凌介と真帆が出会った思い出の教会で対峙する二宮と河村。
二宮は真帆に近付いた経緯や事件の真相を語りはじめる。
林に対して殺意を抱いていた二宮だったが、林殺害については否定する。
最終回で見えてくる驚愕の真実とは-。
第20話:あらすじ&ネタバレ
復讐心
凌介と真帆が出会った教会に姿を現した二宮。
事件の真実を語るよう河村が詰め寄ると、二宮は真帆に近付いた経緯を話し始めた。
そんな2人の様子を凌介と日野も影から伺っていた。
二宮の姉・凪沙は林の裏切りにより自殺した。
林は何も罪を償わないまま再び婚約し、幸せになろうとしている事が許せなかった二宮。
婚約者の前で全て暴露するつもりで待ち伏せていたとき、ホテルから出て来る林と真帆の姿を目にしたのだ。
林が姉を裏切るきっかけを作った真帆。
ホテルのエレベーターから出てくる林と真帆の姿を目にし、まだ関係が続いていると思った二宮。
林と真帆の不倫現場の写真をSNSに拡散したのは自分だと語る。
二宮が真帆に近付いたのは、復讐のためだった。
姉は殺されて、そのきっかけを作った真帆は幸せに生きていることが許せなかった。
姉と同じ目に遭わせてやろうと計画していた頃、二宮にとって想定外の出来事が起こってしまう。
真帆の夫である凌介が、自分と同じ職場に配属されてきたのだ。
家族を心から愛している凌介の姿を見て、二宮は一線を越えずに済んだと話す。
一通り話しが終わった二宮は、河村の前で書きかけの小説の原稿をバラまいた。
SNSに投稿されたあの小説は、橘が河村のパソコンをハッキングし、盗み出したものだった。
切り札
橘は逮捕される直前、二宮にデータを託していたのだ。
託された切り札をどう使うか考え、物語の作者が一番されたくない方法で河村をおびき出すことを思いついた二宮。
それが『自分の書いた小説が他人に盗まれ、勝手に発表されること』だった。
二宮は盗んだ河村の小説を原稿に書き写しSNSにアップしていたのだ。
炊飯器失踪を題材にした書きかけの小説。
そこには犯人しか知らない内容まで記されていた。
足下に散らばってきた原稿の1枚を読んだ凌介は、その特徴的な漢字の使い方から誰がこの小説の作者か一目で分かった。
「この小説を書いたのはお前だろ、河村!」と原稿用紙を突き付ける凌介。
凌介に言い当てられたことで河村は嬉しそうに笑いだした。
事件の真犯人は、ずっと側で協力してくれていた親友だった。
嫉妬
真帆のことがずっと好きで、自分のものにしたかったと言う河村。
河村は凌介に対し嫉妬の感情を抱いていた。
文才もあるのに小説を書くことを辞めた挙げ句、自分が想いを寄せる真帆をあっさりと手に入れた凌介が許せなかった。
林を殺したのは、真帆を苦しめた11年分の代償を払わせるため。
林に協力するフリをし、罪を着せて殺害したのだ。
事件前日、真帆が会う約束をしていた電話の相手は河村だった。
11年前に真帆と林の不倫現場をたまたま目撃していた河村。
それでも真帆たちの幸せを願いずっと黙っていた。
しかし再び林と密会している真帆の姿を見て、今でも関係が続いていると思い失望したのだ。
林に会っていたのはDNA鑑定をして貰うためで、林との関係は本当にあの一夜だけだと訴える真帆。
河村は凌介たちに黙っている代わりに、今だけ自分のものになってくれと真帆を抱き寄せた。
しかし真帆は河村の脅しには乗らず、突っぱねた。
真帆は凌介を信じ、全てを話す決意して家に帰ろうとしていた。
真帆が自分のものにならないと分かった途端、河村は真帆の首を絞めはじめた河村。
たとえここで自分が殺されても、家族の絆は崩れないと真帆は最後まで信じていた。
河村は真帆を自分のものにするため、そのまま殺害したのだ。
家族の絆
真帆はこの教会の中にいた。
教会の席に置かれた棺桶の中には、エンバーミングされ綺麗な姿のままの真帆の姿があった。
凌介に嫉妬し、好きな人を自分のものにしたいという身勝手な河村の犯行。
「俺を殺すなら続きはお前が書いてくれよ」と凶器を凌介に渡す。
しかし凌介は河村の筋書き通りにはならなかった。
これから久しぶりに新作を書こうと思うと真帆に語りかける凌介。
凌介と光莉と篤斗が毎日どう過ごしたかを記した日記のような小説。
どんなに理不尽な目に遭っても、光莉と篤斗が立派に成長し、真帆に送る最高の物語を書き上げるまで絶対に折れないと宣言した。
河村は駆けつけた警察に逮捕された。
炊飯器失踪事件は、時の流れと共に世間から忘れ去られた。
凌介たち家族はずっと待ち望んでいた新居で新たな生活をスタートさせるのだった。
「真犯人フラグ」まとめ
1話ごとに伏線が張り巡らされ、最終話にして一気に伏線回収されましたね。
登場人物全員が怪しく、ネットでもさまざまな考察で盛り上がっていました。
家族全員が無事に帰ってきて、新居にみんなで住むという夢は叶いませんでしたが、物語最後に強い家族愛を感じました。
またいつか同じスタッフで新作ミステリーを放送して欲しいですね。