「さらば、佳き日」ネタバレあらすじ全話紹介│原作月末は?新婚夫婦の正体!
ドラマ「さらば、佳き日」は、山下美月さんと鈴木仁さんの共演、茜田千(アカネダユキ)の同名漫画を原作としています。
この物語は、妹が自分の兄に恋をしてしまうという複雑な関係を抱えた「新婚夫婦」の二人の結末について描かれています。
今回は、「さらば、佳き日」のドラマと原作漫画のあらすじをネタバレ形式でご紹介します。
最終回までドラマ「さらば、佳き日」を応援しましょう!!
ドラマ「さらば、佳き日」ネタバレあらすじ紹介│2023年6月放送開始
ドラマ「さらば、佳き日」を最終回まで1話ずつあらすじをネタバレありで紹介をしています。
原作漫画を知っている方でも、また違うテイストになっており楽しむことができる作品になっています。
ドラマ「さらば、佳き日」1話ネタバレあらすじ│2023年6月12日放送
2023年、春…。
晃は桂一と新生活をスタートさせます。
近所には新婚夫婦だと自己紹介する彼女たちでしたが、実は2人は兄妹関係でした。
時は遡り6年前の2017年の春…。
女子高生の晃は大学生の兄・桂一のことを愛してしまったのです。
高校生活を送る晃はしっかり者で、家に帰ると兄・桂一のために料理を作ったり、家の掃除をするなどテキパキと家事をこなしていました。
というのも晃と桂一の母はアパレル会社でバイヤーとして働いていて、父と共に海外で暮らしていて、家では晃と桂一の2人暮らしなのです。
兄・桂一と仲良くなんの不満もなく暮らす晃でしたが、そんなある日、桂一が家に女性を連れて来ます。
彼女は桂一と同じ大学の演劇サークルの友人らしく、2人はすぐに部屋へと入っていきます。
晃は兄・桂一が女性と共に部屋に入る様子を見ながら複雑な気持ちになるのだった。
その後、晃は兄が自分から離れて行く気がして落ち込み、この感情が普通ではないことに悩みます。
そんなある日、帰宅した晃は桂一と話していました。
そこで前に訪ねて来た桂一の女友達みたいに綺麗になりたいと話す晃。
すると桂一は「晃は今のままで変わる必要ないよ」と優しく言い頭を撫でます。
晃は桂一にときめいてしまいます。
そして、桂一も妹・晃が自分に思いを寄せていることに気が付くのでした。
完全に兄に恋に落ちてしまった晃。
しかし相手が兄ということで複雑な気持ちになり、思い悩み涙を流すのでした。
一方、晃の親友・珠希は父と2人で暮らしていました。
母は別の男と浮気をして家を出て行ってしまったのです。
そんな珠希には幼馴染の剛がいて、度々珠希のことを心配して家に訪ねて来ていました。
ちなみに剛は桂一と同じ大学に通い友人関係です。
時は戻り現在、2023年…。
晃は現在に至るまでずっと兄・桂一のことを想い続けていました。
引っ越した日の夜、兄・桂一と新しい家で荷解きをする晃。
すると桂一は突然晃にバックハグをします。
そして2人は良いムードになり…。
ドラマ「さらば、佳き日」2話ネタバレあらすじ紹介│2023年6月19日放送
2023年の春、兄妹であることを隠しながら夫婦として新居で新生活をスタートさせた晃と桂一。
桂一は出版社で働いていて、主に絵本の出版を担当していました。
どうやら桂一の出版社の絵本は晃が保育士として働く保育園にもあるようで、子どもたちにも人気なのだとか。
そんななか、桂一のスマホには母親からの電話が何度も掛かってきます。
しかし桂一はその電話を無視するのでした。
時は遡り、2018年の夏…。
晃の家に両親が一時的に帰国することが決まるなか、桂一は大学の演劇サークルの巡業で数日間家を空けることになります。
そんななか、晃は浴室の窓の外でこっちを覗く不審な若い男を目撃し、恐怖心に襲われながらも兄に心配かけないよう気丈に振る舞います。
桂一はそんな晃を心配するなか、大学で友人・剛と話していました。
そこで桂一は演劇サークルのメンバーではない剛に「今年も学祭を手伝って欲しい」と頼みます。
実は前回の学祭で演劇を行った桂一のサークルはメンバーの1人がケガにより出演できなくなり剛に手伝ってもらい、学祭の演劇を成功させた過去があったのです。
そしてその時、剛はある気持ちに気付いてしまいます。
それは自分は桂一のことが好きだという気持ちでした。
晃の友人・珠希は放課後に同級生から声を掛けられ、あるスイーツ店に連れて行かれます。
そこは無料でスイーツを食べられる怪しい店で、珠希が不審に感じるなか、珠希は近くにいたおじさん客に声をかけられ外に連れ出されます。
実はそのスイーツ店はパパ活の出会いの場だったのです。
おじさん客に外に連れ出された珠希はホテルに連れて行かれそうになるも、そこに剛が現れ助けられるのでした。
その後、剛に家まで送ってもらった珠希。
すると家には晃がケーキを届けてくれていて、それを父と剛と珠希と3人で話すことに。
そこで父は剛に「珠希と結婚して欲しい」と頼みます。
すると剛は自分は男が好きだということをカミングアウトし、珠希とは結婚できないことを告げます。
密かに剛に想いを寄せていた珠希はショックを受けるのでした。
翌日、桂一は晃のことを心配しながらも大学の演劇サークルの巡業に出かけて行きます。
その夜、家で1人留守中の晃。
すると晃を心配した桂一が家に帰って来ます。
晃が驚くなか、前に浴室の窓からこっちを覗いていた男が玄関に現れます。
実はその男は恋人が桂一の演劇サークルのファンで、桂一とのツーショット写真を見つけたことから恋人が桂一と浮気していると勘違いし家までやって来たのです。
なんとか誤解は解けてこの件は解決しましたが、晃は桂一を失うことへの恐怖を感じたのでした。
数日後、晃と桂一は話していました。
そこで晃は近いうちに家を出ていくつもりだと桂一に伝えます。
それを聞いた桂一は突然のことに驚くのでした。
ドラマ「さらば、佳き日」3話ネタバレあらすじ紹介│2023年6月26日放送
2019年春、晃は桂一に実家から引っ越すことを告げます。
突然のことに桂一は驚き戸惑います。
詳しく話を聞くと、保育士になるために大学の近くで一人暮らしをするのだとか。
そして母親にはすでに報告済みで了承を得ているのだとか。
週明けには引っ越してしまうということで、晃は桂一が1人になっても大丈夫なようにと洗濯や料理の仕方など家事のやり方を教えるのでした。
一方、剛はいつものように珠希の家に食事を届けていました。
肉じゃがを受け取った珠希は少し剛と話すことに。
そこで珠希が晃が保育士になろうとしていること、大学に通うため一人暮らしをすることなどを話します。
すると剛は「俺も就職したらここを出ていくかな…」とつぶやきます。
それを聞いた珠希は少し寂しい気持ちになるのでした。
桂一と剛は大学4回生で、就職活動の真っ最中。
ある日、面接を終え桂一と剛が2人で歩いていると、下校する高校生を目撃します。
高校生を見ながら「俺たちにもあんな時代があったなぁ…」と2人は高校時代を懐かしみ当時のことを回想します。
時は遡り2015年春…。
剛は女子を妊娠させて中絶させたと噂を立てられ他の生徒からからかわれていました。
すると剛はからかってきた生徒に「俺の恋愛対象は男だからそれはあり得ない」とその噂が嘘だとはっきりと告げます。
それを聞いた生徒たちは剛を嘲笑うなか、それを聞いた桂一は剛に興味を抱き2人で話すことに。
「いつ男が好きだと気付いたの?」と純粋に質問する桂一。
男が好きだという自分のことを気味悪がらずに接してくる桂一に剛は戸惑うなか、桂一は「好きになったらしょうがないもんね」とまっすぐな目で剛に告げます。
それを聞いた剛は桂一に他の人にはない何かを感じるのでした。
時は戻り2019年…。
晃は珠希と話していました。
そこで2人も自分たちの高校生活について回想していました。
時は遡り2017年春…。
珠希の母親が浮気をして出て行ったことがクラスに広まり、珠希は辛い思いをしていました。
そんな珠希の様子を心配した晃は、「辛い時は無理して笑う必要ない」と言葉をかけ珠希を慰め励ましたのです。
それにより珠希は救われたのでした。
時は戻り2019年…。
帰宅した晃は明日の引っ越しに向けて荷造りや部屋の片付けを始めます。
そして荷造りが終わり、晃は桂一の部屋で布団を並べて寝ることになります。
寝る時間になり布団に入った2人。
すると桂一は晃の布団に入ろうとするも躊躇し、そのまま眠りにつくのでした。
翌朝、引っ越し屋が来て桂一と晃は荷物を運び出すなか、桂一は昨日から晃の様子がおかしいことが気になっていました。
「本当は家を出たくないんじゃないか?」
桂一は晃にそう問います。
すると晃はその気持ちがあることを認めつつも、一生桂一と暮らすことはできないため、それに慣れるために今回の引っ越しを決めたと話します。
それを聞いた桂一は複雑な気持ちになりながらも新居に向かう晃を見送りました。
その後、晃がいなくなり1人になった桂一は、晃がもう実家に帰ってくるつもりがないことを知り寂しさを感じるのでした。
ドラマ「さらば、佳き日」4話ネタバレあらすじ紹介│2023年7月3日放送
ドラマ「さらば、佳き日」の第4話では、中心人物である桂一の苦悩と成長が描かれます。桂一の弟である晃が家を出てから既に2年半が経過しており、桂一自身も映像制作会社で忙しく働く日々を送っています。ある日、桂一が帰宅すると、家の中に光が灯り、晃の帰宅を期待しますが、実はイタリアから帰国した母・奈緒美でした。彼女は部署異動に納得できず帰国、そして家に居を構えると宣言します。
