海外ドラマ「ブレイキング・バッド」全シーズン通しての(時代)舞台紹介
このドラマの舞台は、200年のアメリカ合衆国、南部に位置するニューメキシコ州。中央部に位置するアルバカーキという、ニューメキシコ最大の商工業都市に住んでいる設定になっている。実際にロケのほとんどがこの地で行われ、アメリカではブレイキング ・バッドのロケ地を巡るツアーも人気を博している。この市は、17世紀にスペイン人によって建設されたとても歴史ある街だ。観光都市として知られている一方で、アメリカで2番目に治安が悪い都市だとも言われている。ちなみにアルバカーキと長崎県の佐世保市は姉妹都市である。
また時代設定は2008年となっているが、これはシーズン1の放送時期と同じ頃である。シーズン1の第一話でウォルターは50歳の誕生日を迎えており、シーズン5の最終話では、52歳の誕生日を迎えているため、2008年から、2010年にかけての話だと予測することができる。
海外ドラマ「ブレイキング・バッド」シーズン 人物紹介
主人公 ウォルター・ホワイト
ウォルターは、平凡で地味な高校の化学教師であり、妻と息子もうすぐ生まれる娘がいる。しかし突然、末期の肺ガンだと宣告される。ガンの治療費と、もう直ぐ生まれる娘の養育費や、息子の学費など、自分の死後に家族に残せるお金がないことに頭を抱えるウォルター。そこで、昔の教え子ジェシーとともに、ドラッグビジネスに足を踏み入れる。ウォルターは化学教師の知識をいかし、最高純度のドラッグを製造する。彼の作った代物に対する需要は高く、ウォルターは必要分の金を稼ぐだけでは物足らず、ドラッグビジネスの王になるという野望を持ち始める。家族とのすれ違いや、取引相手との衝突など様々な難題にぶつかっていくうちに、ウォルターは自分勝手で邪魔者を消すためなら殺人をも厭わないような冷酷な人間へと成り代わってしまう。
主人公の相棒 ジェシー・ピンクマン
ジェシーはウォルターの元教え子である。薬物の常習者であり、学力も不振であったため、親に見放され、1人で生活している。ジャンキーのような見た目で、素行も良くないが、人一倍倫理性が高く、殺人などの反道徳的な行動に対し、とてつもない憤りやストレスを感じる。その結果、衝動的に狂気的な行動をしたり、ふさぎこんでしまうことも。作中では、ウォルターと意見がぶつかる場面も多々ある一方、ウォルターを父親のように気遣う場面も見られる。論理的、合理的に物事を考えるウォルターに対して、ジェシーは想像力やひらめき力が強いと言えるだろう。また、10歳年下の弟や、ジャンキー一家の息子、彼女の息子など、子供に対する愛はとても深く、自分を犠牲にしても彼らに救いの手を伸ばそうとする優しさも持ち合わせている。
ウォルター最大の敵 ガス・フリング
シーズン2の後半に登場。ウォルターにとって最大の取引相手であり、天敵。表の顔は、ファーストフード店のオーナーであり、礼儀正しい態度と清潔な身なりをしており、周りからも厚い信頼を得ている。しかし、裏では、クリーニング工場にラボを設置し、アメリカ南西部に最大級の縄張りを持つマフィアである。とても慎重な性格のため、彼のプライベートはほとんど明かされることがない。さらに腕のいい用心棒マイクを雇っており、ウォルターは彼に近づくのに苦戦した。ガスは、ウォルターを雇い、ラボでドラッグを製造させるが、ジェシーがガスの雇った他の科学者を殺害し、さらにウォルターが彼の手下を殺害したことによって、対立が深まる。その一方でウォルターたちの前で部下を殺すなど、冷酷な面もある。
ウォルターの妻 スカイラー・ホワイト
(約200文字~約400文字)
スカイラーはウォルターの妻である。夫がドラッグビジネスを始め、家を空けることに疑問を抱き、彼にしつこく迫る。ウォルターのガンが発覚し、治療費の助けにと経理の仕事を再開させる。はじめは家を空けるウォルターを心配し、浮気を疑うが、彼の悪事を知った後、彼女は離婚を迫る。しかし、ウォルターが抵抗し、さらに息子にも責められる。その後、スカイラーはウォルターの稼いだお金の資金洗浄を手伝うことになる。その後も夫婦の溝は深まる一方で、スカイラーは上司と浮気をし、プールで自殺を図るなど、メンタルも壊れて行く。
