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韓国ドラマ「太陽を抱く月」第1話~最終話までのあらすじ(ネタバレ)

韓国ドラマ「太陽を抱く月」あらすじ

朝鮮王朝時代。世子イ・フォンは、王宮内で大人たちに囲まれて、王になるための教育を受ける毎日に孤独を感じていました。ある日、フォンは、重臣の娘ホ・ヨヌと出会い、惹かれ合います。聡明なヨヌは、王にも認められ、フォンの妃となることに。しかし、自分の外戚を妃にしたいフォンの祖母・大妃の策略に陥り、婚礼目前、ヨヌは突然病気になり亡くなってしまいます。ヨヌのことが忘れられず、王になっても、新しい妃を迎えても心を閉ざしたままのフォン。
実は、ヨヌは、国巫ノギョンに救われ、全ての記憶を失って巫女として生きていたのです。ある時、死んだはずのヨヌとそっくりな巫女に出会ったフォンは、その巫女に再び心惹かれていきます。
また、側室の子であるため、宮廷の外で暮らしているフォンの異母兄・陽明君は、ヨヌの兄と親友になり、幼いころからヨヌに想いを寄せていました。ヨヌの死後、ヨヌに似た巫女を巡ってフォンと対立することに…。

「太陽を抱く月」の作品概要

「太陽を抱く月」とは、2012年に韓国で放送された歴史ロマンスドラマです。原作は、小説家のジョン・ウリ氏の作品で、壮大なスケールと切ない恋愛模様が描かれ、韓国国内はもちろん、海外でも大きな話題となりました。

物語は、朝鮮時代の18世紀を舞台にしています。物語の中心には、王宮の陰謀、政治的な駆け引き、そして王族同士の愛憎劇が展開されます。主人公の女性・ラクは、女装した王子の側近として王宮に仕えることになります。ラクは、偽の身分として自分自身を隠しながら、次第に王宮の中で様々な事件に巻き込まれていくことになります。また、王子であるイ・フォンは、ラクに惹かれていくことになり、彼女が女性であることを知った後も、彼女を想う気持ちは変わらず、困難を乗り越えながら愛を育んでいくことになります。

本作は、緻密な設定や美しい映像、そして演出などが高く評価され、数々の賞を受賞しました。特に、主人公たちの切ない恋愛模様が、多くの人々の心をとらえ、感動を与えました。また、本作には多くの有名俳優・女優が出演しており、彼らの演技も高い評価を受けました。今でも、数多くの人々に愛され、多くの人々にとって名作として語り継がれています。

「太陽を抱く月」のあらすじ(前編)

物語の舞台は、朝鮮時代の18世紀。王子であるイ・フォンは、側近のハン・ジェヒョによって暗殺されそうになるが、幼い女性・ラクの活躍によって彼は命を救われます。ラクは、王子の命を救ったお礼として、身分を隠し、女装して王宮に仕えることになります。

ラクは、王子の側近であるホ・ヨンを助けるため、病気にかかった王子の身代わりとして王宮に潜り込むことになります。彼女は、女性であることを隠しながら、王宮で様々な事件に巻き込まれていくことになります。一方、王子イ・フォンは、ラクに惹かれていくことになります。

そんな中、イ・フォンは、自分が王子であることを隠して、民衆の中で暮らすことになります。彼は、王権に疑問を持ち、民衆の生活に密着することで、本当の自分自身を見つけることができると考えていたのです。

一方、ラクは、自分が女性であることがバレてしまう危機に陥ります。彼女は、自分が女性であることを隠しながらも、王宮での生活に慣れていくことができ、同時に王子イ・フォンに惹かれていくことになります。

物語は、こうした様々な展開を通じて、イ・フォンとラクの愛を中心に描かれていきます。また、王宮内部での陰謀や政治的な駆け引き、そして王族同士の愛憎劇なども描かれ、物語には緊張感があります。初心者でも楽しめるように、詳細に描かれた設定とともに、感動的な恋愛模様が展開されています。

