次の指令はまさかの別れ!
苅部誠一郎(鈴木亮平)は久遠あいこ(吉岡里帆)に早瀬剛(竜星涼)と別れるよう指示。
「この前は早瀬さんの元へ戻れと、背中を押してくれましたよね、どういうことですか?」
「戻れとは行ったけど、背中は押してない、ほころびこそがドラマだ!」
という誠一郎。
誠一郎が描く漫画のための恋愛ミッションとはいえ、早瀬に本気になりかけているあいこは受け入れることができない。
誠一郎とあいこが押し問答をしていると、「お取り込み中すみません」とレン(岩田流聖)が来て学校に行きたいと話す。
「行きたいなら、行け」と言う誠一郎に、レンは子どもには転校の手続きが出来ないと訴えた。
誠一郎に意見するレンに、あいこは二人の関係の変化を感じる。
「いつもと空気感が違う」と言うあいこに、レンは誠一郎と対等になった、とあいこに告げた。
誠一郎は仕方なくレンから手続きに必要な書類を受け取ったが、あまりしたくないことのため、あいこに押し付ける。
その夜、あいこは二階堂藤悟(眞栄田郷敦)の店で、向後達也(片岡愛之助)と会い、レンの転校手続きを代行したことを慰労で奢ってもらう。
ジャンジャン持ってきてください、という向後に調子に乗って飲みまくるあいこ。
「レンくんの住民票移してないのにはびっくりしましたよ」
というあいこに、
「苅部先生、現実社会には全然興味ないからですね」
と向後。
そんなあいこのスマホに早瀬からのメッセージが。
向後はあいことい早瀬が良い関係になっているとは思うものの、実は逆で誠一郎から「別れろ」と指示されたことを話すと、大賛成で設定通りに進めるように頼む。
「銀天の世界では、苅部先生絶対ですから」
「あのクソ鬼瓦、血も涙もない・・・」
「物腰が柔らかくて、あんな素敵な人がわたしのことを、好きって言ってくれるなんてすごいことですね」
「ダメ男ホイホイ、汚名返上ですね。でも別れてください」
向後がそう言うも、あいこは絶対別れない、と言い張った。
ダメ男ホイホイ返上なるか?
翌日、タダ酒だと思って、飲みすぎたと、誠一郎の家に向かうあいこ。
転校初日のレンを迎えにきたものの、やっぱり断ろうとしたあいこだが、誠一郎に二日酔いだとバレ、言い負かされてしまう。
「酒癖の悪さがダメ男ホイホイの名前の所以か」
「それは否定できない…」と言うあいこ。
二人は険悪なムードに。
早瀬と別れる件についても、ミッションは明日までだと、聞く耳を持たない誠一郎。
仕方なく、あいこはレンを連れて学校に行く。
するとそこに強烈な個性を放つ、女性漫画家・金條可憐(木南晴夏)がやってきて、
「両親が海外旅行中なので、代わりに姪を学校まで連れてきた」
と車から降り立った。
金條麻央(星乃あんな)の姿を見て、レンは少しドキッとする。
「うちのクラス、みんないい子だから友達たくさんつくろうね」
と言って、担任の大倉シンゴ(稲葉友)はレンを教室まで連れていく。
「イケメンだよね」
とみんなからジロジロと見られ、小さくなりながら教室に入るレン。
レンを送った後の帰り道、早瀬からのメッセージを見てあいこは悩む。
元気ですか?
しつこくてごめん。
もしかして具合が悪かったりする?
僕に出来ることがあったら、言って。
などと連投でメッセージが来ている。
やっと人生の相方と出会えたかもしれないのに。
と、もう一度誠一郎に別れなくていいかお願いしようかと、家に来ると向後がいて、「別れの報告ですか?」と言われた。
「ちょっとレンくん見てきます」
とレンの部屋に逃げ込んだあいこ。
「学校どうだった?」と聞くあいこに「まだよくわかりません」と答えるレン。
机の上にある絵を見つけると、レンとレンの父の苅部純(白石隼也)の絵で
「おじさんが描いてくれたんです」
見せてもらった絵が誠一郎が書いたものだと告げる。
「お父さんがおじさんのファン1号なんですよ。兄貴は天才だっていつも言ってました」
その頃向後は、早瀬に電話をしていた。
「こないだは行くと行ってたのに、行けなくてすまなかったね」
とあいこと出会ったカフェで待ちぼうけを食らわしたことを謝ると、早瀬は「その代わりとてもいい出会いがあったんです」
と、あいこのことをほのめかす。
いままで会ったことないタイプで、ウソが下手で、素朴で、とあいこのことを気に入っていることを告げる。
向後は「向こうから別れは切り出してはこない」と確信する。
作者と作品はイコールじゃない!