スカイラーの妹 マリー・シュレイダー
マリーはスカイラーの妹であり、ハンクの妻でもある。彼女は病院で働いている。ハンクが怪我をした際は献身的にサポートしたが、少々お節介焼きな性格もあり、疎まれることも少なくない。ウォルターのガンが発覚した時や、スカイラーとウォルターが離婚しそうになった時など、誰よりも彼らのことを心配し気遣う姿が見られる。しかし、ストレスが溜まると万引きや窃盗を犯す癖があり、ハンクやスカイラーの手を焼くこともしばしばあり、カウンセラーに通っている。
ウォルターの義理の弟 ハンク・シュレイダー
ハンクは、マリーの夫である。彼は、麻薬取締局の捜査官として働いている。彼は陽気な性格の持ち主で、オフィスでも明るく振舞っている。仕事に対しても熱血であり、鋭い推察でハイゼンベルグことウォルターをジリジリと追い詰めて行く。しかし、ついカッとなってしまうことも多く、捜査官でありながら、相手に怪我を負わせてしまうことも。ウォルターとは真逆の性格を持ち合わせているが、常に彼のことを気にかけており、ブラザーと彼のことを慕っている。
ウォルターの弁護士 ソウル・グッドマン
ソウルは「ベター・コール・ソウル(ソウルに電話しよう)」というキャッチコピーでCMを放送したり、看板を設置したりと有名な弁護士。表では、一般市民相手に商売をしているが、裏ではドラッグビジネスに関与している。依頼金はかなり高いが、ジェシーの仲間が拘束された際や、ウォルターやジェシーが問題を起こしたときはあらゆる手段を使い解決してくれる強い味方だ。また、ウォルターとガスを繋いだり、ウォルターに人消し屋を紹介したりと広い人脈も持っている。
ウォルター・ホワイトjr.(フリン)
彼はウォルターの息子である。脳性麻痺のため、生まれながら歩く際には杖が必要になる。父ウォルターを慕っており、彼を救うため、寄付サイトを作成。両親が離婚危機に陥った際、何も知らないウォルターjr.は父親の肩を持つ。
マイク・エルマントラウト
マイクはガスの右腕のような存在である。元警察官ということもあり、銃の扱いや、様々な証拠の隠滅。ガスのボディーガード等色々な業務をこなしている。傲慢な性格のウォルターにかなり嫌悪感を示している。プライヴェートはほとんど語られることはないが、孫娘をかなり可愛がっている。
ヘクター・サラマンカ
彼はメキシコのマフィアカルテルの部下であったが、年を取り、車椅子で生活している。言葉を発することができず、車椅子に取り付けられたベルを鳴らして意思疎通をしている。ガストは敵対関係にあり、彼の前でトゥコを殺したウォルターにもかなりの敵意を向けている。
トッド・アルキスト
害虫駆除業者の一員として勤務していたが、ウォルターたちのビジネスに関わ流ようになる。見た目は好青年であるが、メチルアミン強奪を目撃した少年をためらいなく射殺し悪びれるようなそぶりも見せない。彼の叔父たちはギャングであり、ウォルターはよく彼らに殺人の依頼をしている。
リディア・ロダルテ・クエール
彼女は、ガスの取引相手であり、ガスに対してドラッグの原料メチルアミンを大量に流していた。一見キビキビしたキャリアウーマンのような出で立ちであるが、彼女の警戒心はかなり高く、逮捕されることを恐れている。逮捕を避けるために、マイクや殺し屋たちに口封じのために関係者を殺害するよう依頼。
ジェーン・マーゴリス
ジェシーの新たな家の管理人兼隣人。絵を描くことが好きでジェシーと恋仲になる。元ヘロイン常習者で一度は更生したものの、ジェシーの影響で再び手を染めてしまう。そのことが父親にバレ、施設に送らされる前日、ジェシーの部屋で、嘔吐物によって窒息死してしまう。
ゲイル・ベティカー
彼は、ガスに雇われたドラッグ製造者。一時はウォルターの助手になる。内気で真面目な性格で、ウォルターの製法を必死に研究する。しかし、彼が製法をマスターすると自分が消されてしまうと危機感を感じたウォルターはジェシーに彼を殺すよう仕向ける。
アンドレア・カンティージョ
ジェーンの死去後、薬物更生ミーティングでジェシーと出会い恋仲に。一児のシングルマザーである。弟がガスの手下に殺し屋として使われていることをジェシーに伝える。またガスを殺す口実を作るため、ウォルターは彼女の息子ブロックに毒を盛る。