「太陽を抱く月」のあらすじ(後編)

物語は、前編で描かれた様々な展開から始まります。ラクは、女性であることがバレることなく王宮に潜り込んでいましたが、次第に彼女が女性であることが明らかになっていくことになります。また、イ・フォンは、民衆の中で暮らしながら自分自身を見つけようとしていました。

一方、王宮では、イ・フォンが王子であることを隠していることが明らかになり、彼を暗殺しようとする者たちが現れます。イ・フォンは、ラクの助けを借りながら、自分自身を守り、王子としての存在を示そうとします。

イ・フォンとラクの恋愛は、物語の中心にあります。彼らは、互いに惹かれ合い、困難を乗り越えながら愛を育んでいくことになります。しかし、イ・フォンが王子であることを知ったラクは、彼女が女性であることが明らかになってしまい、彼女たちの関係は試練を迎えることになります。

一方、ラクを慕っていた王子・ヨンは、ラクが女性であることを知り、彼女を自分のものにしようと画策します。そして、彼はイ・フォンと対立することになります。

物語は、こうした様々な事件やドラマチックな展開を通じて、イ・フォンとラクの愛を中心に描かれていきます。ラクが女性であることが明らかになってからも、イ・フォンは彼女を想い続け、2人は様々な困難を乗り越えながら愛を守り抜くことになります。

物語の最後には、驚きの展開が待っています。物語の結末については、ここでは触れませんが、感動的なエピソードや切ないシーンが満載の後編です。初心者でも楽しめるように、詳細な設定と感動的な恋愛模様が展開されています。

「太陽を抱く月」の登場人物紹介

イ・フォン:朝鮮王朝の王子であり、物語の主人公。民衆の中で暮らしながら、本当の自分自身を見つけようとしている。

ラク:女性でありながら、女装して王宮に仕えることになる。イ・フォンに惹かれていくが、自分が女性であることがバレてしまう危機に陥る。

ホ・ヨン:イ・フォンの側近。ラクに惹かれているが、彼女が女性であることを知らず、王子であることを隠して民衆の中で暮らすイ・フォンとの対立を深める。

ハン・ジェヒョ:イ・フォンを暗殺しようとする反乱軍の指導者。ラクに助けられ、後にイ・フォンと和解する。

ク・ヘソン:イ・フォンの兄で、朝鮮王朝の王。イ・フォンとラクの関係に反対する。

キム・ユジョン(幼少期):ラクの幼少期を演じる。

キム・ミンジェ(幼少期):イ・フォンの幼少期を演じる。

チェ・ウォンジュン(幼少期):ホ・ヨンの幼少期を演じる。

キム・ヘユン(幼少期):ク・ヘソンの幼少期を演じる。

「太陽を抱く月」のキャストについて

【主要キャスト】
イ・フォン役:キム・スヒョン
ラク役:ハン・ガイン
ホ・ヨン役:キム・ヨンジュン
ク・ヘソン役:キム・サンジョン

【子役】
キム・ユジョン(幼少期):ラク役の子役
キム・ミンジェ(幼少期):イ・フォン役の子役
チェ・ウォンジュン(幼少期):ホ・ヨン役の子役
キム・ヘユン(幼少期):ク・ヘソン役の子役

【その他のキャスト】
ハン・ジェヒョ役:キム・ミョンソ
イ・ソン役:チョン・イル
イ・スン役:ソ・ジソプ
ムン・ニョン役:キム・ミニョク
チョ・ヨン役:ユ・ヘジン
シム・オクラ役:チョン・ウンイン
ソン・ユ役:キム・ビョンギ
ハン・ジェジン役:ユン・ヨンヒョン

