム」
ウォルターたちはソウルとマイクの4人で新たなビジネスを始める。ウォルターは害虫駆除業者に紛れて住居に侵入し、その中でドラッグを製造しようと提案。害虫駆除として薬品を使えば、匂いを怪しまれることがないと考えたからだ。ジェシーはウォルターとアンドレアとの将来について話をする。ウォルターはアンドレアに全て話したほうがいいと助言。ハンクはDEAに復帰。スカイラーはウォルターの誕生日は祝うつもりがないと言い張る。家族のことに口を出すマリーに対しスカイラーは癇癪を起こす。マリーはウォルターにスカイラーが壊れた原因を聞く。ウォルターはテッドが怪我をしたことが原因だと話す。ウォルターは自分たちの取り分が少ないことに不満を漏らす。ジェシーはアンドレアに真実を話し、破局。
第4話「51歳」
リディアの元にDEAがやってくる。彼女は自分の協力者である社員を差し出し逮捕させた。自分もいずれ逮捕されるとヒステリーを起こす。スカイラーはウォルターが買った2台の高級車を見てうんざりする。ウォルターはリースだから怪しまれることもないとスカイラーをなだめる。ハンクはリディアに目をつける。ハンクは再び昇進。ウォルターの誕生日パーティでウォルターが自分の話を自慢げにする話を聞きながらスカイラーはプールに入って行った。ジェシーは逮捕された男の代わりにドラッグの原料を取りにいくがそこで発信機を見つける。ウォルターが、自分の行動を正当化することに恐怖を覚え、先行きを不安視するスカイラー。マイクはリディアが発信機をつけたと推測し、彼女を殺そうとするもジェシーが止める。
第5話「荒野の作戦」
ウォルターは昇進したハンクに会いに行く。ウォルターはスカイラーについて相談するふりをして、ハンクのオフィスに盗聴器をしかけた。マイクたちはリディアを脅し、ハンクに電話するように頼む。ウォルターたちはその後のハンクらを盗聴する。盗聴器を仕掛けたのはDEAだった。原料の缶には全て装置がついていることがわかった。ウォルターはリディアと話す。そこで原料を運ぶ列車を止めてそこから盗む作戦を立てる。ウォルターとマイクは意見がぶつかる。3人はグルの害虫駆除業者の手伝いを借り、線路沿線に穴を掘り、タンクを用意。踏切上で車を立ち往生させ、列車を止める。列車が止まれば急いで列車とタンクをホースでつなぎ、原料を盗む。なんとか列車が動き出すまでに作業は終えたが、業者の1人であるトッドが目撃者の子供を撃ち殺してしまう。
第6話「ウォルターの執念」
子供の遺体をガレージに運び込み、彼のバイク共々薬品で溶かすウォルターたち。子供を射殺したにも関わらず悪びれる様子もないトッド。ウォルターたちはトッドの行動について話し合いをする。怒りが抑えられないジェシー。ウォルターはトッドをクビにすることに反対。結局トッドを残留させることにした。DEAはマイクを張り込む。ウォルターたちはトッドが殺した少年のニュースを見る。ウォルターはマイクが尾行されていることを黙っていたことに憤怒。マイクはビジネスから手を引く。ジェシーも抜けたいと言い始める。ジェシーと足を洗おうとウォルターに相談するが、ウォルターは嫌がる。原料を全て売り、ビジネスから手を引きたいマイクはウォルターを拠点に拘束する。しかし、ウォルターは脱出。いい作戦があると提案。
第7話「私の名は・・・」
ウォルターは新たなビジネス仲間を見つける。マイクはビジネスから抜ける。マイクの弁護士は、銀行からマイクの孫に入金する。マイクは持ち物を隠し、DEAがマイクの家に家宅捜査に入る。早くビジネスから抜けたいジェシーと、ジェシーに抜けて欲しくないウォルターはジェシーに仕事を与え説得する。しかし、ジェシーは呆れて出て行ってしまう。ウォルターは害虫駆除業者のトッドを新たな助手に迎え、製造を続ける。マイクの弁護士が警察に捕まってしまう。スカイラーはウォルターの話を聞こうともしない。そこでウォルターは再びハンクの元へいき、夫婦仲について相談する。その隙に盗聴器を回収。そこでマイクが捕まりそうだと知る。ウォルターはマイクの逃亡用のカバンを届けに行くが、そこで残りの9人の仲間の名前を教えろと詰め寄る。脅すつもりでマイクの窓を撃ったウォルター。しかし銃弾は彼に当たり、マイクは死亡。
第8話「完璧な静寂」
