この記事は、長岡弘樹作の同名小説『教場』(きょうじょう)をテレビドラマ化したものです。
今回はこのドラマ【教場】の前編・後編のあらすじをネタバレありで紹介しています。
教場0がドラマ化されたために、厳密には「教場1」は、はじめの物語となります。
教場とは、警察学校のクラスのことをさします。
主演は木村拓哉さんです。他の作品の木村さんとは違い、「かっこいい」「前向き」とは少し違う役柄です。
是非本編も視聴してみて下さい。
ドラマ【教場】前編あらすじ・ネタバレ紹介
「風間公親」のある日、担任の植松教官が体調不良で入院したため、代理で風間公親が教官を務めることになりました。
職質
風間公親は、生徒たちから警戒される不気味な人物で、初日の授業で生徒たちに厳しい課題を与えました。生徒の一人である宮坂は、かつて駐在所に勤務する警察官に命を救われたことがきっかけで警察官を志し、風間の授業中に自己紹介をしたところ、風間によって職務質問を受けます。また、クラスでおちこぼれの平田に対して、宮坂は職質の授業中に下手なフリをしてミスを庇っていました。それを風間が見破り、宮坂に生徒や教官の変化を報告する課題を与えました。宮坂は早速報告をし始めますが、平田は相変わらず授業でミスを続けており、宮坂は彼の心配をしていました。ある日、平田は宮坂に手錠をかけ方の練習を依頼し、部屋に入った宮坂を倒し手錠をかけます。そして、彼は硫黄の入浴剤とトイレの酸性の洗剤を混ぜ合わせ、硫化水素を作ろうとしていました。しかし、風間があらかじめ洗剤の中身を水にすり替えていたため、硫化水素は発生しませんでした。風間は平田に対して、「やるなら、さっさとやれ」と言い、平田は警察学校を去っていきました。宮坂の手首には、まだ手錠の跡が残っていました。
牢門
「牢門」というストーリーは、楠本しのぶという女性が警察学校に入校した理由と、岸川沙織という友人に対する脅迫状を出していることが明らかになります。楠本は、ひき逃げ事故で恋人を亡くし、その犯人を捕まえるために警察学校に入った過去を持っています。そして、楠本は岸川沙織に自供させようと、匿名で脅迫状を出していました。
ある日、立体駐車場で洗車をしていた楠本は、駐車場が動き始め、足を挟まれてしまいます。その時、楠本は返してもらった携帯電話を使って風間教官に助けを求めました。しかし、風間は楠本に脅迫状を出していることを疑い、事実を問い詰めました。楠本は動揺しましたが、脅迫状を出したことを認め、沙織が恋人を轢き逃げした犯人ではないことが判明しました。
そして、風間は楠本に沙織の車の写真を見せ、偏光塗料が使用されていることや、脅迫状の匂いと楠本の服の匂いが同じであることを教えました。風間は楠本に、思い込みが命取りになることや、沙織が楠本に依存していたことを説明しました。そして、楠本は退校することを決め、沙織に謝り、友人に戻ることができました。
最後に、風間がすぐに楠本を助けなかった理由が明らかになりました。立体駐車場で重いものに挟まれた人間は、長時間濁った血液が体中を巡り、死に至る恐れがあるため、風間は楠本をすぐに救助しなかったのです。この出来事から、楠本は警察官を続けることを決めました。
調達
警察学校に通う生徒たちの物語です。ストーリーの中心人物は、樫村卓実と日下部准であり、尾崎賢治も重要な役割を果たしています。
樫村は「調達屋」と呼ばれ、制服のボタンなどを物々交換してくれる人であり、日下部は32歳の元プロボクサーで、学科の成績が悪く、警官になれなければ後がないことに悩んでいました。尾崎は横須賀白澤署の警察官で、樫村と同じ大学の先輩後輩でした。
ある日、交番勤務の授業で、日下部と樫村は一緒になりました。そこに尾崎が現れ、「ここで辛いことは、役に立つよ。」と二人にアドバイスし、差し入れをして樫村に荷物を手渡しました。
後日、火災現場の授業があり、樫村が調達したノートで、日下部は発火の原因を答えることができました。しかし、その場には、数日前に何者かが侵入してボヤ騒ぎを起こした机があり、風間教官に疑われてしまいます。