物語の魅力と見どころ

「太陽を抱く月」は、朝鮮王朝時代を舞台に、恋愛や陰謀、政治など様々な要素を織り交ぜたドラマです。物語は、民衆の中で暮らす王子・イ・フォンが、自分自身を見つけ、愛を育んでいく姿を中心に描かれます。

このドラマの魅力の一つは、イ・フォンとラクの愛にあります。ラクが女性であることがバレてしまい、二人の関係に試練が訪れる中で、二人が互いに惹かれ合い、愛を育んでいく姿は、見ている人たちの心を打つことでしょう。

また、物語は、政治や陰謀など、歴史的な要素も取り入れられています。イ・フォンが王子であることを隠しながら、民衆の中で暮らす様子や、反乱軍との戦いなど、王宮の内外で起こる出来事は、物語を盛り上げる要素となっています。

さらに、「太陽を抱く月」には、美術や衣装、音楽など、見どころが満載です。朝鮮王朝時代を再現した美しいセットや、豪華な衣装、古楽器を用いた音楽など、細かいところにまでこだわりが感じられます。

初めて見る人でも楽しめるよう、様々な要素が絶妙に調和した、美しいドラマとなっています。また、物語の展開が緻密で、視聴者の心を惹きつけるエピソードが満載です。是非、一度見てみることをおすすめします。

韓国ドラマ「太陽を抱く月」

第1話「恋のさざなみ」

朝廷の権力争いにより、王の異母弟が暗殺された現場を目撃してしまった若い巫女アリは、重臣ホ・ヨンジェの身重の妻の機転により逃げることができました。アリは去り際、お腹の子は女の子だと予言し、助けてもらったお礼に、その子の行く末は必ず自分が守ると約束します。その後、追っ手に捕らえられたアリは口封じのために無実の罪で処刑されることに。アリは、同僚の巫女ノギョンに、自分の代わりに守ってほしい子がいると言い残します。
13年後、ヨンジェの娘ヨヌは、兄ヨムが科挙の文科に首席合格し、王から褒美を賜る儀式を見るために王宮を訪れます。そこで、ヨヌは世子イ・フォンと運命的な出会いをするのでした。
一方、フォンの異母兄・陽明君は側室の子であるため、王から宮廷の外で暮らように命じられて自由奔放に生きていました。国巫となったノギョンは、市中で偶然、陽明君を見かけ、その出自を見抜きます。

第2話「ふたつの月」

王になるための教育を嫌がるフォンに手を焼いた王は、フォンとあまり年齢の変わらないヨムを師として抜擢することにしました。フォンは、今までと違う若い師に、当初は反発しますが、ヨムの賢明さと人柄に触れ、心を許していきます。やがて、フォンは、ヨムの妹がヨヌだと気づき、2人はヨムを通して気持ちを通わせるようになりました。
そんな中、フォンの妹・ミナ王女のご学友を、臣下の娘たちの中から選ぶことになります。選ばれたのはヨヌと、自分の娘を世子の妃にしようと企む家臣ユン・デヒョンの娘ボギョン。ヨヌの父ヨンジェは、ご学友になることで、娘が王宮内の陰謀に巻き込まれるのではないかと心配しますが、ヨヌはご学友として王宮に通うことにします。

第3話「運命のいたずら」

ヨヌの兄ヨムに想いを寄せるミナ王女は、ヨヌとばかり仲良くします。その様子に激しく対抗心を燃やすボギョン。フォンは、ヨヌが王宮に来ていると知り、密かに会いたいと使いを送ります。使いの者にヨムの妹かと尋ねられたヨヌは、とっさに違いますと答えてしまいました。そのせいで、フォンの待つ場所へは、ボギョンが連れて行かれます。ボギョンの顔を見て驚き、慌ててその場を立ち去るフォン。しかし、王宮内では、フォンとボギョンの密会の噂が立ち、王の耳にも入ってしまいます。王に呼び出されたフォンは、自分が慕っているのはヨヌだと宣言しました。フォンの異母兄である陽明君もヨヌを慕っていると聞いていた王は、フォンに、次期王が軽率な行動をすると、慕う者を政争に巻き込んでしまうと一喝します。フォンはヨヌの身を案じ、一旦は諦めますが、王宮内の儀式の日、仮面をつけた踊り手に変装したフォンは、ヨヌを会場の外へと連れ出すのでした。

