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ドラマ「イチケイのカラス」第1話あらすじ・見逃し【相手の心の声をいちいち言葉にする中卒イケメン裁判官・竹野内豊が”イルマる”の巻】

迷わない裁判官vs悩む裁判官

民間企業であれば倒産にあたいする”赤字”支部こと、東京地方裁判所第3支部第1刑事部“イチケイ”に、東大法学部卒の坂間千鶴(黒木華)がやってくる。

千鶴は将来の最高裁判官を期待される優秀な裁判官で、イチケイを立て直すためにやってきた。

中学生相手の模擬裁判で、「判決を出すときに悩むか」と聞かれた千鶴は、「基本、悩みません」と即答。

検察は99.9%有罪であるという確証がなければ起訴しない。起訴された時点で有罪は明らか。悩む必要はないというのが千鶴の意見。

裁判官は250件前後の裁判を担当し、それを一人で担当している。処理した事件数が新規の事件数よりも多ければ黒字。その反対なら赤字。

この赤字を出さないことが裁判官にとってもっとも大切なことだと、中学生に向けて千鶴は話した。

これに対し「裁判官にとって大事なことは、話を聞いて、聞きまくって、悩んで悩みまくって、一番いい答えを決めること」と主張するのが、このドラマの主役・入間みちお(竹野内豊)。

最終学歴は中学校卒&男前で顔は良いけどデリカシーのない残念な男だ。彼は、ふるさと納税を趣味にし、ひげを生やしている。この2人が組んで、裁判が開かれることに。

みちおが主任裁判官、千鶴が左陪席(ひだりばいせき)の裁判官、イチケイの部長である駒沢義男(小日向文世)が右陪席(みぎばいせき)の裁判官を務めた。

「どうして部長が主任裁判官をしないのか」詰め寄る千鶴に、部長の駒沢はイチケイにたくされた役目を告げる。

「将来のよりよい裁判所運営を目的に、イチケイではモデルケースとしてのさまざまな取り組みをしている」と。

その一つが、3名の裁判官による合議制裁判の経験を積むこと。裁判官1名による単独事件ではなく、3名による合議事件だ。

イチケイは今回、傷害事件に取り組む。被告人は22歳の大学四年生・長岡誠(萩原利久)、被害者は55歳の代議士・江波和義(勝村政信)。

「簡単な案件だから判決を下すのに裁判官は3人もいらない、一人で十分。合議制の必要性を感じない」千鶴は主張した。

「そんなにすぐ片付けようとしないで、時間をかけて審理しよう」と、みちお。

主任書記官の川添博司(中村 梅雀)と書記官の浜谷澪(桜井ユキ)がいるなか、「みちおさんと千鶴さんの組み合わせは見逃せない。この裁判の書記官をやりたい」と石倉文太(新田真剣佑)が手を挙げた。

そこに新人事務官の一ノ瀬糸子(水谷果穂)を交え、イチケイメンバーによる、合議制の裁判が動き出す。

「ぼくから殴ってない」被告人は、なぜウソをついた?

第一回公判。
裁判所に検事の井出伊織(山崎育三郎)と城島怜治(升毅)が姿を見せる。

井出は検察庁の特別捜査本部こと“特捜”から声がかかる有能な検事。しかし、特捜行きはなくなった。代わりの人事として、東京地方裁判所第3支部への辞令が下りてきた。

辞令の背景にあったのは、要注意裁判長の監視役という役目。要注意裁判長とは、入間みちおの異名か。

被告人の大学生が入廷。

駒沢、千鶴、みちおが黒い色の法服に袖を通し、法壇に上がる。役者がそろった。裁判長のみちおが被告人・長岡誠に黙秘権の説明をする。

口を開く長岡。
「ぼくは悪くない。ぼくから殴ってない。仕方なく応戦したんです」

検察によると、被告人の父・長岡洋一郎は、被害者である江波議員の秘書だった。

二か月前、長岡洋一郎に不正献金疑惑が浮上。特捜部から目をつけられていた。

その矢先に長岡洋一郎は電車に飛び込む。不正献金は、女性へみつぐためだったと週刊誌に報じられたが、これを被告人の長岡誠が否定。

「濡れ衣だ」と主張した。

江波議員を一方的に恨み、呼び出して暴行。

さっきの被告人の発言を虚偽によるものだと検察は説明した。

みちおが法壇から被告人見つめる。

「相手から殴りかかってきたことをなぜ、今まで黙っていたのか」と問われる。被告人は、「話しても信じてもらえないと思った」と話す。

これに検察は、「あなたを逮捕した警察官は暴行が一方的なものだったと話しているが」と目撃談を披露する。

被告人の主張はこうだ。

「自分は二か月前の父の死の真相を調べていた」
「電気の接触不良で踏切が一時的に故障していた」
「江波議員を問い詰めた」
「はぐらかされた」
「それで暴力を」
「父さんと就職祝いで飲みに行く約束をした、そんなことは初めてだ」