桂一はその状況に困惑し、高校時代の親友・剛に泊めてほしいと頼むと、剛はそれを受け入れてくれます。剛の家で一息つく桂一は、剛に母親との軋轢と、帰ってくるかもしれない晃への期待を明かします。そんな桂一に対し、剛は自身が桂一に抱く秘めた想いを複雑に感じながらも、剛は桂一に一人暮らしを提案します。
一方、桂一は奈緒美から晃が二度と家に帰ってこないと聞かされ、混乱し、ヤケ酒を飲んでしまいます。桂一が泥酔し路上で寝てしまったところを剛が見つけ、自宅に連れ戻します。その翌日、桂一は剛とその部下・西田と共に飲み、楽しく過ごすのですが、その中で西田は剛に対し桂一への感情を見抜き、そのことを指摘します。剛は何も答えられずに動揺します。
数日後、剛は再度桂一に実家を出て一人暮らしすることを提案しますが、桂一はその提案にネガティブに反応し、剛は桂一に対して喝を入れます。桂一はその後、大学時代の友人と飲む中で、自身も状況を変える決意をし、転職と家出を決意します。奈緒美に激怒されながらも、桂一は晃の家を訪れますが、晃と対面する勇気がなく、その場から立ち去ろうとします。
その瞬間、桂一に気付いた晃が追いかけてきます。晃と桂一の感情的な再会は、晃が涙を流す中、桂一が晃に対して意外な行動を起こすところで終わります。それは、感情が高ぶる中での、予想外のキスでした。この一連の出来事は、桂一が自身の生活と感情について深く考え、新たな道を歩み始めるきっかけとなります。
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ドラマ「さらば、佳き日」5話ネタバレあらすじ紹介│2023年7月10日放送
7月10日に放送されたドラマ「さらば、佳き日」第5話は、昔なじみの桂一と晃の微妙な距離感と、彼らの人生について描かれました。
桂一と晃の再会の場面から物語は始まります。桂一は晃にキスをした後、高熱によりその場に倒れます。晃は友人と共に桂一を自分のアパートに運び、彼を看病します。
桂一が目覚めると、晃は台所で彼が好きなかりんとうを作っており、二人の間にほのかな緊張感が流れています。
キスの話題が出ると、桂一は「風邪をうつしたかもね」とユーモラスに返すのですが、その和やかな雰囲気は友人の訪問によって一変します。
桂一は自分の家族や職業について語り、一人で生活しようと考えていることを晃に伝えます。
しかし晃は桂一の決断に反対し、彼と一緒に暮らすことを提案します。
これには桂一も驚くばかりでした。
同じ頃、珠希は自身の就職について悩んでおり、元気がない剛のことを心配していました。
そんな中、剛が桂一に特別な感情を抱いていることに気づき始めます。
次の場面では、桂一と晃が新生活のために新しい会社を訪問します。
彼らは民宿での生活を始め、晃は新婚夫婦だと紹介します。
この前のキスについて話し合い、晃は桂一に「夫婦ごっこをするか、兄妹に戻るか決めてほしい」と頼みます。
さらに晃は、「兄妹を選んだら二度と会わない」と宣言し、混乱する桂一を残して家に帰ります。
混乱の中、桂一は自分と晃の関係を考えますが、答えは出ません。
その後、晃が自宅を引き払っていると、桂一から「一緒に暮らそう、待ってる」というメールが届きます。
これにより桂一は晃と夫婦として生活することを選び、喜びを感じた晃は桂一のもとへと向かいます。
晃と再会した桂一は、晃に会うなり彼を抱きしめます。
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ドラマ「さらば、佳き日」6話ネタバレあらすじ紹介│2023年7月17日放送
ドラマ「さらば、佳き日」第6話の物語は、出版社に就職し地方へ移住した桂一と妹の晃の逃避行を描きます。
二人は、新婚夫婦として新たな生活を開始、伝二の経営する民宿に滞在し、新たな仕事に励みます。
桂一は伝二から絵本作家・帆奈への届け物を頼まれ、帆奈の家を訪れます。
帆奈は桂一に、自分に似た弟がいたという事実を明かします。
帆奈が描いていた絵本は、既に亡くなった弟への想いを綴ったもので、弟の死後、絵本を描くことをやめてしまったと聞かされ、桂一は複雑な心情に陥ります。
一方、民宿で働く晃は、近所の赤ちゃんの子守りをしながら、桂一との間に子どもがいたらと想像し、桂一に子作りを提案します。
しかし、驚いた桂一は、その場から逃げ出します。
次の日、二人は海に出かけ、桂一は晃から衝撃的な言葉を聞きます。
「私たち、結ばれないなら死のう…」それは幻覚で、桂一は複雑な気持ちになりながら、晃を抱きしめます。
桂一は帆奈の家を再訪し、彼女が倒れているところを見つけます。
桂一に対して誤解を生じ、帆奈は桂一にキスをしますが、桂一はその場から逃げ出します。
夏祭りの日、桂一は晃と共に祭りに参加しますが、そこで帆奈に出会います。
晃を置き去りにし、桂一は帆奈と会話を交わすことに。
その中で、互いの苦しみを吐露し、帆奈が弟と自分の間にあった特別な関係、桂一が晃と演じている夫婦関係の本当の理由を打ち明けます。
その会話を偶然聞いてしまった晃は、桂一が自分と一緒にいることで辛い思いをしていると知り、深いショックを受けます。
第6話は、このような衝撃的な展開で幕を閉じます。
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「さらば、佳き日」ドラマ6話ネタバレあらすじ│兄妹の逃避行の結末は?帆奈の登場!
ドラマ「さらば、佳き日」7話ネタバレあらすじ紹介│2023年7月24日放送
7月24日放送のドラマ「さらば、佳き日」第7話では、主人公たちが新たな事態に直面します。
夏祭りの夜、晃とはぐれた桂一は晃が見つからず、一人で家に帰宅します。
しかし、晃はすでに眠りについていて、朝には晃の姿が消え、部屋には「桂ちゃんの夏服を取りに家に帰ります」との手紙だけが残されていました。
一方で、桂一と晃の母、奈緒美は、珠希のバイト先を訪れます。
桂一と晃の居場所を尋ねるも珠希は知らないと言います。
その場で奈緒美は倒れ、病院に運ばれることとなります。
これを知った晃は、急いで母のもとへ駆けつけます。
奈緒美の病院から帰宅した晃は、桂一との関係について悩みます。
桂一を思いやる晃の心情は、知らず知らずのうちに桂一を追い込んでしまったという自責の念にまみれていました。
そこへ珠希が訪ねてきます。
晃は桂一と一緒になりたくて駆け落ちしたが上手くいかなかったと打ち明け、その後も桂一のことをずっと好きだったこと、独り占めしたかったこと、それを1人で抱え込んでいたことを明かします。
それに対して珠希は、晃に対して「こっちに戻って来たら?」と提案します。
母・奈緒美のお見舞いに行った晃は、両親が絶縁状態になっていたことを知り、驚きます。
そこで、奈緒美は両親との確執について語り始めます。
それによれば、両親は奈緒美のアパレルの仕事をする夢を理解してくれず、ずっと止められていましたが、両親が事故で亡くなった後に夢を追うことができ、家族もできたのです。
しかし、体も心も限界に達しているということを知った晃は、一時的に実家で母の介護をすることを決め、そのことを桂一に電話で伝えます。
その頃、剛は福岡への転勤が決まり、晃の居場所を珠希に頼みます。
一方、珠希の父は、不倫した母が男と別れ、家に戻りたいと言っていることを珠希に告げます。
珠希は「あの人は自分がスッキリしたいだけで私たちのことは何も考えていない」と反論します。
そして、桂一の方は、同僚から「晃ちゃんはお前の妹なんだろ…?」と質問されるのでした。
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「さらば、佳き日」ドラマ7話ネタバレあらすじ│桂一の前から姿を消す晃はどこへ!?
ドラマ「さらば、佳き日」最終回8話ネタバレあらすじ紹介│2023年7月31日放送
桂一は晃が実家に帰ってしまい、そのまま戻ってこない事態に頭を抱えていました。
そして、職場の同僚から「晃は妹なのか?」という問い詰められ、桂一は混乱しながらもその場を誤魔化すことに成功します。
その一方、桂一の心情は複雑で、妹としてではなく一人の女性として晃を愛していたことを、友人の剛に打ち明けるのでした。
また、晃の方は母との退院祝いの食事が、実はお見合いだったことを知り、驚きとともに混乱します。
さらに、自身の存在が「桂一が孤独にならないように」という理由から生まれたと母から聞かされた晃は、その場から立ち去り行方をくらます。
この事実にショックを受けた晃は、桂一が自身を迎えに来るまで姿を消していました。
その他の登場人物たちもそれぞれに葛藤を抱えていました。
不倫して出て行った母が戻るかもしれない珠希は、高校時代の友人・柳沢からのアドバイスにより、少し気持ちが楽になることができました。
最終的に、桂一が晃を見つけ出すと、「私を産んだ理由を知って、桂一のそばにいるべき人間だと思った」という晃の告白に対し、「お前を妹として見ることはできない」と返します。
そして、その場で二人は再び一緒になることを決めるのでした。
これにより、桂一と晃の絆は深まり、これまでの葛藤を乗り越えた彼らの新たなスタートが描かれる結末となりました。
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「さらば、佳き日」ドラマ最終回8話ネタバレあらすじ│姿を消した晃の行方は!?