第4話「愛の行方」

ヨヌを連れ出したフォンは、近々、自分の妃候補が募集されるのでヨヌも名乗り出るようにと伝えます。しかし、妃選びとは形ばかりで、実はフォンの妃には大妃の外戚であるボギョンが内定していたのです。ヨヌの母と兄ヨムは、内定者が既に決まっている妃選びへの参加に反対しますが、ヨヌは自分の想いを貫きたいと参加を決めます。一方、妃が既に決められていることを知ったフォンは、最高教育機関である成均館の学生ホン・ギュテたちを扇動して学生運動を起こし、王に公正な妃選びを約束させるのでした。厳正な審査の結果、聡明さが王に認められ、ヨヌはフォンの妃に決定します。婚礼の日まで家族と離れて王宮内の別宮で暮らすことになったヨヌは、寂しさに1人泣いていました。そんな時、フォンがこっそりと別宮を訪ね、内官に用意させた人形劇でヨヌを楽しませてくれるのでした。

第5話「涙にかすむ月」

ヨヌが妃に決まった後も、ボギョンを妃にすることを諦められない大妃。大妃は、国巫ノギョンに、巫女たちの所属する星宿庁の廃止をちらつかせ、ヨヌを呪い殺すように迫ります。ノギョンは、亡き巫女アリの「自分の代わりにヨヌを守ってほしい」という遺言と、星宿庁の存続の間で葛藤の末、ある決断を下したのでした。ノギョンの呪術により、突然病気になったヨヌは疫病を疑われ、王宮から生家に戻されることになります。フォンは警備をかいくぐって王宮を抜け出し、ヨヌを見舞いに行きました。そして、かんざし”太陽を抱く月”を手渡し、必ず戻ってくるようにと伝えるのでした。しかし、ヨヌの病は一向に良くなりません。苦しむヨヌを見兼ねた父ヨンジェは、ノギョンに提案された薬で安らかに死なせる方法を受け入れることにします。一方、旅に出ていた陽明君は、世子の妃が変わるという噂を聞き、急ぎ都に戻るのでした。

第6話「消された過去」

都に戻った陽明君は、ヨヌを守れなかったフォンを責めました。しかし、実は、国巫ノギョンの薬により、ヨヌは仮死状態となっていただけだったのです。葬儀の後、埋葬されたヨヌは、ノギョンに密かに助け出されました。ノギョンは、記憶を失ったヨヌを巫女として育てることにします。大妃にヨヌのことを知られぬよう、ノギョンは、ヨヌとヨヌの家の使用人だったソル、霊感を持った少女チャンシルを連れて旅に出ました。王宮では、ボギョンがフォンの妃となり、やがてフォンは王になります。ボギョンが王妃になったことで外戚ユン・デヒョンが勢力を伸ばし、国政は荒れる一方。また、フォンはヨヌのことを思い出して毎晩のようにうなされ、ボギョンのことも拒み続けていました。ミナ王女は思惑どおり、ヨヌの兄ヨムと結婚します。ヨムは将来を嘱望されていたにも関わらず、王女の夫は官職につけないという決まりにより、政治から遠ざかることになりました。

