「僕は殺人犯なんだ」と告白した篠田。
篠田は過去に殺人事件に巻き込まれ、逃亡することになったことを麗子に話す。
栄治が篠田を信じたように、麗子も篠田を信じようとするが・・・。
第8話:あらすじ&ネタバレ
篠田の過去
篠田敬太郎(大泉洋)は6年前に起きた十ヶ浜強盗殺人事件に巻き込まれ、殺人犯として警察に追われていた。
栄治は篠田の無実を信じ、別荘の管理人として雇うことで匿ってくれていたのだ。
「僕はやっていない」と言う篠田。
栄治が篠田を信じたように剣持麗子(綾瀬はるか)も篠田を信じることにした。
身元不明の遺体
次の日、麗子は西園寺製鉄社長・西園寺一蔵から仕事の依頼を受けた。
ちょうど事務所に遊びに来ていた紗英も一緒に西園寺家の屋敷へと向かう。
屋敷に着くと、そこにはなぜか野次馬と警察の姿が。
なんと麗子に依頼してきたはずの一蔵が風呂場で亡くなっていたのだ。
一蔵の死亡推定時刻は12時間ほど前。
しかし麗子が一蔵から依頼を受けたのは、つい3時間前のことだった。
遺体の第一発見者の西園寺渉は、運ばれる遺体の顔を見て青ざめる。
その遺体は父・一蔵ではなく、全く覚えのない赤の他人だった。
渉はろくに確認もせず、自分の父親だと思い込んでようだ。
一蔵がいなくなったという知らせを受け、次男・恭介も帰ってきた。
しかし兄弟が心配していたのは父の安否ではなく、その遺産の相続先だった。
一蔵の部屋からは、高級時計のコレクションがごっそりとなくなっていた。
遺産
一蔵は屋敷近くの河原で路上生活者に紛れ込んでいた。
腕時計は河原で路上生活をしていたみんなに配っていたのだ。
遺体は路上生活者の1人、サクと呼ばれる人物だった。
サクとは一蔵が炊き出しのボランティアをしていた頃に知り合った。
体を悪くしていたサクに一蔵は、一緒に住まないかと提案したが断られてしまった。
一蔵とサクは住む世界も何もかも違っていたが『孤独』という共通点があった。
どんどん体を悪くするサクの姿を見て、1日だけ生活を入れ替わらないかと提案した一蔵。
しかし朝、家に戻るとサクが亡くなっているのを発見した。
渉がちょうど帰ってきてしまったため、サクを風呂場に置いてきてしまったと話す。
サクには1人娘がおり、できれば綺麗な姿で会ってもらいたいと一蔵は、風呂場でサクの身なりをキレイに整えていたのだ。
一蔵の息子2人は父がいなくなっても、心配していたのは遺産のことだけだった。
一蔵は息子たちに相続させるはずだった遺言書を破り捨て、新たな遺言書を麗子に託した。
遺産は全て家をなくしたホームレスの支援に充て、会社の経営権は世襲制を取らず優秀なしかるべき部下に譲る。
一蔵が姿をくらましたのはサクの身元を調べてもらうためでもあったが、息子2人が自分にどう向き合ってくれるのか試すためでもあった。
麗子は一蔵から、財産管理を任されることになった。
裏切り
西園寺家の大口案件が決まったお祝いに、今日は外で食べようと言う麗子。
高級レストランでフルコースを堪能した2人。
麗子にありがとねと言う篠田
「僕頑張るよ、もちろん料理もだけど、これからも麗子ちゃんの助手としてサポートできるよう・・・」と言いかけた時だった。
篠田の言葉を遮るように、レストランに警察が入ってきた。
麗子は篠田の身柄を拘束するように警察に依頼したのだ。
「法の下に、裁かれる人間は裁かれなければいけない」
篠田は唖然とし、そのまま連行されていった。
篠田の無実
麗子は津々井に会い、篠田の身元引受人になって欲しいと頼んでいた。
殺人容疑の被疑者を釈放するには、津々井に頼るしかなかったのだ。
麗子が頭を下げる姿を見て津々井は話を飲んでくれた。
ただし条件として篠田の事件が片付いたら今の事務所をたたみ、津々井の事務所に戻ってくることを約束させた。
刑務所に篠田を迎えにいくと、裏切られたことをまだ拗ねていた。
篠田と共に事務所に帰ってきた麗子。
麗子は篠田の冤罪を晴らすためわざと警察に身柄を確保させ、捜査が再び動き出すように仕向けたのだ。
なぜ無実だと言う篠田が逃げなければいけなくなったのか。
ミステリー作家としてデビューすることを夢見ていた篠田は、寝る間も惜しんで執筆し、コンクールに応募していた。
十ヶ浜のレストランでパーティーの手伝いの求人があり、篠田はそのレストランに行った。
仕事が終わり篠田も客と共に酒を飲んでいたが、徹夜明けだったためその後眠ってしまったのだ。
そして目が覚めたら、自分の側に死体があったと言う。
起きたら他に客は誰もおらず、篠田のアリバイを証明できる人物はいなかった。
さらに凶器の包丁には篠田の指紋が付いており、篠田が被害者と言い争っていたとう証言まで出ていたのだ。
証拠や動機が揃った最悪な状況で、篠田は逃げるしかなかった。
麗子が篠田の弁護をすると聞き、驚く篠田。
「お金にならない上に、大嫌いな刑事弁護、逃亡していたため不利な立場だし、依頼人はお金を持っていないし、最悪すぎる」と愚痴る麗子。
篠田の無実と真犯人を見つけるべく2人は、6年前の殺人現場へ向かう-。
「元彼の遺言状」第8話あらすじ・第9話見どころ【6年前の殺人事件・真犯人は誰だ】
篠田は過去の殺人事件の容疑者として警察から追われていた。
麗子は一度警察に篠田の身柄を確保させ、事件の捜査が再び動き出すように仕向けた。
「篠田を頼んだ」という元彼の遺言通り、麗子は篠田の冤罪を晴らすため弁護を引き受ける。
6年前に起きた『十ヶ浜殺人事件』の殺人犯にされてしまった篠田。
篠田の冤罪を晴らすため麗子と篠田は、リストランテ『プロメッサ』を訪れる。
証拠や動機も完璧の揃った状況の中で、麗子は篠田の無実を証明することができるのか-。