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原作漫画「さらば、佳き日」1巻ネタバレあらすじ紹介
ドラマ「さらば、佳き日」の原作漫画のあらすじをネタバレありで紹介しています。
原作漫画「さらば、佳き日」は、2015年に発表され全8巻で完結しています。
作者は、茜田千(アカネダユキ)さんです。
1巻につき、おおむね3話ずつ話が進んでいきます。
漫画「さらば、佳き日」1話あらすじ紹介
絵本の出版社で働く桂一と保育園の先生である晃が、新しい住まいに引っ越してきます。
桂一の携帯には頻繁に着信がありますが、彼はこれを無視します。
電話の向こう側には桂一と晃の母親・奈緒美(演じるのは小沢真珠)がおり、「自分たちの意志で出ていくなんて」と怒りをぶつけていました。
奈緒美は、晃が結婚し、子供を持ち家庭を築いてほしいと思っていました。
その後、桂一は晃に自分たちの子供を持つことを望むかどうか尋ねます。
晃は「いらない」と答え、「桂ちゃんが一緒にいるだけで満足だ」と語ります。
ここでは桂一と晃の幼少期のエピソードが短い話として語られます。
雪が降る日、桂一が熱を出していたので、幼い晃はパン屋に走って行き、パンの耳のかりんとうの作り方を教わって自分で作ります。
帰宅した晃は作ったかりんとうを桂一に食べさせ、桂一は何も食べられなかったはずなのにそれを口にします。
心温まるエピソードが展開されます。
漫画「さらば、佳き日」2話あらすじ紹介
桂一が高校生、晃が中学生の頃の話。
家にすぐに帰ることの多い晃は、共働きの両親の代わりに、少し頼りない兄の桂一の面倒を見る毎日を送っていました。
家事に興味があり、家事をいかに効率的に行うかに喜びを感じていました。
そんなある日、桂一が女性を連れて家に帰ってきます。
母の誕生日に向けてお菓子を作っていた晃は、これに驚きます。
晃は、桂一とその女性にパンケーキを提供し、2人だけの時間を作らせないように邪魔をします。
数日後、晃のことを考え、帰宅が遅くなることをメールで伝えます。
友人の珠希(演じるのは加藤小夏)からは、兄に過剰に関心を寄せすぎていると言われ、晃の気持ちは複雑になります。
家に帰ると、桂一はベッドで深く眠っています。服は散らばっており、その頭の乱れた姿を見て、晃は「髪を伸ばして大人になれるかな」とつぶやきます。
桂一は「今のままでいい」と言い、晃は桂一に「好きだよ、桂ちゃん」と伝え、桂一も「俺も晃が好きだよ」と答えます。
しかし、その喜びもつかの間、晃は桂一の服を洗濯機に入れるときに、以前の女性の匂いを感じます。
ベッドが乱れていた意味を知った晃は、悲しみに打ちのめされます。
その後、晃は髪を更に短く切り、珠希に「失恋したの?」と尋ねられますが、否定します。
晃は、「振られてないから失恋ではない」と深みのある言葉を返します。
漫画「さらば、佳き日」3話あらすじ紹介
広瀬晃の親友である森珠希が主役です。物語は中学2年の春にさかのぼります。
珠希はバドミントン部を辞めることになりますが、その理由は先輩に誘われて援助交際を強要されそうになったからです。
一方、晃は球技大会で活躍し、人気者となっています。珠希の家庭状況は母親が男性を作り、家を出てしまい、父親も元気を失っています。
しかし、珠希は笑顔を絶やさず、晃は彼女に「無理して笑わなくていいよ」と伝えますが、珠希は自分が笑わなければ価値がないと思っています。
珠希は隣のマンションに住む大学生の牧嶋剛に頼って、大学の前で彼に出会います。
そこで、サッカーが得意な同級生の津田くんから誘いを受けます。
友人もいるという理由でためらいますが、津田は珠希の援助交際の未遂の証拠画像を見せて脅します。
爽やかなスポーツマンの津田ですが、実は友人と珠希を利用しようとしています。
しかし、牧嶋が珠希の元に駆けつけて津田のスマホを破壊し、珠希を助けます。
牧嶋は津田の悪い行いを知っていました。
そして、珠希の誕生日であり、いつも家で祝っていたはずなのに津田と一緒だったことに不審を抱いた牧嶋は、津田を尾行してきたのだと話します。
いつも笑顔だった珠希は「お母さん、なんで」と泣きます。
晃は珠希の家に誕生日ケーキを持って訪れ、お祝いします。
珠希の父親は珠希と牧嶋の仲の良さを話し、「剛君ならお嫁になってもいい」と言いますが、そこで牧嶋は「俺、男が好きなんで」とカミングアウトします。突然の失恋に珠希は心から笑います。
物語は10年後の現在に移ります。23歳の珠希はまだ父親と同居しています。
そこに親友の晃から誕生日を祝うお花が届きます。珠希は晃がどこで何をしているのか心配し、次の展開に期待を寄せます。
「鶴によせて」という超短編では、晃と桂一が龍神が祀られる神社で待ち合わせをし、一緒にあんまんを食べます。
晃は鶴の折り紙を折って神社に捧げ、桂一は自分が担当している絵本の人魚が晃にそっくりで好きだと告白します。
晃は照れて「そういうところ嫌い」と怒るのでした。
原作漫画「さらば、佳き日」2巻ネタバレあらすじ紹介
原作漫画「さらば、佳き日」2巻のあらすじをネタバレありで紹介しています。
2016年03月15日に発売された作品です。
4話では、牧嶋剛が自身の特別な感情に気づくエピソードが展開されます。牧嶋は、文化祭の舞台で桂一が兄の役を演じていたことを自覚し、自分が桂一に対して何を感じているのかを理解し始めます。これは彼の感情の成長と、桂一に対する視点の変化を示す重要なポイントとなっています。
5話では晃が兄の大切さを深く理解するエピソードが描かれています。特に、のぞき被害という出来事を通じて、晃は兄の存在の大きさを再確認します。
その後、晃が将来の職業について考えます。修学旅行先の京都で再会した友人、柳沢の影響により、彼女は保育士になるという決心をします。
最後の6話では、晃が大学進学を機に実家を離れることになります。これは、桂一と晃の間に起きる切ない別れのエピソードとなっています。晃の進学という新たな門出は、同時に彼女と兄の関係性に変化をもたらします。
漫画「さらば、佳き日」4話あらすじ紹介
第4話では、広瀬桂一と牧嶋剛の高校時代が描かれます。二人は同じクラスの3年D組でした。牧嶋は高校1年の冬に女子生徒から告白され、「俺、男が好き」と周囲にカミングアウトしますが、みんながそれを冗談だと思っています。しかし、桂一だけが真剣に受け止めてくれました。それ以来、牧嶋は桂一に好感を抱き、仲良くなっていきます。しかし、特別な感情はないはずだったのです。
桂一は演劇部の大道具係として活動しており、文化祭が迫っています。しかし、出演者が怪我をしてしまったため、桂一も舞台に立つことになります。引退した空手部の牧嶋も大道具係を手伝うことになります。ある日、桂一は牧嶋に「いつから男が好きだと気づいたのか」と尋ねますが、牧嶋は覚えていないと答えます。
文化祭当日、牧嶋はなぜ演劇部に入ったのかと質問します。桂一は「15年間、ずっと兄という役を演じてきたから」と答えます。桂一は眼鏡もコンタクトもせずに舞台に立ちます。その目の先には、観客席にいる晃がいます。牧嶋は特別な感情を抱くはずはなかったのに、なぜか胸が痛むのです。(※牧嶋が嫉妬し、自身の桂一への感情を自覚した瞬間です)
漫画「さらば、佳き日」5話あらすじ紹介
桂一が大学1年生であり、晃が高校1年生の夏休みの時代が描かれます。桂一は児童演劇サークルの保育園巡業のために東北へ向かう電車の中で、晃が窓から覗く人物を発見します。
一方、山形県で合宿中の牧嶋は実家に変な手紙が届いているとの連絡を受けます。桂一とは離れ離れになって暮らしており、晃と珠希という妹が覗き被害に遭ったことも伝えられています(これが後の伏線となります)。
桂一がいよいよ東北へ出発する直前、晃は実は友人の森珠希が宿泊してくれることを黙っていたことが判明します。しかし、晃を心配した桂一が急いで帰宅し、晃を抱きしめます。その直後、事件が発生します。若い男が現れて桂一に牧嶋の居場所を聞きますが、晃が害虫駆除のスプレーで男を撃退し、その後珠希が男を撃退します(牧嶋から教わった技で)。
翌日、桂一、晃、珠希、牧嶋の4人で夏祭りに行きます。犯人の男は、牧嶋がかつて告白された女子の彼氏であり、勘違いから逆恨みして犯行に及んだのでした。晃は自分にとって一番怖いのは桂一を失うことに気づきます(同時に牧嶋に対して珠希が特別な存在であることも実感します)。
また、「あこがれ」というエピソードでは、晃が高校の修学旅行で京都を訪れます。そこで中学時代の同級生である柳沢と再会します。晃は落ち葉拾いをしているときに、小さな子供から美しい落ち葉をもらいます。晃は保母さんへのあこがれを語ります。柳沢の夢はプロ野球選手ですが、珠希が「無理無理」と否定します。柳沢は自分でも「やりたい」ことと「なれる」ことは違うことを理解していますが、「気が済むまでやる」と決めています。晃は柳沢の言葉にハッとし、表情を浮かべます。
漫画「さらば、佳き日」6話あらすじ紹介
晃が高校卒業後の春に大学入学を控えている様子が描かれます。晃は保育の資格を取得するため、珠希とは異なる大学に進学することになります。ある日、晃は両親の許可を得て一人暮らしを始めるための準備をこっそりと進めていますが、桂一にはまだ告げていません。そして直前になって、晃は桂一に「来週には引っ越す」と告げます。
晃の荷物が引っ越し業者によって運ばれる夜、晃のベッドが運び出されたため、晃はリビングに布団を敷いて寝ることにします。すると、桂一も晃の隣に布団を敷いて一緒に寝ることになります。二人は修学旅行の夜の話題になり、「好きな人はいるの?」と桂一が聞くと、晃は「知ってるくせに」と答えます。