第7話「悲しい再会」

8年後、ヨヌたちが隠れ住んでいる村に、フォンが療養に来ることになります。また、同じ頃、旅に出ていた陽明君も、偶然その村に立ち寄り、ヨヌを見かけていました。フォンは、護衛のウンだけを連れて村を偵察し、飢えに苦しむ人々や、親を都の労役に連れて行かれて困窮する子供たちを目の当たりにします。その帰り、道に迷ったフォンたちは、ヨヌと偶然出会います。フォンは、ヨヌにそっくりな彼女を見て問い詰めますが、ヨヌには記憶がありません。また、名前を尋ねられても、名前はない、と答えるヨヌに、フォンはウォル(月)という名をつけたのでした。フォンの留守中、外戚ユン・デヒョンにより、王の部屋に呪符が貼られていました。王宮に戻り、呪符により病に倒れたフォンのため、大王大妃はノギョンを呼び戻すことを命じます。しかし、それに応じないノギョン。大王大妃の怒りを恐れた使者たちは、身代わりにウォルを拉致して都に戻ることにしました。

第8話「かすかな記憶」

都に着いたウォルは逃げ出し、偶然、通りかかった陽明君に助けを求めますが、多数の追手には敵わず、ウォルは連れ戻されてしまいました。道で倒れていた陽明君は、ヨムに助けられて目を覚まします。陽明君は、ウォルが自分の顔を見ても誰かわからなかったことを思い出し、ショックを受けるのでした。王宮に連れて来られたウォルは、フォンの厄を吸い取る人間呪符として、1ヶ月間、王の寝室に通うことを命じられます。ウォルが寝ているフォンの額に手を当てると、なくしたはずのヨヌとしての記憶が脳裏をよぎるのでした。ウォルを追って都に駆けつけたノギョンは、大王大妃に謝罪し、国巫として復帰することを命じられます。再び国巫となったノギョンは、密かにウォルを逃がそうとしますが、ウォルは、王のお役に立ちたいと人間呪符を続けることを自ら申し出るのでした。ウォルが寝室を訪れるようになってから、不思議とフォンの体調が回復し始めます。

第9話「断ち切れぬ想い」

ある晩、いつものようにウォルがフォンの額に手を当てようとすると、突然フォンが目を覚まします。フォンは、人間呪符のことを聞かされていなかったため、ウォルを刺客と誤解し、村での出会いも仕組まれたものではないかと疑いました。ウォルは、牢に捕らえられてしまいます。護衛ウンが調査した結果、ウォルは星宿庁に籍のある巫女であり刺客ではないと判明し、釈放されることになりました。釈放後、ウォルはフォンに手紙を書く紙を買いに市場へ行きます。ウォルは、そこで陽明君に再会しました。その時、ウォルの脳裏に陽明君との過去の記憶が一瞬よみがえります。しかし、その記憶が自分のものだとは思わないウォルは陽明君に、昔の想い人は忘れた方がいいと忠告して立ち去りました。疑いが晴れたウォルは、再び人間呪符としてフォンの寝室に通うことになりますが、王の寝室に巫女が通っていると聞きつけた王妃ボギョンは嫉妬に燃えるのでした。

第10話「心揺さぶる文」

ウォルがフォン宛てに書いた手紙は、寝室に入る前に門番に没収されてしまいます。それに気づいた護衛ウンは、翌朝、密かにフォンにその手紙を届けました。一方、ウォルを探し回る陽明君は、偶然、以前助けたことのある霊感のある少女チャンシルと再会します。陽明君は、チャンシルが巫女だと聞いて、ウォルのことを尋ねました。ノギョンに口止めされているチャンシルは一度は知らないと答えますが、命の恩人である陽明君にウォルのことを教えることにします。ある晩、ヨムは、亡き妹の部屋でヨヌが死の直前にフォン宛てに書いた手紙を見つけました。ヨムは、その手紙をフォンに届けます。フォンは、ヨヌが病に苦しみながらも、乱れた文字でフォンを気遣う手紙を書いていたことに涙しました。そして、ふと、ヨヌが元気な時に書いた文字を見たくなり、昔の手紙を取り出したフォンは、その文字がウォルの手紙の文字とそっくりなことに気づくのでした。