ガスの仲間の9人は、警察に情報を売ろうとしていた。ウォルターはリディアに彼らの名前を聞き出そうとする。しかし、リディアは9人の名前の書かれたリストを渡し、ビジネスの海外進出を提案。ウォルターはリストの人間を暗殺するためにトッドの親戚たちを雇う。彼らは次々に9人を殺害。ウォルターはドラッグの需要が高いチェコに向けてドラッグを製造、輸出する。スカイラーはウォルターを借り倉庫につれていく。そこには数え切れないほどの大金が保管されていた。子供達との平和な生活を取り戻したいスカイラーはウォルターにビジネスから足を洗うようにほのめかす。ウォルターはジェシーの家に行き、思い出話をし、報酬を渡す。ウォルターは帰宅後、足を洗うとスカイラーに宣言。家族で食事中、ハンクはウォルターの家のバスルームでゲイルから送られた本を見つける。
第9話「汚れた金」
今まで追い続けていたハイゼンベルグがウォルターだったと気づいたハンクは動揺を隠せない。ゲイルの筆跡とウォルターが持っていた本に書かれた文字が一致。何も気づいていないウォルターはさらに新たな洗車場を購入しようと提案。そこにリディアがやってくる。リディアはドラッグの質が落ちたと文句をいうが、ウォルターは手を引いたと話をきかない。ハンクは捜査資料を取り寄せ、証拠を集める。ジェシーはソウルに金を預けるが、ウォルターがそれを止める。ジェシーはマイクが死んでいることを悟る。ウォルターはゲイルにもらった本がなくなっていること、自分の車に発信機が取り付けられていることに気づく。ウォルターはハンクに会いに行く。そこでウォルターはハンクに発信機について問い詰める。ハンクはウォルターが犯人だと確信する。ウォルターはガンの再発や、家族の話題を持ち出し、下手に探るなと忠告。
第10話「埋められた財産」
ジェシーは金を近所にばらまく。ウォルターはスカイラーに電話をかけるが、同時にハンクもスカイラーを呼び出していた。ハンクはスカイラーに全て話して欲しいと頼む。しかし、スカイラーは弁護士を呼びたいと言いはる。ハンクに自分は逮捕されるのかと騒ぐ。ウォルターはソウルに相談する。ウォルターは倉庫にあった金を運び出し、砂漠に行く。大きな穴を掘り、そこに金の入った樽を隠す。マリーはスカイラーに説明を求める。砂漠から帰ったウォルターは浴槽で倒れてしまう。リディアはウォルターの取引相手に会い、ラボを見るが、トッドたちの襲撃に遭い、銃撃戦に巻き込まれてしまう。マリーはハンクに、仕事仲間に話したほうがいいと助言。しかし、ハンクは話さない。ジェシーは金をばらまいたことで警察に事情聴取を受けていた。
第11話「告白」
トッドはジャンキーの親戚たちとビジネスを始める計画を立てる。ハンクはジェシーから話を聞く。ハンクはウォルターとのことを話すように促すが、ジェシーは話さない。ウォルターは自宅であるビデオをとる。その後ハンク夫妻と食事に行き、それを渡す。そのビデオの内容は、ドラッグ製造や殺人罪を全てハンクになすりつけるものだった。ウォルターは荒野でジェシーとソウルに会う。そこでウォルターはジェシーに過去を消し、生まれ変わった方がいいと話す。DEAの同僚はハンクが何も話さないことに腹をたてる。ソウルはジェシーのために人消し屋を呼ぶが、ジェシーは拒否。ジェシーは、ソウルがジェシーから毒を盗み、やはりウォルターがブロックに毒を盛ったのだと憤怒。ジェシーはそのままウォルターの家にガソリンを撒く。
第12話「狂気の犬」
ウォルターはジェシーが自分の家に襲いかかってきたことを受け、ジェシーに仲直りを申し出る。スカイラーはきっと誰かが家を燃やそうとしたのだと悟る。そこでウォルター一家はガソリンの匂いがなくなるまでホテルに泊まることにする。ウォルターはジェシーを探す。ウォルターはスカイラーにガソリンを家に撒いたのはジェシーの仕業だが、考え直したはずと説明。しかし、スカイラーはウォルターに、ジェシーの殺人を教唆。実際、ウォルターの帰宅前にジェシーの放火を止めたのはハンクだった。ハンクは、ジェシーにともにウォルターを倒そうと持ちかける。ハンクはジェシーを家で匿う。ハンクと同僚のゴメスの前で、ジェシーはウォルターに呼び出され、DEAに囮として待ち合わせ場所に向かうジェシー。しかし、ジェシーはウォルターに会えば、きっと殺されると恐れ、彼に会わず帰ってしまう。ウォルターはトッドの叔父たちにジェシー暗殺を依頼する。
第13話「決別の荒野」