翌日、晃は桂一の世話をいつもしてきたが、「佳ちゃん(晃)がいないとだめなのは私(桂一)だ」と告げます。だからこそ、離れることが良い選択だと晃は決めたのです。(兄妹だから)一生一緒にいられるわけではないからです。
駅のホームで、桂一が再び帰ってくるのか尋ねると、晃は笑顔で「帰ってくる」と答えます。帰り道、桂一は晃が嘘をついて笑うことを思い出し、涙を流します。
原作漫画「さらば、佳き日」3巻ネタバレあらすじ紹介
この3巻では、主人公である桂一の苦悩や変化が深く描かれています。
7話では、桂一が通勤に時間がかかるにも関わらず実家を出ない理由が明らかになります。その理由は、晃のためでした。晃を心から思う桂一の行動原理が見える重要なエピソードとなっています。
続く8話では、桂一が自暴自棄に陥ります。晃が追い詰められていた事実を知った彼は、自己否定的な感情を露わにし、「死んで生まれ変わりたい」という過度な感情を親友の牧嶋に打ち明けてしまいます。これに対し、牧嶋は激怒します。桂一の心情の混乱と友人との関係性が描かれているエピソードとなっています。
9話では、桂一が職場環境を見直し、転職を決意します。この決断は彼自身の人生観や価値観に対する深い反省から生まれたもので、新たな道への踏み出しを描いています。
最後の10話では、桂一が家を出て晃と再会を果たします。それぞれの道を進むために選択した離別の後、二人は再び顔を合わせます。彼らの再会は、新たなスタートを切る決意と希望を感じさせる一方で、かつての絆の強さを再認識させるエピソードとなっています。
漫画「さらば、佳き日」7話あらすじ紹介
桂一が就職して3年目であり、晃は3年制の短大の3年生となり、卒業に向けて準備を進めています。
桂一は晃が家を出てから音信不通であることを心配しながら、パワハラが横行している職場への通勤に1時間半かけています。ある日、帰宅した桂一を迎えたのは、ほとんど帰国しないバイヤーとして活動していた母親(演:小沢真珠)でした。母親は広報に異動になり、再び自宅での生活を始めることになりました。
しかし、桂一は毎日母親が家にいる生活に馴染むことができません。そこで、牧嶋の家に居候させてもらうことにします。牧嶋が「なぜ実家を出ないのか」と問うと、桂一は晃が帰ってきたときに「おかえり」と言うためだと答えます。そんな中、母親から「晃みたいに」帰らない気なのかというメールを受け取った桂一は…。
漫画「さらば、佳き日」8話あらすじ紹介
桂一が晃が家を出る決断をした時、母親が晃に対して「好きにすればいい。ただし、今までの学費を返して」と言い、晃を追い詰めていたことが明らかになります。母親は条件を出しているつもりであり、本気でお金を受け取るつもりはないと言っていますが、桂一は母の行動にショックを受け、自暴自棄になって酔っ払い、道端で寝込んでしまいます。そこで、牧嶋と牧嶋の後輩である西田に見つかります。西田は牧嶋の家に行く予定でしたが、牧嶋が桂一を気遣っていることに気づき、配慮して帰ります。
その後、桂一、牧嶋、西田との卓球対決などを経て、桂一は何に対しても投げやりになり、「(晃とは)赤の他人になれない」「いっそ生まれ変わりたい」と口にします。牧嶋は桂一につかみかかり、激しく怒ります。彼は桂一が自分から動かずに甘えているだけだと指摘します。
牧嶋は怒りのまま、「二度と顔を見せるな」と言って桂一を自宅から追い出してしまいます。
漫画「さらば、佳き日」9話あらすじ紹介
短大生の晃がインターンの職場で雇われることになります。一方、森珠希は就活の段階に入り、実家を出るかどうかを悩んでいます。珠希の母親が不倫をし家を出た経験から、父親を置いて家を出ることをためらっています。珠希は誰にも言えない関係は幸せになれないと母親を非難しますが、心の中で本当にそうなのか疑問を抱きます。
一方、桂一は職場の仮眠室で泊まる日々を送っています。そんな中、大学のサークル仲間だった松下から仕事の募集があると電話があります。松下はいつでも辞められると思えば楽になれると言いますが、桂一は迷っています。
その後、大学のサークルの同窓会でキョンちゃんの結婚を祝います。そこで部長が脚本コンクールへの応募を諦めようとしています。すると、男性の先輩が結婚してやるから辞めてもいいとわざと怒らせます。その先輩は、桂一がサークルの夏合宿の際になりふり構わず家に帰ったときは桂一もスイッチが入ったと言います。
桂一はついに行動する決意をし、転職することを決めます。さらに職場で部下が撮影した大学の文化祭の映像の中で、晃の姿を見つけます。上司からの声掛けにも「黙れ」とシャットダウンするほど、桂一は真剣に晃の映像を見つめるのです。
漫画「さらば、佳き日」10話あらすじ紹介
桂一は会社を辞めて引っ越しを決め、荷物を運び出します。その後、喫茶店で母親を呼び出し、「もう家には帰らない」と報告します。しかし、逆上した母親から水をかけられてしまいます。
桂一は音信不通のままの晃を探すために大学へ行きます。そこで晃の姿を見つけますが、思わず隠れてしまいます。その後、尾行を続け、晃の住むアパートを突き止め、晃が働く保育園での様子も遠くから見守ります。
桂一は「俺も好きだった」と一言、伝えたかったのですが、ネットカフェで短い眠りをとった後、風邪気味の中、夜に晃のアパートへ向かいます。そこで晃の部屋に若い男性が訪れるのを目撃します。桂一は階段に隠れて落ち込み、「晃」とつぶやきます。すると、晃がやって来て、「呼びました?」と言いながら2人は再会するのです。
番外編では、晃が幼稚園時代に作っていた「パンの耳のかりんとう」について話が展開されます。このかりんとうは別名「小人のたきぎ」とも呼ばれ、桂一が絵本に出てくる小さな薪に似ていると言われたことから名づけられました。晃の思い出の一品であり、寒くなると食べなくなる特別なお菓子です。
原作漫画「さらば、佳き日」4巻ネタバレあらすじ紹介
4巻では、桂一と晃の新たな旅立ちと彼らの間に生じる変化がメインテーマとなっています。
11話では、桂一と晃が北陸へと向かうことを決意します。新たな地での生活は彼らの関係性に新たな風をもたらすでしょう。この決断は彼らが自分たちの生活を自分たちの手で切り開く勇気を持っていることを示しています。
次の12話では、森珠希の恋愛について描かれます。彼女の恋愛感情がこじらせ、それが晃との間に問題を生むきっかけとなります。晃は珠希との連絡を断つ決断をします。これにより晃自身の気持ちが強く表現され、人間関係の変動が描かれています。
13話で、桂一と晃は富山へと足を運びます。しかし、そこで二人は衝撃的な決断を下すことになります。彼らは周囲に対して夫婦と偽ることを選択します。これにより、桂一と晃の関係性は新たな局面を迎えます。
そして、最終話14話では、桂一が晃と夫婦として暮らすことを決断します。これは桂一が自身の感情と向き合い、新たなステップを踏み出す象徴的なエピソードとなっています。
漫画「さらば、佳き日」11話あらすじ紹介
桂一は晃の住むアパートを訪れ、念願の再会を果たします。桂一はお邪魔かと思って帰ろうとしますが、晃が泣きながら抱きついて「行かないで」と引き止めます。感極まった桂一は思わず晃にキスしてしまいますが、キスシーンは車のライトに照らされてハッキリとは映っていません。
その直後、桂一は熱で倒れ込んでしまいます。晃が桂一を介抱し、意識を取り戻した桂一は、あの若い男性は晃の彼氏ではなく友人だったことを知ります。桂一は仕事を辞めて家を出たことを報告し、福井県にいる友人の松本の会社を訪ねてみようと考えていることを晃に話します。しかし、晃は猛反対し「ダメだ」と言います。しかし、桂一の決意が固いことを感じた晃は、最終的に一緒について行くことを決めます。
漫画「さらば、佳き日」12話あらすじ紹介
視点が森珠希に切り替わります。就活中の珠希は、あけおめの挨拶以来、晃に電話をかけますが、晃に初詣に誘われても断られ、「珠希、ごめんね」と謝られます。(解説: 実際は晃が逃避行をするために断ったのです)
珠希の父は何かを言いたそうですが、言葉に詰まってしまいます。珠希は父に恋人がいるのではないかと疑念を抱きます。
お隣の牧嶋との会話で、珠希は気楽で一人でいることを話します。しかし、牧嶋は珠希が片思いに悩んでいるのではないかと指摘し、珠希は図に乗られたような気持ちになります。
大学の女友達との会話でも、珠希はなじめず、男性恐怖症や同性愛を疑われますが、「1人が気楽」と答えます。しかし、友人から「片思いにこじらせているのでは?」と指摘され、珠希は思い当たる節があることを感じます。
珠希は色々と考え込んでしまい、晃の携帯に電話しますが、「現在使われておりません」という音声が返ってきます。
漫画「さらば、佳き日」13話あらすじ紹介
晃と桂一は富山県へ向かうことを宣言し、10日後に実際に旅行に出発します。桂一は晃が電車の車内販売で爆買いする様子を見て、以前はしゃいでいた晃の姿を思い出します。
桂一は大学時代の友人である松本の勤める出版社を訪れます。しかし、松本は桂一が本当に訪ねてきたことに驚きます。松本は編集長の伝司を紹介し、中途採用の募集は既に締め切っていると告げます。