向後の前にあいこがあらわれて言った。
「苅部さんの漫画、読ませていただきたいんですけど」
誠一郎の描く漫画を読む気になったことを喜ぶ向後は、全巻あいこにわたす。
作品と作者のイメージがイコールになってしまうので、正体を隠して描いていること。
趣味漫画、特技漫画、漫画に人生を捧げている、そんな話をあいこにする向後。
「まともな幸せが人生がダメになるって彼は言っているんです。
彼の作品には、孤独や劣等感があって。
多くの読者がそこに魅力を見出しているんです」
恋愛したことがないとか?と聞くあいこに、漫画家さんになってからは聞いたことはないけど昔、なにかあったって、純から聞いたことがある、と告げる向後。
「俺のせいで恋愛ができなくなったのかも」
と言っていたことも合わせて告げる。
純が、誠一郎の生身の人間の窓口になったことなのかもしれない、
ということは、家に誰かいることが相当なストレスになっているのかもしれないとあいこと向後は話すのだった。
家に帰って、あいこは早速「銀河天使」を読み始めた。
面白くて、夜通し夢中になって読み進める。
朝になって、読み終えたあいこは、
すごい!
わたしの仕事の依頼人は
とんでもない天才だった。
そう感動していた。
ちょうどその頃、学校に行く前に自分で朝食を準備しているレンの姿があった。
そこに現れた誠一郎に、「コーヒーなんか飲むんだ」と言われ、
「お父さんが飲んでいたので、僕は牛乳の中に少しだけ」と言いながら、
「去年おじさんが描いてくれた、お父さんと僕の絵」
とレンは聞いた。
「丸子橋だ」と答える誠一郎。
レンは「良かったら」とコーヒーを誠一郎にも勧めてみる。
「俺は決まったものしか飲まないんだ」
と言われ、そこにはせっかく入れたコーヒーがポツンと残されていた。
日中、散歩をしていたあいこにレンが学校に来ていない、と担任の大倉先生からの電話が入る。
慌てて、誠一郎の自宅へ行き、何か変わった様子とかはなかったかを誠一郎に尋ねる。
父を亡くし、友達とも離れて暮らして一人ぼっちのレンを気遣い、
「気丈に振る舞っていてもどんなに不安か」
というあいこに、
「人の気持ちを勝手に決めるな」と言い放つ誠一郎。
とにかく探します、と外に出るあいこ。
勝手にしろ、と言ったものの、誠一郎も気になって仕事にならない。
仕方なく外に出たところで、不審者に間違われて、警察官に職務質問をされている、誠一郎にあいこは出くわす。
丸子橋までどうやっていけばいいか、と聞く誠一郎にあいこは、
「丸子橋ならバスかな…」
一連の様子を見て、誠一郎がホントにバスにすら一人で乗ったことがないことを知るあいこ。
丸子橋に一緒に行き、レンを見つける。
あいこが駆け寄ろうとした時、誠一郎は「ここにいろ」とあいこを制す。
誠一郎がレンのそばに行く。
「純が好きだった場所。ここに来るとあいつに会えるような気がする」
あの日、自分たちの絵を描いて欲しいと純に頼まれたことをレンに告白する。
その時の純とレンの会話の回想シーン。
落ち込んでいるレンに、純は
「何があったのかは聞かないけれど、もしまた辛くなった時は、ここに連れてきて、鼻くそ捨てに来よう」
そんなレンに誠一郎は、
「泣け。泣いていい」と言う。
クビを思いっきり横に振るレンに、再度、「泣いていいんだ」と誠一郎はレンに強く言う。
泣き崩れるレン。
そして、
「約束しろ。ここに一人でくるな。連れてきてって俺に言え。一緒に捨てに来てやる」と告げる。
レンは小さいけれどハッキリとした声で「はい」と返事した。
「うまかった、コーヒー」と誠一郎が言うと、驚いて
「飲んでくれたんですか?」とレンは嬉しそうだった。
帰り三人で歩きながら、
「苅部さん、バスの乗り方も知らなかったのよ」
と言うあいこに、
「ラクダの乗り方なら知ってる」
という誠一郎。
「エジプト編に出てましたよね」
というあいこの言葉に、
「読んだのか?」と振り返る誠一郎を横目にあいこは
「作者と作品はイコールじゃないんですね」
そう言って、笑った。
漫画は依頼人の心も揺さぶった?
