カタブツ女刑事は空回り中
望月彩子(綾瀬はるか)は苦労の末、やっと警視庁の捜査一課に配属された。
しかし、ベッキーと言うあだ名通りの正論をふりかざす性格が災いしてか誤認逮捕をしてしまい謹慎中。
主任・河原三雄(北村一輝)からはお荷物扱いされていた。
失敗を挽回するために猟奇殺人でも起こらないかと後輩の八巻英雄(溝端淳平)に漏らしていた。
ところが、本当に猟奇殺人が発生してしまった……
謎の猟奇殺人の容疑者が浮上
被害者のパチンコ店社長はパチンコ玉を喉に詰められて死んでいた。
凄惨な殺害現場にも関わらず、どこか清涼感のある匂いを嗅ぎ取った彩子。
それは同居人・渡辺陸(柄本佑)がバイトで使用している業務用の特殊洗浄剤と同じものだった。
製造メーカーはベンチャー企業のコ・アース。
経営者の日高陽斗(高橋一生)は知らないはずの、被害者の情報をこぼしてしまう。
犯行が起きた直後、電車の中で日高は彩子にサンプルのマスクを渡していた。
彩子は日高を怪しいと睨み、捜査を続けるが、決定的な証拠は出てこない。
やがて、ボストン時代の同僚九十九聖(中尾明慶)から、日高は猟奇殺人の容疑者だったことを知らされる。
魂が入れ替わって刑事と容疑者の魂が入れ替わる
日高が社会的影響力のある大手企業の御曹司だと分かると、課長の十久河広明(吉見一豊)は容疑者リストから外すように指示した。
河原は情報屋を介して、犯行現場に設置した防犯カメラの映像を入手。
マンションに入る日高らしき男の姿を発見する。
しかし、それだけでは決定的な証拠にはならない。
リストの期限が迫った時、八巻は彩子に口止めされた日高のボストン時代の疑惑を打ち明けてしまう。
結果的に捜査令状は執行された。
彩子も日高が利用した形跡があるレンタルサイクルの防犯カメラの映像をチェック。
犯行後にマンションから出てきた日高の姿を確認した。
これだけでは状況証拠に過ぎず、日高の犯行を確定できない。
そこに鑑識課の新田将吾(林泰文)が現れ、被害者の口中に残ったパチンコ玉に皮成分が付着していた事実を知らせた。
その皮は珍しいカーキ-色だった。
彩子は電車の中で日高がはめていた手袋がカーキー色だったことを思い出す。
決定的な証拠を掴み、歩道橋の上で彩子は日高を問い詰めた。
日高は警察がその気なら法的な処置をとると居直る。
革手袋を大型トラックの屋根の上へ投げ捨てた。
彩子と日高はもみ合ううちに、歩道橋の階段から転げおちてしまう。
目覚めると病院のベッドの上にいた。
彩子は日高に、日高は彩子に魂が入れ替わっている!
しかし、そんなことを誰も信じるはずがない。
日高は彩子に手錠をかけた。
日高は刑事になった立場を利用して危機から逃れ、彩子は容疑者に転じて窮地に陥いる。
追い詰めたはずが今度は一転、容疑を晴らすために動くはめに……
魂が入れ替わった彩子と日高。
日高を捕まえたら自分が一生刑務所暮らしになる。
究極の選択を迫られた彩子は、やむをえず日高の容疑を晴らして、釈放されるように仕向けるしかない。
まるで別人のような態度の彩子に八巻は違和感を抱きはじめた。
彩子は同居中の陸に【入れ替わり】に気づいて欲しいと願うのだが……
ドラマ「天国と地獄~サイコな2人~」第1話 続き