しかし、伝司から縁があるかもしれないと言われ、しばらく観光して残ってみるよう勧められます。桂一と晃は伝司に紹介されたレストハウス「伝屋」へ向かいます。そこは伝司の双子の弟である伝二とその妻が経営している宿です。夫婦は桂一と晃を温かく迎えますが、二人との関係が不倫による逃避行だと誤解される可能性があります。松本も伝二と同様に不倫関係だと思っています。
桂一は誤解を解こうと慌てますが、晃が「家族です。私たちは夫婦なんです」と説明します。(補足: このシーンは見開きの2ページを使って描写されるほど重要な発言です)
宿の宿帳には「広瀬桂一/晃」と書かれており...。
漫画「さらば、佳き日」14話あらすじ紹介
晃が桂一と「夫婦」と言ったことで、伝二夫妻や松本がそれを信じます。
桂一は驚き、晃に謝るよう言います。晃は苗字が同じだから面倒な説明を避けたかったし、誰も知らない町で夫婦のふりをすることで楽になれるのではないかと思ったと説明します。「キスしたくせに」という晃の言葉に、晃は意図的に桂一にキスしたと明かします。彼女の行動は計画的なものでした。
晃は桂一に「決めてほしい」と迫ります。二人は夫婦のままで暮らしていくか、冗談であったことを明かして兄妹として別れるか、という究極の選択を迫られます。
晃は一度東京に戻り、いくつかの整理を行います。なぜ桂一がついてきたのかという理由は、桂一がどこで何をしていても晃が離れていても思い出せるようにするためだったのです。
晃は東京でアパートを解約し、卒業後の就職も内定辞退を申し入れ、保育園に頭を下げて卒業証書は郵送してもらう手続きをします。
大学の先輩から心配されますが、晃は自分の幸せが何よりも大切だと答えます。その直後、桂一からのメールが届き、「一緒に暮らそう」という連絡があります。晃は富山に戻るため、東京から帰るのです。
原作漫画「さらば、佳き日」5巻ネタバレあらすじ紹介
5巻では、桂一と晃の富山での新生活と二人の絆が深まる様子が描かれています。
15話は春の訪れとともに、桂一と晃の富山での近況報告が描かれます。二人の生活が進行する中で、新たな出来事や感情の変化が見られることでしょう。
16話では、より深い信頼関係が描かれます。晃が桂一の髪を切るなど、日常の中に溶け込んだ二人の絆が見て取れます。さらに、晃は桂一との子作りをほのめかすシーンがあり、二人の関係が新たな段階へと進んでいることを示唆しています。
次に、17話では晃と桂一が海岸デートに出かけます。ここでは、新たな環境の中での二人の楽しい時間やそれぞれの感情が細かく描かれ、彼らの関係性がさらに深まっていく様子が描かれます。
そして18話では、予期せぬ出来事が発生します。牧嶋のスマホに桂一から意味不明のメールが届きます。この事象は新たな展開を予感させ、読者の期待感を高めます。
漫画「さらば、佳き日」15話あらすじ紹介
桂一と晃が富山県の宿「伝屋」に住むことになりました。冬を越え、季節は春へと移り変わります。
桂一は「伝屋」の主人が経営する本屋で働いています。自転車を使って本の配達を行いながら、便利屋のような仕事もこなす日々を送っています。(※桂一は運転免許を持っていませんので自転車で移動しています)
一方、晃は昼間は定食屋でアルバイトし、夕方からは宿でお客様の対応を担当しています。
ある日、桂一は大学生の浩太郎が晃に興味を持っていることに嫉妬し、「お前可愛いんだから気をつけなきゃ」と晃に言います。晃はお風呂場に駆け込み、内心喜びます。
桂一は携帯メールでこの土地なら正しくなくても自由に生きていける気がすると打ち込みます。そして、晃がUFOを見たと言うので、桂一は携帯で動画を撮影します。その頃、「伝屋」の主人が経営する本屋にある女性が訪れ、本棚の本を買い占める様子が
漫画「さらば、佳き日」16話あらすじ紹介
晃が桂一の髪をカットし始めます。晃は「子作りしませんか?」と冗談めかして尋ねますが、笑いながら冗談だと言います。晃は「まね事ならいいかな」と付け加えますが、桂一はその場から逃げ出します。その後、晃は赤ちゃんのお世話をしながら、もし自分と桂一の子どもがいたらどんな子になるのかを想像します。自分の想像するだけなら許されるのかと思います。
一方、桂一は本棚を買い占めた女性の家へ、浩太郎が運転する車で大量の本を配達に行きます。彼女は画家なのか、絵の具で汚れていました。部屋の中まで本を運ぶ最中、桂一は彼女とぶつかって倒れ込んでしまいます。そこに彼女が覆いかぶさるように近づきますが、彼女は泣いていて…。
漫画「さらば、佳き日」17話あらすじ紹介
桂一が配達先の女性、ハンナと出会います。ハンナの涙は、実はコンタクトレンズの痛みからきていたのです(少しドジな一面もありますね)。
ハンナは母親が日本人で、幼少期には日本で暮らしていたと話します。彼女は絵を描くこと以外にはあまり得意ではなく、いつも優秀な弟に助けられてきたそうです。
桂一と晃は電車で海へデートに出かけます。目的地は「天晴」で有名な海岸です(雨晴海岸のことかもしれませんね)。晃は自分の実家が海の目の前だったため、海が自分の一部のような存在であり、海がそばにあると癒されるし、自分の家のように感じられたと語ります(この場面では晃が桂一について言っているような印象も受けます)。
2人は知らないおじさんから有名な岩を案内してもらいます。その岩は、源義経が雨宿りしたとされる「義経岩」かもしれません。岩の穴からのぞく景色は絶景でした。最初は桂一がおじさんに連れてこられた場所が怖くて殺されるかもしれないと心配していましたが、親切な人だと分かり安心します。晃はビビりの桂一をからかいつつも、桂一に抱きつき謝罪します。そして、2人は「また冬に一緒に来よう」と約束します(この約束は後のストーリーにも関わってきます)。
一方、ハンナは古本屋を訪れ、桂一が既婚者だと知ります。さらに、桂一が忘れていったスマホを見つけてしまい、つい触ってしまいます。そして、うっかり牧嶋宛の下書きメールを間違って送信してしまうのです(うっかりミスは誰にでもあるものですね)。
漫画「さらば、佳き日」18話あらすじ紹介
桂一の親友である牧嶋剛(演:伊藤あさひ)の視点が描かれます。牧嶋は、桂一との喧嘩から会っていないため元気がありません。セフレがいるものの、どうしても心の闇が晴れない日々を送っています。
牧嶋は、あの喧嘩の時、桂一が死んでしまうかもしれないと本気で心配していました。兄妹の関係がどこまで進むのかを心配し、その苦しみに耐えられなくなっていたのです。
ある日、牧嶋のスマホに桂一からのメールが届きます。本文は何も書かれていませんが、添付ファイルの動画からは桂一の声が聞こえました。それはUFOを撮影している様子のようでした。牧嶋は再び桂一と話したいという寂しさが募ります。彼はまだ桂一との絆を持ちたいと願っているのでした。
原作漫画「さらば、佳き日」6巻ネタバレあらすじ紹介
6巻では、新たな人間関係の動向や祭りの日を迎える町の様子が描かれています。
19話では、森珠希が父親経由で母親から福岡への帰還を求められ、それに対して激怒します。珠希の家族関係に揺れる心情が描かれ、それが物語の新たな動きを示唆します。
続く20話では、珠希が黒沢に励まされ、父親と和解します。珠希の成長と家族との関係性の改善が描かれており、彼女のキャラクターに新たな一面が加わります。
21話では、夏祭り前の日常生活が描かれます。その中で、桂一がハンナにキスされるという衝撃的な展開が待ち受けています。
22話では、晃が浴衣姿になり、町が夢を叶える場所であることが示唆されます。美しい浴衣姿の晃と、特別な日を前に高まる町の期待感が描かれています。
最後の23話では、夏祭り当日が描かれます。桂一がハンナに「嫁は妹」と告白します。一方で、晃は浩太郎から桂一の浮気の事実を聞かされ、困惑します。この巻の最後には、予期せぬ事実とその反響が待ち受けています。
漫画「さらば、佳き日」19話あらすじ紹介
晃の親友である森珠希(演:加藤小夏)が主役です。晃との音信不通が5ヶ月経過しています。珠希は就活中でありながら内定を得ることができません。
ある日、中学時代に使用していたタオルを見つけた珠希は、晃との出会いを思い出します。それは中学1年生の時、初めての授業参観の日でした。父親がギリギリに教室に現れ、しかも前の扉を開けてしまったため、珠希は恥ずかしさを感じていました。
珠希は、父が校舎内を見て回っていたのが迷ってしまったためだと知ります。その時、日直であった晃が珠希に教室の場所を教えてくれました。珠希は晃に感謝の気持ちを伝えながら、自身が家で仕事をしているため外出することが少なく、また方向音痴だと言い訳をします。珠希は家での自分の姿が「だらしない」と苦笑いしましたが、晃は「そんなこと言ったら可哀想だよ」と言います。晃は珠希の父が校舎を回るのは、娘が見ていた景色を見たかったからであり、彼女の父親は優しい人だと教えてくれました。それ以来、珠希は晃に対して凛とした憧れを抱くようになりました。
一方、突然、珠希の父親から珠希の母親からの連絡があったと告げられます。そして、珠希の母親は恋人と別れ、現在福岡県の実家に住んで働いていることが判明します。
父親を通じて珠希に伝えられたのは、母親が珠希に福岡に来てほしいと願っているということです。また、親戚のつてで就職先を探すこともできると言われます。
しかし、珠希は「捨てたくせに」と怒りを感じます。母親からは誕生日などの連絡もなかったのです。珠希は、父親が福岡行きを勧めるのは、父親がまだ母親を好きで縁を切りたくないからではないかと疑念を抱きます。
「私よりもお母さんの方が大事なの?」と涙ながらに問いかける珠希は、家を飛び出してしまうのです...
