ハヤブサ消防団

『ハヤブサ消防団』は、ミステリ作家の三馬太郎が自身のルーツである地方の桜屋敷に移住し、地元の消防団の一員となって巻き起こる事件を解き明かしていく物語です。

物語は、ある春の日、中部地方での取材を終えた三馬太郎がU県S郡八百万町ハヤブサ地区にある亡き父の生家、桜屋敷を訪れるところから始まります。その風景に感動した太郎は、この桜屋敷こそ自分が住むべき場所だと感じ、東京の生活を後にして移住することを決意します。太郎は、引っ越しの準備を始め、東京での生活を締めくくります。そして、翌年の3月から新生活を桜屋敷でスタートします。

新生活を始めて半月後、自治会長が訪れて自治会への勧誘があり、また八百万町消防団ハヤブサ分団、通称ハヤブサ消防団にも加入することとなります。消防団の加入式は3月末に行われ、その際にはすでに彼は消防作業の一端を担うことになります。