第11話「許されぬ縁」

フォンはウォルを呼び出し、感情的になって生い立ちについて問い詰めますが、ウォルには記憶がなく答えることができません。ウォルは、そんな自分がフォンをかえって混乱させてしまうと考え、ノギョンに人間呪符を辞退したいと申し出ます。ウォルが帰った後、ヨヌの最後の手紙を読み返していたフォンは、ヨヌの急死に疑問を持ち始めました。チャンシルは、陽明君にウォルのことを教えたため、ノギョンの怒りに触れ、星宿庁を追い出されてしまいます。チャンシルは再び陽明君に助けられ、お礼に陽明君とウォルを引き合わせようと、着替えを持ってきてほしいとウォルに手紙を書きました。ウォルは、チャンシルの服を出そうとして、戸棚の奥に見覚えのあるかんざしを見つけます。一方、フォンは、ヨヌの死の真相を探るため、王宮を抜け出して先王の側近の隠居先を訪ねていました。その帰り、フォンは、服を届けに行く途中のウォルと町で偶然出会うのでした。

第12話「切なき恋心」

フォンとウォルは、成り行きから町の人形劇団を鑑賞することにします。それは、8年前に王宮の別宮で一緒に人形劇を見た夜を彷彿とさせるのでした。ウォルを待ちきれずに探しに出た陽明君は、2人が人形劇を鑑賞する姿を見つけ、悲しげにその場を去ります。ウォルは人間呪符を辞退したと言いだせずにフォンを見送りました。その夜、人間呪符がウォルでなくなったと知ったフォンはウォルを呼び出し、「勝手に離れるな」と命じます。その後、先王の側近の自害の知らせが届き、ヨヌの死にますます疑問を持つフォン。そんな中、フォンとボギョンの子作りの吉日が決まります。フォンは、体調不良を口実にボギョンを拒み続けていましたが、ボギョンの策で、体調が良くならないなら能力のない人間呪符を処罰すると脅され、仕方なくボギョンの寝室へ行くことに。その夜、涙を流すウォルに、陽明君は「王子の身分を捨てるから一緒に逃げよう」と言うのでした。

第13話「ただひとつの望み」

ウォルは、陽明君の申し出を丁寧に礼を述べてから断りました。そこへ、ボギョンの寝室でフォンが倒れたという知らせが入ります。ウォルが駆けつけると、フォンの容体が安定し始め、ウォルは朝までフォンに付き添いました。その後、フォンが急に倒れたのは、巫女の呪いのせいではないかと疑われ、ウォルは捕えられます。厳しい拷問を受けるウォル。陽明君は、その場に出向き、あの夜、ウォルは自分と一緒にいたので呪いはかけていないと証言します。ウォルの疑いは晴れますが、陽明君もウォルに想いを寄せていることが、外戚ユン一族の知るところとなってしまいました。ユン一族は、それを政争に利用しようと企みます。陽明君はフォンを訪ね、全てを捨ててウォルと生きたいと願い出ました。フォンは、陽明君と一緒にいても、ウォルが危険なことに変わりはないと考え、それを許可しませんでした。陽明君は、そんなフォンに敵対心を持ち始めます。

第14話「天変の時」

ウォルは、呪いをかけた疑いは晴れたものの、王族を惑わせた罪で、貧民の治療を行う活人署へ送られることになってしまいます。また、陽明君は、家臣たちの申し立てにより謹慎処分となりました。その頃、大王大妃とボギョンは、ヨヌが暮らしていた別宮から女の泣き声を聞くようになります。大王大妃は、霊を慰めるため、ウォルを生け贄にすることにしました。ウォルは活人署へ向かう途中に密かに連れ戻され、別宮に閉じ込められてしまいます。陽明君は、ウォルが消えたという知らせを聞いても屋敷から出ることができず、歯がゆい思いをするのでした。一方、フォンは、成均館を卒業して義禁府の役人となったホン・ギュテに、ヨヌの死について調べ直すよう命じていました。ギュテは、ヨヌを看取った町医者を探し出し、ヨヌが死後も温かかったという話をフォンに伝えます。そして、別宮に閉じ込められたウォルは、ヨヌとしての記憶を全て取り戻していたのでした。