漫画「さらば、佳き日」20話あらすじ紹介
森珠希(加藤小夏)が主役の回の続きです。家出した珠希は神社で、偶然にもパン職人の黒沢と出会います。その後、黒沢が運転するバイクで海が見えるタワーへと向かいます(※場所は江の島シーキャンドル(展望灯台)と思われます)。
黒沢は、パン職人になった理由を珠希に語ります。自身が交通事故で死にかけた時、三途の川を渡る前にお釈迦様が美味しそうなパンを食べていたからだと言います。珠希は黒沢の話を半信半疑で聞きながらも、彼の仕事への誇りを羨ましく感じます。珠希は自身が他人に合わせて生きてきたため、面接でも自己PRがうまくできませんでした。
黒沢は、「他人に合わせて生きることは束縛と同じであり、人は自分が選んだ道を正解にしようと生きている」と言います。そして、「自分の理想になれるし、その方が楽しい」と助言します。珠希は、その言葉にハッとさせられます。
家に戻ると、父親は珠希が行方不明だと思い慌てていました。そんな父に対し、珠希は引っ越しはせずに母に会いに行くだけであり、自分が父と一緒にいたいという意思を伝えます。
父親は遅れていたのですが、差出人不明の【ドライフラワーのケーキ】が珠希宛に送られていました。珠希はこれが晃からのものだと気づき、涙を流します。
漫画「さらば、佳き日」21話あらすじ紹介
桂一と晃が伝屋に住んでから半年が経ち、夏の季節となりました。この地では8月に七夕祭りの花火大会が開催されます。
晃は伝二の妻である桃子と一緒に浴衣を作りに行きます。桃子さんは晃を可愛がり、まるで娘のように接します。しかし、桃子の「正直で嘘がない」という褒め言葉が晃の心にグッと刺さります。
一方、桂一は外国の絵本を寿司屋にいる伝司(ただもり)へ配達に行きます。そこにはハンナもいました。その絵本はハンナの処女作で、彼女は故郷で有名な絵本作家でした。彼女は両親を介護し、看取った後に日本にやってきたのです。
伝司はずっとハンナのファンであり、彼女にラブコールを送り続けていました。そして、ついに一緒に仕事ができることになったのです。桂一は伝司からハンナの弟が若くして亡くなったことを聞きます。
数日後、桂一はハンナの家へ貸本の配達に行きます。しかし、チャイムを押しても応答がありません。そこで、ハンナの家の猫に案内されて敷地内に入ります。すると、ハンナがうつ伏せで倒れているのを発見します。
桂一は塀を乗り越えてハンナの元へ急ぎます。彼女を抱き起こすと、彼女はただ寝ているだけで息をしていました。安堵する桂一の前で、寝ぼけたハンナが突然キスをしてきます。そして、そのキスの場面を浩太郎に目撃されてしまったのです。
漫画「さらば、佳き日」22話あらすじ紹介
浩太郎がハンナの家で桂一とハンナのキスを目撃します。彼は晃がいるのに桂一が浮気をしていたのだと確信しますが、晃に悲しい思いをさせたくないという理由で告げ口することができません。
一方、晃は母親が無頓着だったため、いつか自分で浴衣を買おうと思っていました。そして、今回初めて自分で浴衣を作り上げたのです。とても喜んでいる晃は、「ここならどんな夢でも叶っちゃうのかな」とつぶやきます。桂一はその言葉を聞いて切ない思いを抱きます。
そして、夏祭りの当日がやってきます。桂一は晃が浴衣姿になった姿を見て、「かわいいし似合ってるよ」と褒めます。晃は感動のあまり涙ぐみ、喜びに満ちた表情を浮かべます。
漫画「さらば、佳き日」23話あらすじ紹介
七夕祭りの当日です。桂一は願い事として「夏休みがほしい」と短冊に書きます。一方、晃は「桂ちゃんとずっと夫婦でいられますように」と書きました。
桂一はハンナから連絡があり、晃を浩太郎に任せてハンナに会いに行くことにします。ハンナはキスのことを謝ります。そこでハンナはアレンという名前を口にします。アレンは彼女の14歳で亡くなった弟だったのです。
桂一の眼差しはアレンに似ていたと言うハンナは、アレンのことについて語り始めます。
アレンは骨髄移植が必要でした。ハンナも検査を受けましたが、適合者ではありませんでした。アレンが亡くなった後、ハンナは自身がアレンと血縁関係がないことを知ることになりました。それまでハンナは知らなかったのです。アレンが彼女を「姉さん」と呼ばなかったのも、今なら理解できます。
しかし、ハンナはアレンの気持ちに気づくことなく、彼をひとりであの世に送ってしまいました。彼を抱きしめてキスしていたかったと後悔しているハンナ。歳を重ねても、何年経っても忘れることはできません。
桂一は、ハンナが「知らない」ままでいてくれて良かったこと、自分は愚かで、きっと告白してしまうかもしれないけれど、それでも伝えても何も変わらないだろうと嘆きます。そして、晃がハンナの妹であることを告白します。
一方、晃は浩太郎から「好きなんだよ」と告白されます。さらに、ハンナと桂一がキスしていたことを聞かされますが、花火の音で聞こえなかったふりをします。しかし晃はショックを受けていました。
原作漫画「さらば、佳き日」7巻ネタバレあらすじ紹介
7巻では、さまざまなキャラクターの決断や新たな展開が描かれています。
24話では、晃と桂一が引っ越しを決断します。しかしながら、晃は桂一とハンナの親密な様子を目撃し、その光景にショックを受けます。このエピソードでは、二人の関係性の揺らぎと晃の心の葛藤が描かれています。
25話では、森珠希が晃の居場所を突き止めます。一方で、晃と桂一の母が倒れるという事態に直面します。ここでは、各キャラクターが抱える問題や困難な状況が浮き彫りになります。
26話では、晃が珠希に桂一との駆け落ちを明かします。晃の胸中を珠希に打ち明ける場面は、二人の関係性の深化を示しています。
27話では、広瀬奈緒美が珠希にどこにも行かないでと願います。一方で晃は、しばらく現在の場所に残ることを決断します。ここでは、奈緒美と珠希、そして晃のそれぞれの思いや決断が描かれています。
28話では、牧嶋が桂一に会う決意をします。牧嶋の行動は、物語の新たな展開を予感させます。
また、この巻では「初恋の行く末」と題したミニコーナーも設けられており、森珠希が「初恋はずっと忘れない」と思うまでの経緯が描かれています。これは、珠希の初恋に対する深い感情やその成長を描くエピソードです。
漫画「さらば、佳き日」24話あらすじ紹介
花火大会の後、桂一は松本が勤める「月虹社」の正社員として就職が決まりました。
季節は秋。花火大会の時に桂一の浮気を聞いてしまった晃は傷ついていました。しかし、桂一の養子は特に変わりありません。
晃は昼の飲食店でのアルバイトを辞めることにしました。それは桂一の代わりに伝二さんの店を手伝うためです。その頃、食事に来た松本から、ある作家が「担当者には絵のモデルになってほしい」と条件を出されたので、時間があるように思える桂一を採用したと聞かされます。作家が女性なのか気になる晃。しかし、松本は浮気を否定し、その作家は桂一とは弟のような関係だと説明します。
そんな中、浩太郎が大学卒業まであと1年あるので実家を出ると言い出します。夏に浩太郎に愛の告白と桂一の浮気という事実を伝えて以来、晃と浩太郎の関係は気まずくなっています。晃は伝屋を去ることを桂一に提案し、桂一も了承します。
晃は桂一が普段と変わらないことに安心しながら「知らなくていい」と思っていましたが、思わぬ出来事で真実を知ることになります。
外で鍋や焼き芋を作る日。晃は宿の店番をして、お客さんの出発を見送ります。その後、もらったお菓子を鍋パーティーの場所に届ける途中、ハーフっぽい女性、ハンナと出会い、少し話します。焼き芋の煙に気づいたハンナは、「桂一」と駆け寄ります。桂一は小さな子供を抱いており、ハンナとの3人で仲良さそうな雰囲気が漂っています。
晃は自分には得られない幸せな家族の光景を目の当たりにし、心の限界に達します。急いで部屋に戻り、自分で髪をショートにカットしてしまいました。
漫画「さらば、佳き日」25話あらすじ紹介
