海音は海からの使者?
海洋学者・渚海音(石原さとみ)は大会社の蓮田トラストから星ヶ浜のリゾート開発計画に環境アドバイザーとして参加する。
しかし、その計画は海の生態系を壊す内容で、海音には受け入れがたいものだった。
海音は開発部長・蓮田倫太郎(綾野剛)に嫌がられながら、何度も計画を中止するように働きかけるが、どんどん計画の方が進んで行く。
実は倫太郎は星ヶ浜の環境を守るために、表向きは開発に積極的にみせて、かげで海を守ろうとしていることが分かった。
逆に弟への嫉妬から開発を妨害する目的で海音を招いた兄・蓮田光太郎(大谷亮平)は、当初の目的を曲げて、開発を推進する側にまわった。
さらに海音が実は鴨居研究室室長・鴨居正(橋本じゅん)のめいではなく、正体不明であることも知られてしまう。
星ヶ浜の帰りのバスでグッと距離が縮まった海音と倫太郎。
突然、倫太郎に親しげに抱きつく女性(泉星香)が現れて、海音は気になってしまう。
倫太郎の解任
デイヴィッド(小手伸也)が経営するホテルとの契約を打ち切る決断をした倫太郎は更迭され、蓮田太郎(鹿賀丈史)の命令で開発部長から解任されてしまう。
プロジェクトは光太郎が仕切るようになり、倫太郎は鴨居研究室に来て、星ヶ浜の環境を研究するようになった。
なんとしても展望タワーを実現させたい倫太郎。
展望タワーの中止は、海を守りたい海音の目的は達成したかのように見えたが……
勉強熱心に研究室に通い詰める倫太郎だが、海音は前回の女性のことが気になり、ついつい後をつけてしまう。
水槽のウツボに「人間は信用するな」と忠告されたのだが……
動物に優しく、年寄りに親切、誰が見ていなくても、駐輪場の倒れた自転車を直す。
素顔の倫太郎の好青年ぶりに海音は驚いた。
しかし、子供と親しげにしている倫太郎を見て、海音はすっかり倫太郎の子供と勘違い。
実はその子供は光太郎の息子・颯太だった。
バーベキューと言う名のダブルデート
倫太郎が研究室に頻繁に出入りするようになって、逆に行きづらくなった蓮田榮太郎(渡邊圭祐)。
宮前藍花(今田美桜)と会いたい榮太郎は、バーベキューという名目で海音と倫太郎、藍花と自分のダブルデートを思いたつ。
一方、海音の論文が海外の科学雑誌に掲載されることになったと鴨居正(橋本じゅん)から知らされる。
しかし、雑誌に掲載されるためには海音の経歴をはっきりさせないといけない。
バーベキューの当日、近江谷遙香(泉星香)は光太郎の元妻だと分かり一安心。
安心したのか海音はバーベキューの最中に眠ってしまう。
倫太郎は海音の素性を尋ねるが、海音はダナン海洋大学にいたと答える。
質問をはぐらかす海音の唇に、倫太郎は思わずキスをしてしまった。
その後、蓮田トラストの社員で旧友の鶴川優作(藤森慎吾)がダナン海洋大学に留学していたと知るが、海音の発現と食い違っていた。
尾行した倫太郎の目の前で、海音は自転車にぶつかりそうになった子供をかばい、後頭部を強く打って気絶した。
倫太郎と共に救急車で運ばれるが、搬送先の病院につくと海音は逃げ出した。
私は人間じゃない
なぜ海音はそこまで病院を恐れるのか?
海音は倫太郎に「私は人間じゃない」と答えた。
海音の言葉の意味は?
倫太郎への思いを断ち切り、残された時間は海を守るために専念しようとする海音。
一方、榮太郎と藍花との恋は進展するが、榮太郎も秘密を抱えていることが発覚する。