そして、樫村が日下部に去年の生徒が受けた授業ノートを調達して渡していたことが発覚し、風間教官は、樫村が日下部をボヤの真犯人に仕立てあげるために火災現場の授業ノートを渡したことを知り、二人に退校届を提出させます。
しかし、日下部は風間教官に土下座して懇願し、風間教官は日下部が残すべき人物であると判断し、マンツーマンで指導することになります。その後、樫村は学校を去り、日下部は猛勉強をして徐々に成績を上げていきました。
ドラマ【教場】前編キャスト紹介
役名 | 俳優名 |
風間公親 | 木村拓哉 |
宮坂定 | 工藤阿須加 |
菱沼羽津希 | 川口春奈 |
平田和道 | 林遺都 |
岸川沙織 | 葵わかな |
南原哲久 | 井之脇海 |
樫村卓実 | 西畑大吾(なにわ男子/関西ジャニーズJr.) |
枝元佑奈 | 富田望生 |
都築耀太 | 味方良介 |
石山広平 | 村井良大 |
服部京子 | 佐藤仁美 |
須賀太一 | 和田正人 |
尾崎賢治 | 石田明(NON STILE) |
小野春江 | 高橋ひとみ |
植松貞行 | 筧利夫 |
平田国明 | 光石研 |
楠本しのぶ | 大島優子 |
日下部准 | 三浦翔平 |
四方田秀雄 | 小日向文世 |
ドラマ【教場】前編 視聴率
放送回 | 放送日/放送時間 | 2020年「教場」 |
前編 | 2020年1月4日/21:00 | 15.30% |
ドラマ【教場】後編あらすじ・ネタバレ紹介
創傷
ある高校の生徒である南原哲久と、元小学校の教師である宮坂定が登場する物語である。
ある日、宮坂は南原に届け物をしに南原の部屋を訪れたが、南原は留守であった。宮坂が部屋を観察していると、銃に関する専門書や部品、手作りの銃などが見つかり、南原が銃を所持していることに驚く。そこで、南原に警察手帳を取られ人質になってしまう。
宮坂は殴られて医務室に運ばれるが、風間という人物に気にかけられる。南原は宮坂を脅し、風間には素振りを見せるようになる。
ある日、南原が怪我をしたことを風間に話したところ、風間は南原が知っているものを聞き出そうとする。また、宮坂は手帳を無くしてしまい、風間に問い詰められる。
授業後、南原と宮坂だけが残され、風間は南原の射撃を褒め、南原に宮坂の警察手帳を盗んだことを指摘する。その後、密造銃が見つかり、風間は南原が持っていたと指摘する。
南原は否定するが、風間が南原に銃を向け、宮坂の大事なものを盗んだことを問い詰めると、南原は音楽室にあると答える。その後、風間は南原に向けて発砲し、逮捕された。
敬慕
警察学校に通う女子生徒たちの人間模様を描いたものである。菱沼羽津希と枝元佑奈は、警察官になるために入校した生徒である。
菱沼は美貌と自信過剰な性格を持ち、枝元はピュアな性格を持つ元女子レスリング選手である。ある日、警察学校にテレビ局がインタビューに来ることになり、クラスの投票で菱沼が出演することが決定した。
しかし、枝元は実家の旅館を継いでいた兄が病気で入院しており、浮かない顔をしていた。友人の菱沼は、手話ができる枝元を誘ってインタビューに出演させることで元気づけようとしたが、実は自分の引き立て役にしようとしていた。
インタビュー放送の日、菱沼の堂々とした話し方は好評で、男子生徒は「次の広報誌のモデルも、菱沼に決まりだな。」と噂した。しかし、男子たちは枝元も褒め、枝元は手話を使って風間教官に対して「好きです。」という違う意味を伝えた。
その後、風間教官に問題点を指摘された菱沼は、自身の問題点を改善しようと努力する。枝元は、病気の兄を支えるために学校を辞めることになり、広報誌のモデル選挙でも、風間教官の指示で投票をやり直した結果、菱沼ではなく枝元が選ばれた。
菱沼は枝元が自分に話してくれなかったことにショックを受けたが、風間教官から改善されたと認められ、退校届を取り下げた。
最後に、枝元は風間教官に対して感謝の気持ちを示し、学校を後にした。菱沼は、枝元の手話の真意に気づき、枝元が風間教官に恋をしていたことを知った。
奉職