珠希は就職活動で内定をもらい、また運転免許も取得しました。ただ、珠希の悩みは中学時代からの親友である晃と音信不通になってしまったことです。晃のアパートに尋ねてみると、兄のような人と共にどこかへ引っ越したらしいとのことでしたが…。
珠希は働いているパン職人の黒沢から励まされ、晃の母親の会社を訪ねることにしました。しかし、母親は晃について関心を持っておらず、あまり協力的ではありませんでした。しかし、兄の名前を出した瞬間、母親の表情が変わりました。母親は分かったら連絡してほしいと名刺をくれました。
珠希は次に、桂一の大学時代のサークルの部長である岡田敦子のもとを訪れます。ビラ配りなどを手伝いながら、彼女に信頼されましたが、敦子は何も知りませんでした。連絡先を交換しましたが、1か月後も音沙汰がありませんでした。
その間、珠希は桂一から送られてきた牧嶋の動画に位置情報が付いていることに気づきます。そして珠希は晃の母親である奈緒美の会社に電話をします。電話の取次ぎ役の社員が奈緒美の元へ行くと、彼女は倒れていて…。
漫画「さらば、佳き日」26話あらすじ紹介
秋。晃がショックを受けて髪をセルフカットした日。晃が宿にひとりでいると、珠希からの電話が宿にかかってきて、母親が仕事中に倒れたと聞きます。桂一が鍋パーティーから帰宅する前に、晃は心配で一人で病院へ急行します。しかし、目を覚ました母親からは「桂一は?」という酷い言葉を浴びせられてしまいます。
珠希は晃と再会しましたが、(無理に)笑顔を作る晃を心配し、晃が帰ってきた広瀬家を訪ねます。すると、晃は泣いていました。晃は珠希に桂一と駆け落ちしたことを打ち明けます。夫婦のふりをしていたのに、桂一にとっては「私は妹のままでいい」と涙ながらに語ります。(※補足:晃のこの思いは、桂一とハンナの場面を目撃したショックの影響だと思われます)
一方、病院では、奈緒美が夢を見ています。亡くなった両親に社会進出を反対されて、「死ねばいいのに」と願っていたこと。両親が本当に亡くなってしまったこと。奈緒美は悲鳴を上げて、パニック状態に陥ります。看護師が駆けつけて…。
漫画「さらば、佳き日」27話あらすじ紹介
翌朝、神奈川の広瀬家で珠希と晃は一緒に朝食をとります。晃はいつも通りの珠希の態度に喜びを感じています。晃は、胃潰瘍と肝臓の炎症だった母の体調が回復した後、どうするか未定だと話します。珠希は彼がここに残ることを勧めます。再び戻っても苦しいだけだから、と言いました。
晃は奈緒美に父親には連絡したのか尋ねます。奈緒美は「もう他の場所に住んでいるから関係ない」と答えます。それは晃が実家を出てすぐのことだったようです。(※補足:別居ではなく、離婚して別の家庭があることを意味します)
奈緒美は厳しい両親の死について話します。奈緒美は親に進路を反対されて家出中、両親が旅行に行った際にバス事故で亡くなったと言います。家とお金を手に入れて、服のバイヤーとしての仕事も実現し、自分の望むように生きることができた。しかし…奈緒美は孤独だったのです。両親を突然失い、仕事でも異動を命じられ、彼女は弱っていました。孤独なまま死ぬことは避けたい。そのため、奈緒美は晃に「あなたはどこにも行かないでね?」と懇願します。晃は彼女と一緒にいることを約束します。
漫画「さらば、佳き日」28話あらすじ紹介
桂一は晃のことを心配していましたが、昨夜、晃から連絡があったことで一安心しました。しかし、母が回復したら晃が戻ってくるのかどうか心配です。
大学生の浩太郎は晃が出て行ったことで怒り、桂一に向かって「浮気したお前が悪い!晃を幸せにできないなら夫婦になるな!」と殴りつけました。
一方、牧嶋剛は福岡県に異動することになります。珠希は牧嶋に晃と会えたことを伝えて、「剛くんは、せっかく居場所がわかったのに桂ちゃんに会わないの?」と尋ねます。牧嶋は桂一に会えなくても、彼が笑ってくれたらそれで十分だと思っていました。
そんな牧嶋の背中を押したのは後輩社員の西田でした。西田は同じ中学の空手部の先輩である牧嶋に憧れており、再会して彼の仕事ぶりに感銘を受け、ますます惹かれていきました。牧嶋が何を望むかはわからないけれど、大切な人に会いに行かないのはもどかしいと感じ、「理由なんていらないから行けばいい」と背中を押します。
牧嶋は桂一に会う決意をしました。
『初恋の行く末』 森珠希メイン回。森家で晃を呼んで鍋をする日。
森珠希の初恋相手は牧嶋剛です。牧嶋が福岡県に異動するというメールを受け取った珠希は、ショックを隠せません。福岡は遠い!と嘆きます。
珠希の父は福岡と聞いて「お母さんのところ?」と勘違いします。珠希はまだ母に会いに行く日を決めていませんが、会いに行けば遠くない場所にいると急に感じます。(母の実家が福岡だからかもしれません)
遠くに行っても終わりではありません。過去も消えません。初恋が実ることはなくても、一生、初恋は忘れられないと珠希は思いました。
原作漫画「さらば、佳き日」最終巻(8巻)ネタバレあらすじ紹介
最終8巻では、桂一と晃の思いや葛藤、そして最終的な結末が描かれています。
29話では、桂一が松本に嘘をつく一方、晃は母の元で暮らすという選択をしています。このエピソードでは、それぞれの状況や心情に変化が見られます。
30話では、晃がお見合い話に悩みます。その一方で、桂一のもとに牧嶋が訪れます。このエピソードでは、晃と桂一がそれぞれの困難や問題に直面し、その解決を模索する様子が描かれています。
31話では、牧嶋が桂一と再会しますが、そのまま福岡へと戻ってしまいます。一方で、桂一は牧嶋の言葉によって自身の感情に向き合い、決断を下すという展開になります。
32話では、晃が母から自身の存在意義を聞かされ、それによってお見合いをドタキャンし、家を出て行ってしまいます。このエピソードでは、晃の深い感情や葛藤が描かれ、彼女の思いや行動が物語の大きな展開につながっています。
そして、最終話では、桂一と晃が再会し、お互いの思いを確認し合います。二人はついに結ばれ、物語は1巻の冒頭へと戻ります。
また、「佳き日に」という部分では、ハンナの絵本の内容が明らかにされ、晃と桂一の日常が少しだけ描かれます。これらは物語のエピローグとも言える部分で、全体の物語を結びつける役割を果たしています。
漫画「さらば、佳き日」29話あらすじ紹介
晃が伝屋を辞めてから1か月が経過しました。桂一は引っ越すことを伝二に告げます。近所の人たちは桂一が浮気をしたから奥さんが出て行ったという噂が広まっています。
松本は、桂一にアキラという妹がいることを思い出します。大学のサークルの頃、桂一が妹のアキラがのぞき被害に遭ったと話していたのです。松本は「夫婦と名乗っている晃ちゃんは妹なのか?」と桂一に尋ねます。
桂一は明るい笑顔で明確に否定します。松本は「そうだよなあ」と信じます。妹と駆け落ちなんて不倫よりも気持ち悪いから、そんなことはあり得ないと松本は笑いました。(補足:女性の名前でアキラは珍しいので、もっと疑いたいところです。しかし、そのことがますますあり得ないと示唆しているので、桂一が嘘をつくような人物ではないことも示唆されています)
一方、晃は元気になった母に富山に戻ることを告げることができません。そんな中、晃は母と一緒に外出し、服を買ってもらったり美容室に連れて行かれたりします。母は娘との買い物が楽しいようです。しかし、晃は母が娘にお見合い相手を用意していることを知ってしまいます…。
漫画「さらば、佳き日」30話あらすじ紹介
晃は縁談の話に驚いています。相手は年上の小児科医で、母親が婿に来てくれる人だと言います。晃は「お見合いなんてしたくない」と拒否します。しかし、母親は「嫌なら断ればいいし、友達からの紹介と変わらない」と言って勧めます。さらに、晃が婿を迎えて家を継いでくれたら、母親は安心できると言います。「晃、早く安心させてくれ」と母親が頼む言葉が晃の心に重くのしかかります。
一方、富山にいる桂一は、このまま晃が帰ってこない方が良いのかもしれないと思い悩んでいます。そんな時、雪が降り始め、桂一の肩に雪が積もると…牧嶋が現れて「雪だるまになるぞ」と言いながら近づいてきます…。