誠一郎とレンが家に帰ると、門の前に担任の大倉先生が。
すると、誠一郎は慌てて挨拶もせずに、家の中に入ってしまった。
ここに苅部さんいたよね?という先生にレンは、
「すみません。僕のおじさん人見知りで」
一方のあいこ。
「銀河天使」の連載中の漫画雑誌を購入して、最新号を自宅で広げていた。
ちゃんと自分がレポートしたことがすべて反映されていることに役に立っていることを実感していた。
漫画は読者の感情を揺さぶる、と言った誠一郎の言葉を思い出し、
もしもこれが主人公だったら…。
そう思い立って、あいこは早瀬に「話したいことがあります」とメッセージを打つのだった。
会って早速、「何食べようか?」という早瀬に、「少し歩きませんか?」と言うあいこ。
今日元気ないね?と言う早瀬に、「もう会わない」と告げ「ごめんなさい」と頭を下げる。
ホントは好きだったけれど「早瀬さんはわたしにはもったいない人だから」
結局あいこちゃんは僕にホントの顔を見せてくれなかったね、残念だ、という早瀬に、あいこは後ろ髪惹かれつつも、泣きながら街に消えて行った。
いつものカフェの前を号泣しながら歩いていく姿を藤悟に見られていた。
「ありがとう、別れてくれて」
「じゃあ、報酬お願いします」と手を出すあいこに
向後は、
「は?期日は過ぎてます。約束は約束」と契約書を見せる。
確信犯だと怒るあいこに、
お金はあるけど、ちゃんと出来なかったそっちが悪いと言われ、
あいこは怒り心頭に!
「物語には終わりがあるんだ」
「物語じゃない、わたしの人生ですよ。別れたくなかったーーーー」
とあいこの叫ぶ声が響いていた。
レンが学校から帰る時にクラスメイトたちが、「お前丘の上の豪邸に住んでるって本当?」と言ってきた。
ちまたでは、誰も住んでなくて幽霊屋敷だと有名だったからだ。
「なら、うち来てみる?」というレンに
「わたしも行ってみようかな」と言う麻央を見て、レンはちょっと恥ずかしそうに頬を染めていた。
一方、漫画家、金條可憐にアシスタントが
「苅部まりあ先生が近所に住んでるってウワサご存知ですか?」と告げる。
担当の向後の姿を近所でよく見るという話を聞き、
じゃあ、間違いない、と苅部まりあが近くにいると、喜ぶ。
ネクストネクスト、ということで
次の予定はもう決まってる。という誠一郎に、
次の相手はこの人だって、とあいこに見せられた携帯の写真。
その相手とは、レンの担任の大倉先生だった。
恒例最後のスピンオフのイチ場面は…。
誠一郎が門の外に出た時に、近所の奥様方が不審がっていた場面。
バス停で、タクシーを拾おうをしたところ、一台も止まってくれない。
そうこうしている間に、不審者とみなされ、通り掛かった警察官に「何をしているんですか?」と
入れているポケットの手を出すように言われたら、出すと、驚かれ「ちょっと署まできてもらえますか」
と言われている時にあいこが「苅部さん?」と話しかけてくれてセーフ。
「お知り合いですか?」と警察官たちは去る。
次回予告。イケメンホイホイになっちゃったんですかね?
新たなミッションは教師との禁断の恋。
誠一郎はレンの担任大倉シンゴ(稲葉友)を対象に恋愛をするように話す。
そんな時に、レンは友達を連れてきたので騒動に。
あいこはミッションを断って自宅に戻る。
家に帰ると、倒壊するかもしれないから、住人たちは立ち退きをしなければならなくなると言う。
仕事だけでなく、家までなくなるあいこ。
翌日、あいこは誠一郎を訪ね、新しいミッションを受けることになるのだが…。
その後どうなる?乞うご期待!