アンナは名探偵
美神アンナ(広瀬すず)は探偵事務所ネメシスの助手だが、実はそれは表向きで、全ての事件はアンナの推理で解決していた。
探偵・風真尚希(櫻井翔)はアンナの指示に従っているだけ。
だが、風真の名推理は評判を呼んで、調査の依頼が絶えない。
ネメシスのCEO栗田一秋(江口洋介)は失踪したアンナの父・美神始(仲村トオル)と旧友。始の行方を捜していくうちに、菅容子(今村美乃)が設立した研究所に行き着く。
そして、その周辺には神田水帆(真木よう子)の姿がちらつくのだった。
フェイク動画を作ったやつを追え!
人気YouTuberの多治見一善(柿澤勇人)が事務所に飛び込んできた。
人気女優の久遠光莉(優希美青)と共に、覚醒剤を使用しているフェイク動画を流されたという。
二人は薬物検査が出て、シロだと証明したが、光莉はショックのせいか失踪してしまう。
多治見はフェイク動画も光莉の失踪も全部ジャーナリストの神田凪沙(真木よう子)の仕業だと言うのだが……
というのも、多治見と光莉がレギュラーコメンテーターだった報道番組で、凪沙が手がけていた人体実験の報道が、全くの虚偽であることが発覚したからだった。
そのことで、凪沙は降板し、謝罪は多治見と光莉が行ったが、凪沙は二人を逆恨みしていたらしいのだった。
撮影所に凪沙が現れたが、凪沙は犯行を否定する。
「真実は一人に一つ」と答える。
そして、AIの専門家・姫川烝位(奥平大兼)の解析によって、驚愕の事実が判明する。
フェイク動画を作った犯人は?
姫川は、フェイク動画の女性だけが合成で、多治見は本人だと見抜く。
フェイク動画を作ったのは多治見自身で、それは光莉を罠にはめるためだった。
実は凪沙の人体実験の報道は真実だったが、多治見が隠蔽していたのだった。
それを知った光莉は、凪沙に相談する。凪沙はスポーツ新聞の記者に情報を渡していて、公開される予定だった。
しかし、同時期に多治見の自作自演フェイク映像が公開され、スポーツ紙の報道はかき消されてしまう。
凪沙は光莉が死んだことにして、多治見を泳がし、真実を暴き出そうとする。
廃工場におびき出された多治見の前に現れたのは、報道記者だった。
記者に襲いかかれた多治見は意識を失う。
目を覚ますと、風真とアンナに犯行を暴かれてしまう。
居直った多治見は光莉にナイフを突きつけて殺そうとするが……
実は多治見が廃工場だと思っていたのは、テレビのスタジオだった。
多治見の告白は全て録画されていたのだった。
凪沙の依頼
事件は無事解決。
屋上でカラリパヤットをやりながら会話しているうち、アンナも四葉朋美(橋本環奈)も早くに母を亡くしたことに気が付いた。
多治見は凪沙が報道しようとしていた恵美佳殺人事件から目を逸らすために、報道を潰していた。事件のもみ消しは烏丸という男の会社から依頼されたものだった。
烏丸という男と事務所を調べて欲しいと凪沙に頼まれる。
栗田は事件を引き受けるかわりに、アンナに過去の人体実験の話はしないように念押しする。
凪沙の姉は神田水帆でかつて風真の職場の同僚だった。
栗田、風真ともに神田水帆と大いに関係があるようで、それは正が失踪した理由にもつながっているようだ。
いよいよ失踪事件は核心に迫りつつある。