漫画「さらば、佳き日」31話あらすじ紹介
牧嶋は有給休暇を利用して桂一に会いに来ました。2人は喫茶店で少し話した後、路面電車に乗ります。途中で一緒にグミを食べます。かつて桂一はグミが嫌いでしたが、気づけば好きになっていました。桂一が高校時代に牧嶋に尋ねた「いつから男性を好きになったのか」という質問に対し、牧嶋も「いつ」とははっきりと分からないと答えます。
しかし、桂一が「好きなら相手が誰でも仕方ない」と言った言葉は、牧嶋にとって救いでした。桂一自身も同じような経験をしたからだと語ると、牧嶋は「妹を好きになったのか?」と尋ねます。
桂一がそれを知られていたことに驚く一方、牧嶋は高校の文化祭で桂一が兄の役を演じていることに気づいたと語ります。
しかし、桂一は牧嶋と自分とは異なる存在だと断言します。世間の人々が間違っているはずだと言いつつ、桂一は妹が帰って来ない方が良いかもしれないと感じており、それが正しいことであるかどうかは自分でも分からないと嘆きます。そして、駅の電車の乗り場で、牧嶋は福岡への転勤を告げます。
桂一は驚く中、牧嶋に対して「一緒に来るか」と誘われますが、それは冗談だと笑いながらのものでした。牧嶋は世間や妹にとっての正しさではなく、「お前自身が選ぶべき正しさを見つけろ。自分を救え」とアドバイスします。
桂一は牧嶋に再び会いたいと懇願し、「一生、友達でいてほしい」と願います。牧嶋は「お前が来いよ」とツンデレな態度で返します。桂一は「剛(ごう)つん、愛してる」と喜び抱きつきますが、牧嶋は「アホか」と冗談めかして返します。桂一は怒りながら「そこは『俺もだよ』だろ」と反論します。
電車に乗り込む直前、牧嶋は桂一の眼鏡を奪い、「余計なものは見るな」「ひとつだけ見えてりゃいい」と声をかけます。(※感想:このセリフは少し過剰なような気もします。なくても伝わるかもしれませんが、読者の方々の意見を伺いたいです。)
車内で、牧嶋は「俺もなんて言えるわけない」とつぶやきます。一方、眼鏡を失った桂一は(何かを吹き切ったのか)走り出していきます。
漫画「さらば、佳き日」32話あらすじ紹介
桂一は電車を降りた後、晃に電話しようと決意します。一方、松本は桂一が直帰することを考えています。桂一が富山に来て約1年。松本は、桂一のような臆病者が女性と駆け落ちするなんて思ってもいませんでしたが、松本はそれを「すごい」と感じていました。自身も大学時代の恋人・杏子に対して(富山に)「一緒に来てくれ」と言えなかった後悔がありました。
桂一は駅の階段で携帯電話を落としてしまいました。さらに富山行きの電車が急停車し、新幹線の最終に間に合わない可能性もあります。
一方、晃は桂一に電話をかけていますが繋がりません。晃は母に連れられてお見合いへ行きます。待合室での会話の中で、母は晃が結婚しないことやお見合いに抵抗することに気づき、兄との関係について問いただします。「そんなおぞましいこと、してないわよね?」と尋ねます。晃は笑って否定します。
晃はなぜ自分が生まれたのかを尋ねます。母は、桂一のためだから、と答えます。両親を突然失った母は孤独で苦しんでいました。それを桂一にも味わわせたくないから、晃を生んだのです。
母がトイレに行っている間に、晃は会場を抜け出し、森珠希の家へ向かいます。珠希に抱きしめられて元気をもらった晃は、笑顔で「心配しないで」「連絡するから」と言いながら帰ります。
一方、「伝屋」では伝二の妻・桃子が桂一の携帯に電話をかけますが、駅員さんが出ました。心配する伝二と桃子ですが、浩太郎は明日から友達の家に泊まると告げます。両親にも離れて過ごすか旅行に出かけていることを頼み、桂一と晃が帰ってきた時に気まずくならないようにしてほしいと頼みます。
その頃、桂一は夜行バスで神奈川の実家へ向かっています。桂一は晃とは赤の他人だったら出会うこともなかったかもしれないと考えます。だから兄妹だったのかもしれないと思いながら、実家に到着すると母だけがいて、晃が昨日から帰ってきていないことを聞かされます。
漫画「さらば、佳き日」最終話あらすじ紹介
最終話(33話)が幕を開けます。突如として晃の姿が消え、広瀬家には珠希も訪れました。昨日の晃の様子が不自然だったと彼女は告げます。それに対し、母は晃がお見合いに逃げ出したと明かします。桂一は晃がそれを望んだのかどうか問い詰めますが、母はあくまで「晃のため」だったと主張します。
桂一が母に対して反論を始めます。自分のエゴで子供を放っておいた母親が晃のことを心配するのは身勝手だと指摘し、自分から晃との関わりを断つと告げます。その言葉に怒った母は桂一をビンタ、娘のことをどうでもいいわけがないと激怒します。
桂一と珠希は、共に晃を探しに出ます。だが、珠希は桂一を非難します。晃が苦しむ原因は桂一の浮気だと珠希は断言します。そして、晃が帰ると言って嘘をつかせてしまったと自分を責め、号泣します。
晃が帰るとはどこを指すのでしょう。桂一は晃と行った記憶の場所を思い出します。その時、黒沢が駆けつけ、バイクに乗せて横浜駅へと向かいます。神奈川の空からは、雪が静かに舞い始めます。
かつて、晃は自分の幸せは許されないと言っていました。その言葉を黒沢は桂一に伝えるべく、急ぐ彼を追いかけますが、桂一は新幹線乗り場へと急いで行きます。
晃が夢の中で、桂一との関係性を思い巡らせます。未知なる他人としての桂一、それとも親しい存在としての彼と。しかし、その混乱の中で晃の名を呼ぶ声が聞こえます。
目覚めると、晃の目の前には桂一が立っています。晃は海岸の義経岩の中で眠っていたようです。桂一は晃が死んでしまったのではないかと心配し、怒り、涙を流します。しかし、晃は否定します。自分が生まれた理由が桂一のためだったという母の言葉を思い出し、桂一と共にいることが自分の役割だと語ります。
桂一は、妹としては晃を見られないと告げ、晃とキスを交わします。しかし、晃の望む「結婚」や「子供」は与えられないと言い、これまで兄として演じてきた自分からは離れることを告げます。それでも晃は、何も要らないから桂一をくださいと懇願します。
そして、桂一と晃は伝屋に戻ります。雪の降る静かな夜、布団の中で裸で抱き合う二人は、お互いの愛を確認し合います。
春が来ると、ハンナが故郷で弟たちの墓参りをしながら、日本の伝司との電話で絵本の執筆を承諾します。
桂一と晃は新居へと引っ越し、晃は近所の人々に新婚だと嘘をつきます。そう、1巻の冒頭のシーン、物語が最初から繋がっていくのです。こうして、物語の幕は閉じます。
岡田敦子(高月彩良)、桂一の大学時代のサークルの部長が結婚の日を迎えました。この日はまさに結婚という新たな門出に相応しい佳き日でした。しかし、その祝福の場に桂一の姿はありませんでした。ご祝儀を渡すのみで出席しなかったのです。その理由は、彼が疲労困憊の状態にあったからでした。人魚シリーズの校了を迎えた彼は、家で休息を取ることを選んだのです。
晃はその桂一の姿に絵本『海辺のまちのきょうだい』を差し出します。これは、人魚シリーズの初回の話が気に入っている晃からの気遣いでした。
その後、晃の誘いに応じて桂一は桜まつりのお手伝いに出向きます。体力の限界に近い状態の彼が、少女の言葉に従って外に出る様子は、二人の関係性を色濃く示しています。
そして、このエピソード中に挿入される絵本の内容が心に迫ります。その絵本『海辺のまちのきょうだい』は、人魚になって帰らぬ姉と、成長して青年となった弟の切ない物語を描いています。大きな嵐が町を襲った際、弟は海に飲み込まれる運命に立ち向かいます。しかしその時、人魚になった姉が現れ、彼を救います。夢か現か分からない状況の中で、弟は大切な人の名前をつぶやきます。
最終シーンは、桜並木を走る晃と桂一の姿で描かれます。晃が「桂ちゃん走るよ!」と手を引っ張り、疲労の色を見せていた桂一も彼女に引きずられながら走ります。こうして、彼らの物語は静かに幕を閉じます。