これに、みちおは被告人の父親が命を落とした出来事に真相があるのではないかと疑いを抱いた。

「自殺じゃない!父さんは自殺なんてしていない! 」と叫ぶ被告人。

みちおは問うた。

「つまり、事故だと?」

「裁判長、長岡洋一郎氏が自殺なのは間違いない」

「絶対にウソだ!」

「被告人は落ち着いて。証言台にもどりなさい」

みちお、検察側、被告人のやりとりを聞きながら千鶴は思った。

「前科はないが被告人に反省の色もない。懲役1年6月。執行猶予が妥当だろう」判決を確信する千鶴の横で、主任裁判官であるみちおが手で顔をおおう。

うつむき、顔をさすりながら声を絞り出すように話しはじめた。

「この公判は経緯が大事ですね。被告人と被害者の騒動のおおもとは、二か月前の長岡洋一郎さんの死についてですね。自殺か、事故か。まずは、そこをハッキリさせましょう」立ち上がるみちお。

手を体の脇にそろえ、傍聴席に向かって一礼。姿勢を正したみちおは言った。

「職権を発動します。裁判所主導で捜査を行います。現場検証を行います」

駒沢が秘める思い。千鶴はどう成長するのか。気になるみちおの過去

裁判官が捜査・現場検証を自らするのは異例のこと。千鶴も「捜査や現場検証はあり得ない」と鼻息を荒くした。しかし、みちおは意に介さない。

「ぼくは、負けた感じになるのが嫌なんだよなぁ」

みちおの主張は、刑事訴訟法第128条で認められた権利だった。裁判官による異例の捜査・現場検証は、イチケイにおいては通常の騒ぎだったことを知る千鶴。

「それが原因で、この支部が赤字なのだ」と彼女は気づいた。

かくして、イチケイによる真相解明がはじまる。月曜夜9時の物語が動き出す。

ドラマでは、みちおが捜査や現場検証を繰り返すことで、秘書・長岡洋一郎さんの死が事故であったという真相にたどり着く。

加えて、長岡洋一郎さんにかけられていた不正献金の疑いを晴らし、江波議員による偽装工作であったことも突き止める。

真相を知った被告人・長岡誠は自分の罪を全面的に認め、被害者・江波和義を一方的に暴行したことを公判で反省、謝罪した。

これにより、求刑通り、懲役1年6月の判決をみちおは提案する。ただし、反省の色が見えることを理由に執行猶予付き。

みちおが合議にかけた。千鶴と駒沢は、「異論ありません」とし、公判は幕を閉じた。江波議員は不正献金の疑いで検察に追われる立場へ。

裁判は終わった。

誤解されやすい性格のみちおが、この案件を合議制にしたのは千鶴に伝えたい何かがあったから。裁判が終わったあと、駒沢は千鶴にそう話した。

62歳の駒沢は30件以上の無罪判決にかかわってきたスゴ腕の裁判官。99.9%有罪と決まる多くの裁判をひっくり返してきた実績を持っていた。しかし、東京地方裁判所第3支部第1刑事部の裁判官止まり。さらに、みちおの職権発動を何度も見守ってきた。なぜか。

話は11年前にさかのぼる。場所は運河。数十メールはあろうかという川幅を一艘の中型タンカーが運航する。

甲板に立つ、駒沢とみちお。2人以外は誰もいない。互いの間には弁護士バッチ。

駒沢が言った。「もし、これを捨てるなら、お願いがあります。裁判官になってくれませんか。あなたには、裁判官になってほしい。いつの日か、あなた自身の手で裁くんです。この国の司法を」と。

2人に何があったのか。
時計の針を進め、場面は現在。

ドラマ中盤では、職権を発動し、現場検証を繰り返す裁判長のみちおに検察から正式な抗議が入った。

日本に15人しかいない最高裁判所の判事・日高亜紀(草刈民代)が公判に姿を見せ、裁判長を交代してほしいとイチケイに圧力がかかる。

部長の駒沢に、日高は尋ねた。「なぜ、みちおの肩を持つのか」それは正義感か、同情か、贖罪か、――。質問に答えず、しかし、駒沢は日高の目を真っすぐ見た。

「怖いですか?入間みちおが。いつか裁くかもしれませんよ。あなたを」みちお、駒沢、日高の過去も気になるところ。

法服を着たまま外出したり、キッチンカーのカレー屋にコスプレしたり、ふるさと納税の不思議な返礼品が届いたりする、型破りなみちおの言動に振り回されることで、千鶴はどう変化していくか。

変化しないか。そのあたりも見どころといえそう。

第二話のゲストは、元・AKB48前田敦子

みちおの職権発動“入間る”に振り回される、主任書記官の川添、いつも娘の園の迎えが間に合わない書記官の浜谷、実家が蕎麦屋の書記官・石倉たちは、今後、どんな活躍を見せてくれるか。

第二話のゲストは元・AKB48前田敦子。ドラマのなかでは、SNSで人気の女性という役を演じ、世間を騒がす模様。これにイチケイのメンバーはどう対応するか。

ドラマ「イチケイのカラス」第1話 目次

ドラマ「イチケイのカラス」第11話あらすじネタバレ

ドラマ「イチケイのカラス」第10話あらすじネタバレ

ドラマ「イチケイのカラス」第9話あらすじネタバレ

ドラマ「イチケイのカラス」第8話あらすじネタバレ

ドラマ「イチケイのカラス」第7話あらすじネタバレ

ドラマ「イチケイのカラス」第6話あらすじネタバレ

ドラマ「イチケイのカラス」第5話あらすじネタバレ

ドラマ「イチケイのカラス」第4話あらすじネタバレ

ドラマ「イチケイのカラス」第3話あらすじネタバレ

ドラマ「イチケイのカラス」第2話あらすじネタバレ

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