津々井弁護士が冤罪で捕まってしまった。
大手食品会社の案件を任せることを持ちかけられ、麗子は弁護を引き受けることに。
しかし麗子が任されたのは、食品会社に送られてきた脅迫状の犯人を突き止めて欲しいという依頼だった。
第7話:あらすじ&ネタバレ
何者
「あなた何者?」篠田敬太郎(大泉洋)に正体を尋ねる。
篠田は言いたくないと固く口を閉じてしまった。
言いたくないなら言わなくていい、この話はもうおしまいと剣持麗子(綾瀬はるか)はそれ以上問い詰めなかった。
麗子の元に津々井弁護士から連絡が入る。
電車に乗っていたところ痴漢と間違われ逮捕されてしまったようだ。
お金にならない仕事はしないと言う麗子だが、大手食品会社・ひぐま食品の案件も付けると言われ喜んで話に乗った。
ひぐま食品の案件を引き継ぎ、さっそく会社に向かおうとしていた麗子。
そこに黒丑から大至急来て欲しいと連絡が入る。
黒丑の太客である典子の遺産トラブルを麗子に解決して欲しいと持ちかけてきたのだ。
麗子は篠田に連絡し、ひぐま食品に行って場を繋いでおいて欲しいと命じた。
脅迫文
典子たちの話を切り抜け、ひぐま食品に駆けつけた麗子。
会社の担当者は麗子たちに1枚の紙を見せる。
『5月23日社食の毒入りシチューで死人が出る』と言う脅迫状が届いたと言う。
社食は一般開放もしており人気を集めていた。
事務所に戻った麗子は、お土産に貰ったシチューを食べながら話を整理していた。
その頃、ひぐま食品の木村から今度は社内中に中傷のビラがまかれたと慌てていた。
やはり社食を閉めるべきなのかと相談してきた。
麗子に言われた通り篠田は、昨日の出退勤を見せてもらえないかとお願いする。
冤罪
津々井の件で相手の弁護士が今から事務所にくると連絡があった。
すぐに弁護士の若松が話をしにやってきた。
若松が帰ったあと再び作戦会議。
以前にも被害者女性と付き合いがあったと話していた若松。
津々井は、昔裁判で戦った相手かも知れないと思い出す。
過去の事件
ひぐま食品の昨夜の出勤表が送られてきた。
そこには不自然なくらいにクリーンな労働環境が示されていた。
木村から再び連絡があり、今度は社食の蛍光灯が全て外されたと焦っていた。
麗子は追加で、過去3年分の勤務記録を送って貰えるよう頼むことに。
一方、紗英と黒丑は津々井の過去の裁判記録から例の弁護士と戦った記録を探していた。
そして過去のハヤテ自動車への集団訴訟の案件にたどり着いた。
コストカットのために閉鎖した工場の従業員たちに不当解雇だと集団訴訟を起こされていた。
当時、津々井はハヤテ自動車の代理人で、相手の弁護士団の中に若松がいたのだ。
1人15万の一時金と再就職先の斡旋で和解が成立していた案件。
そしてその原告側の中に、津々井を痴漢で訴えている被害者女性・平井茜がいた。
事務所に若松と茜を呼び出して問い詰めると、2人は痴漢の捏造を認めた。
実は再就職先の斡旋は名ばかりで、原告側の半分も再就職はできなかったと話す茜。
外で話を聞いていた津々井が事務所に入ってきた。
謝る茜たちに対し、津々井は自らも謝罪する。
ハヤテ自動車の弁護をしていた津々井だが、ハヤテ自動車側の再就職先の斡旋がそんなずさんなものだったとは知らなかったと。
最後までフォローしきれなかった自分の責任だと言い、ハヤテ自動車にも説明を求めることを約束した。
脅迫文の真相
ひぐま食品の食堂に黒丑と紗英を送り込んだ。
あえて脅迫文で予告していた毒入りシチューを注文させる麗子。
しかしシチューに毒は混入されておらず、おいしそうに黒丑はシチューを頬張る。
麗子が追加で貰った出勤表の3年前の記録によると、5月23日社員の1人である徳丸が忌引きで休んでいた。
そして脅迫状の予告があった今日は3回忌に当たり、その徳丸は無断欠勤をしている。
犯人は、食堂の社員全員だった。
動機は休みが欲しかったこと。
食堂は土日も休まず営業、新しいメニューを開発しながらイベントの準備やレシピ本の出版など、休みは無いに等しかった。
みんな責任者である小野の顔色を伺い、嘘の出退時間を記入していたのだ。
脅迫文を送ったのは徳丸。
母の三回忌に出席するため、社食が休業するように仕向けようとしていた。
しかし社食は休みにならず、事情を知っている社員たちがビラなどの嫌がらせに協力していたのだ。
篠田の告白
事件解決後、津々井はお礼に麗子と篠田を寿司屋に連れてきた。
津々井のおごりとあり、遠慮無く寿司を頼む篠田。
「あなた雑用係なんだから少しは遠慮した方が・・・」と津々井。
麗子は「雑用係じゃありません、私の助手です」と口にする。
麗子の言葉に感動し、篠田は涙ぐみながら席を外した。
篠田が席を外した隙に津々井は麗子に忠告する。
森川製薬の事件で関係者のことは調べたが、篠田の素性を知る者は誰1人いなかったと言う津々井。
本当のことは篠田が言いたくなったら言えば良いと麗子はきっぱり言い切った。
後日、篠田は漬け物坪を麗子の前に置き、中からジップロックに入ったパスポートや免許証を机の上に広げた。
篠田の顔写真がついたそれらの書類はどれも名前が全て違う。
そして篠田は「僕は殺人犯なんだ」と告白する。
「元彼の遺言状」第7話あらすじ・第8話見どころ【殺人犯篠田・バディの運命は!?】
津々井から冤罪の弁護を頼まれた麗子。
さらに引き継ぎ案件として大手食品会社の案件を任された。
ひぐま食品に届いた脅迫文と嫌がらせは、社員食堂のスタッフ全員の仕業だった。
仕事への誇りはあるものの、休みがないことに不満を募らせていたようだ。
そして津々井の冤罪も無事晴らすことができた麗子。
麗子はついに篠田を雑用係から助手へと昇格させた。
篠田はそんな麗子に「僕は殺人犯なんだ」と告白する。
自分は殺人犯だと告白した篠田。
ついに自らの口から語られる過去の殺人事件。
無実だと訴える篠田を信じ、彼を匿った栄治。
栄治と同じように麗子も篠田を信じようとするが・・・。
果たして最強バディの運命は-。