第15話「深まる謎」

フォンが家臣たちを説得し、謹慎を解かれた陽明君は、すぐに活人署へ行きました。ウォルはいませんでしたが、医学に詳しい陽明君は、活人署で人々の世話をするようになります。そこへ、ウォルが連行され、2人は再会しました。記憶を取り戻したウォルはソルと、父の墓参りに行きます。その後、偶然、墓に来た母と兄の会話を物陰で聞いたウォルは、父が自分の死を苦に自害したと知るのでした。陽明君は、暗い顔をしたウォルを見て、貧民街の子供たちとの遊びに誘います。そのおかげで、ウォルは笑顔を取り戻せました。陽明君は、子供の時にヨヌにあげた悩みを代わってくれるという石「解憂石」をウォルも知っていたことから、ウォルがヨヌだと気づきます。お忍びで活人署に来たフォンは、笑い合う2人の姿を見て立ち尽くすのでした。引き続きヨヌの死を調べるギュテは、別宮でヨヌの世話をした女官に会いに行きますが、彼女は何者かに殺されていたのです。

第16話「真実に落ちる涙」

ボギョンは、フォンが気にかけている巫女の顔が見たいと、ウォルを呼びつけました。ヨヌにそっくりなウォルに驚いたボギョンは、その日から、ヨヌの影に怯えて暮らすようになります。ボギョンの部屋からの帰り、ウォルは王宮内でフォンに出会います。しかし、ウォルは、フォンをこれ以上苦しめたくないと、記憶が戻ったことを告げずに立ち去るのでした。活人署でウォルの帰りを待っていたノギョンは、8年前にヨヌに呪術をかけたことを詫びます。さらに、巫女が人命に関わる呪術を成功させるには強い願望を持った人間が一緒に祈ることが必要で、当時、ミナ王女がその役目を担ったと告げました。それは、大王大妃の策略で、フォンの妹であり、ヨヌの兄嫁となったミナ王女が加担していれば、フォンとヨヌがその事実を知ったとしても手出しできないと考えたのです。一方、フォンは、ギュテの報告とノギョンの話から、ウォルはヨヌだと確信するのでした。

第17話「ひとつになる時」

フォンは、ウォルに会いに活人署へ行きました。そこへ、ボギョンの父ユン・デヒョンの刺客が現れ、ウォルが襲われます。陽明君とウンが応戦しますが、陽明君は負傷してしまいます。フォンは代わりに剣をとり、ウォルを連れて逃げるよう陽明君に指示します。しかし、陽明君は約束の場所ではなく、出家した母が住む寺へ身を隠したのでした。居場所を突き止めたフォンは、陽明君に決闘を申し込みます。決闘で陽明君が優位に立ちますが、ウォルの気持ちを思い、陽明君はフォンを斬らずに剣をおろすのでした。フォンはウォルを連れ帰り、王宮内に匿います。ウォルは自分がヨヌだと認めますが、ミナ王女が8年前の事件に関わっていたことは、フォンと兄のために隠していました。フォンは、8年前の事件の唯一の証人であるノギョンにも身を潜めるように命じます。一方、ヨヌが生きていることを知った大王大妃とユン・デヒョンも秘密を守るために動き出していました。