警察学校の卒業試験として、風間教官が生徒たちに殺人事件の捜査を命じたことから始まる。都築、日下部、楠本、菱沼、宮坂の5人は、過去に退校届を渡された問題児グループであり、山奥の県警の実習施設に輸送された。そこで、風間教官は被害者が発見されたという現場を用意し、生徒たちに被害者と加害者の人物像を割り出すミッションを与えた。
リーダーには、警察官を恨んでいる都築が指名され、捜査の結果、被害者は普段から競馬場に出入りしており、職業は飲食店の調理師であると推定された。加害者と被害者は顔見知りであり、ギャンブルをする者同士で親しい関係にあったことが示唆された。
しかし、風間教官は生徒たちの報告に不満を持ち、「それだけか?卒業検定は失格だ。全員、今日中に退校届を出すよう。」と言い放った。その後、生徒たちは風間から叱責され、自分たちが警察官になる理由を再確認することになる。
都築は、自分たちが教官に決められる必要はないと言い、楠本も都築を支持したが、風間教官は都築の父親に関する過去を暴露し、都築を挑発する。都築は風間教官に掴みかかり、自分が警察官になりたい理由を語る。
最後に、生徒たちは遺族の気持ちを忘れていたことを反省し、風間教官から「苦しんでいる人のことを、決して忘れるな。それが警察官の仕事だ。今ので、全員合格だ。卒業を認める。」と言われ、全員が卒業することができた。
卒業式
卒業式当日、風間教官は生徒たちに敬礼と握手をし、それぞれに言葉をかけた。石山広平には「君は明るさが取柄だ」と言い、楠本しのぶは警察官としての装備品を破ることができるか尋ねられ、「しまっておけ。明日から交番勤務だ。適性がないと思ったら、私のところに持ってこい。」と言われた。日下部准には「分かってるな?君は二人分だ。」と激励し、菱沼羽津希には「すまなかった。お父さんへの発言はすべて撤回する。」と謝罪した。都築耀太には「自分の意思を言葉に出来ました。」と言わせ、宮坂定は無言で固く握手した。こうして保護者が見守るなか、198期風間教場の生徒は、卒業していった。
結末
卒業証書を手にした宮坂は、平田国明に会いに行き、感謝の気持ちを伝えた。他の生徒たちもそれぞれに進路を決め、新たな人生をスタートさせた。
都築や日下部は交番勤務に就き、楠本は恋人の墓参りをして警察官になったことを報告した。菱沼は繁華街の交番で奮闘し、枝元は女将となり、風間教場で学んだことを生かして働いていた。
宮坂は地域密着型の警察官として、近所の子どもたちに目を配ることを心がけていた。
一方、新たな生徒たちが風間教場に入校してきた。199期生の彼らは、警察官になるために風間に適性があるかどうか厳しく審査され、体力や技術だけでなく、人間性も磨かれることになる。彼らには、風間教場での修行を通じて、犯罪者を検挙し、市民を守るための使命が与えられていた。
ドラマ【教場】後編 視聴率
放送回 | 放送日/放送時間 | 2020年「教場」 |
後編 | 2020年1月5日/21:00 | 15.00% |
原作「教場」長岡 弘樹 作品
【教場】フジテレビ公式HP
【風間公親 教場0】公式SNSアカウント
【風間公親 教場0】関連記事
ドラマ【教場】後編キャスト紹介
役名 | 俳優名 |
風間公親 | 木村拓哉 |
宮坂定 | 工藤阿須加 |
菱沼羽津希 | 川口春奈 |
平田和道 | 林遺都 |
岸川沙織 | 葵わかな |
南原哲久 | 井之脇海 |
樫村卓実 | 西畑大吾(なにわ男子/関西ジャニーズJr.) |
枝元佑奈 | 富田望生 |
都築耀太 | 味方良介 |
石山広平 | 村井良大 |
服部京子 | 佐藤仁美 |
須賀太一 | 和田正人 |
尾崎賢治 | 石田明(NON STILE) |
小野春江 | 高橋ひとみ |
植松貞行 | 筧利夫 |
平田国明 | 光石研 |
楠本しのぶ | 大島優子 |
日下部准 | 三浦翔平 |
四方田秀雄 | 小日向文世 |
ドラマ【教場】後編 視聴率
放送回 | 放送日 | 2020年「教場」 |
後編 | 2020年1月5日 | 15.00% |