トッドは叔父たちと、リディアのためにドラッグを製造する。しかし、彼の作ったドラッグは到底ウォルターのものには及ばなかった。ハンクはソウルの部下からウォルターの金の在処を聞く。トッドの叔父たちは、ジェシーを殺す代わりにドラッグを作るようウォルターに提案。ハンクはウォルターの足取りを追い続ける。ソウルはウォルターに部下が消えたと相談する。ジェシーたちは荒野にウォルターを呼び出し、ウォルターは慌てて荒野に埋めた金の元に向かう。ハンクたちはウォルターを追跡。ウォルターは慌ててトッドの叔父に助けを求める。ウォルターはハンクたちを見て絶望。ハンクたちを殺したくないウォルターは急いでトッドたちに作戦中止を伝える。ウォルターは観念し、ハンクの元に出てくる。ついにハンクはウォルターを逮捕する。しかしそこに、くるはずのなかったトッドたちがやってくる。
第14話「オジマンディアス」
トッドたちと銃撃戦になり、ゴメスは死亡。ウォルターはハンクの命乞いをする。しかし、その甲斐も虚しく、ハンクは射殺。さらに金の場所をトッドたちに突き止められ、隠れていたジェシーも見つかってしまう。トッドはジェシーを拠点に連れて帰ることを提案。ウォルターはそこでジェーンを見殺しにした話をする。マリーはスカイラーにハンクからウォルターを逮捕した連絡を受けたと宣告。ジェシーはトッドたちの拠点に監禁され、そこでドラッグを作らされていた。ウォルターjr.は現実を受け入れることができない。ウォルターは帰宅。スカイラーはハンクがどこに行ったのか質問するがウォルターは答えない。スカイラーは包丁を持って抵抗するが揉め合いになり、ウォルターは娘のホリーを奪って逃走。その後警察とスカイラーの元にウォルターは電話をかけ、罵詈雑言を浴びせる。その後ウォルターは消防署にホリーを置き去りにし、人消し屋の元に行く。
第15話「ニューハンプシャー」
ソウルとウォルターは人消し屋の元に行く。ジェシーは未だ監禁されている。スカイラーの家にトッドたちがやって来て、リディアのことを話すなと脅す。ウォルターは名前を変え、ニューハンプシャーにやって来た。ウォルターはここで新しい生活を始める。ウォルターのしたことはテレビで全て報じられ、むやみに動くことができない。ジェシーは拠点の地下に監禁されており、脱出を試みるも失敗。トッドはアンドレアを射殺。ウォルターは山小屋でガンの治療を受けながら家族の動向を探る。そこでウォルターは学校にいるウォルターjr.に電話をかけ、金を送ると話すが、息子は拒絶、ウォルターに暴言を吐く。ウォルターはバーのテレビで、エリオットがウォルターの話をするのを見る。彼はウォルターは自分たちの会社に何も貢献していないと発言。ウォルターは怒りを覚える。
第16話「フェリーナ」
ウォルターはエリオットの家に行く。ウォルターは彼らに、子供達に金を渡せと頼む。ジェシーはまだトッドたちのためにドラッグを作っている。ウォルターはリディアとトッドに会いに行く。彼は2人に新たなビジネスを持ちかける。マリーとスカイラーはウォルターが帰って来たことについて話した。ウォルターはスカイラーに会いに行く。スカイラーはウォルターが出頭すると気づいたが、ウォルターには何か作戦がある様子。ウォルターはハンクたちを殺した場所を伝える。その後、ウォルターjr.の姿を見送り、トッドの元へいく。ウォルターは、叔父たちにジェシーがまだ生きており、ジェシーを殺す依頼が完了していないと責める。ウォルターはやつれて傷だらけのジェシーと再会。ウォルターがジェシーに覆いかぶさった後、ウォルターは車に仕込んだマシンガンを作動させる。叔父たちを殺し、ウォルターはリディアをずっと持っていた毒で殺す。ジェシーは逃げ出し、ウォルターは傷を負い、ラボで死亡。
海外ドラマ「ブレイキング・バッド」シーズン5感想
シーズン5に渡って、続いたこのドラマもついに完結。後半の怒涛の展開に、終始度肝を抜かれた。
今まで家族のためにと行動していたウォルターだが、結果的には誰も幸せになることがなく、家族がバラバラになってしまった。
一見、科学の教師という地位を持ち、周囲から善人だと思われていたウォルターが実は、何人もの人間を殺し、溶かし、子供にすら毒を盛る極悪人へと変貌し、ジェンキーだったジェシーの正義感に腹をたてる様子を見ると、まるでジェシーの方が良識ある人間のように思えてくる。
今までも様々な人間が登場し、消えて行ったが、最後に残ったジェシー。彼のその後の生活を知りたい方はぜひ、スピンオフの映画があるのでぜひご覧いただきたい。