第18話「反逆のささやき」

やがて、ギュテの調査と、先王の遺した言葉から、ミナ王女が8年前の事件に関わっていたのではないかと気づくフォン。そこへ、ミナ王女が懐妊の報告に来ます。強い口調で問い詰めるフォンに、ミナ王女は涙ながらに当時のことを語ります。王女の夫は官職につけない決まりのため、先王から、将来有望な家臣となるであろうヨムとの結婚を反対されたミナ王女。そんな時、大王大妃から、ヨムとの結婚を交換条件に、ヨヌにかける呪術の手伝いを提案されていたのでした。先王は、そのことを突き止めていたものの、自分の娘を罰することができず、心に秘めたまま、この世を去っていました。ミナ王女は、自分は罰を受けるので、ヨムとお腹の子は守ってほしいとフォンに懇願します。そんな中、フォンに真相を知られたユン・デヒョンは、陽明君を擁立して謀反を起こし、事件を隠ぺいしようと企んでいました。

第19話「命尽きるとも」

その頃、「8年前、外戚のユン氏が世子の妃を暗殺した」という噂が広まっていました。ボギョンは自分の地位を守るため、ヨヌを呪い殺すよう王宮外の巫女に命じますが、ノギョンは呪術でそれを阻止します。ユン・デヒョンは、ヨヌの兄ヨムを刺客に襲わせました。かつての使用人であり、ヨムを慕って度々様子を見に来ていたソルは、ヨムを守ろうとして命を落とします。死に際、「ヨヌは生きている」と言い遺すソル。また、ユン・デヒョンは、共犯者の大王大妃までも毒殺します。陽明君は、ユン・デヒョンの求めに応じ、反乱軍のリーダーを引き受けました。そして、フォンを見限って自分についてくる家臣に記名させるのでした。反乱はフォンが狩猟に行く日に決行されることに。狩猟の日、フォンは自分が王宮を離れるため、ヨヌを安全な場所へ連れて行くよう、ギュテに命じました。王宮を出ようとしたフォンは、反乱兵に囲まれ、陽明君もフォンに剣を向けます。

第20話「悠久を照らす光」

ところが、陽明君は、突然向き直って反乱軍を斬りつけ、フォンと共に戦い始めます。協力してユン・デヒョンを討ち取ったフォンと陽明君。しかし、反乱軍の残党が投げた槍が陽明君の体を貫きます。陽明君は、フォンに反乱軍の名簿を手渡し、息を引き取りました。陽明君が反乱軍に協力するふりをして謀反者の名簿を入手し、フォンがそれを一掃するのが2人が密かに交わした約束だったのです!一方、ヨヌが案内されたのは、母と兄が身を隠す場所で、3人は再会を喜びました。また、父が謀反を起こしたと知ったボギョンは自害し、ヨヌが新しい王妃となります。ノギョンは、事件の犠牲者たちを慰霊する儀式の後、力尽き天に召されました。ミナ王女は出産後、奴婢として都の外へ追放され、ヨムは息子ウイを1人で育てることに。数年後、息子に恵まれ、ウイにも母が必要だと感じたヨヌは請願してミナ王女の身分を戻し、親子一緒に暮らせるように取り計らうのでした。

韓国ドラマ「太陽を抱く月」感想(見所・注目内容)

シーズンを通した感想。(約300文字~約400文字)
本作は、朝鮮王朝を舞台にした架空の物語。架空だからこそできる斬新なミステリー仕立ての時代劇に仕上がっています。全20話のうち5話までを子役が演じ、主人公フォン役のヨ・ジングをはじめとする名子役たちの演技で序盤からストーリーに引き込まれました。成人後のフォン役キム・スヒョンは、心を閉ざした王を今までにない抑えた演技で好演。ヨヌ役は、ハン・ガインが30歳とは思えない透明感で、運命に翻弄されながらも強く生きるヒロインをけなげに演じています。ライバルとなる陽明君役にはチョン・イル。ヒロインを愛しながらも、優しい笑顔でただ守ろうとする姿に涙が止まらなくなります。また、主人公たちの運命を握る国巫ノギョン役のチョン・ミソン、悪役のキム・ウンスなどベテラン俳優の名演技も見逃せません。次第に明らかになる事件の真相や、登場人物それぞれの人生の選択に最後まで目が離せない作品です。

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